原初に見た太陽が脳を焼き続ける
日が遠くに過ぎようと種は燻る


光とは明るく瞬きのうちに過去になる
その影を引きずり愁う



最後に見た太陽が肺を焼き続ける
暖かさは時と場合で心臓を焦がす


光とは掴めないもの だけど掴めてしまった
その落差でのたうち回る


最初と最後は (どうして)
こんなに (眩しく) 映る
それ以外を燃やし尽くすほどに

手遅れが閃光として蝕む
それでも影よ遮るな



本当の答えは見つからない
手段をなくしたんだ 前に行くしかない
夜中に幾度も夢を見る
傷と抵抗のifルート



もし火種が今また燃え上がっても
咲くことはないだろう 昔話なんだ


光とは眼を尊く焼くもの
もはや屈折して映された虚像がついて回る

背景も自分も (あなたも)
変わらない (ように)見える
否応なく違うとわかる

網膜に焼きついた (眩暈う)夢
まだ見てる 
思い出さなくていいから 忘れないで

思慕の誘蛾灯に誘われた
動かずにいた 凍傷が疼く

 
最初は不変 過去であるが故に
最後はどうだ? 光が過ぎれば同じ
途中にすること出来る
ならば終わりよまだ来てくれるな