中国がEUに輸出する太陽光パネルの制裁課税を巡って
中国が欧州産ワイン報復対象の意向としたというニューを見て、
中国がこれまでに行ってきた
レアアースやバナナの貿易をターゲットとした
報復措置を思いだしました。

一応、中国商務部は「太陽光パネルの報復措置ではない」と
いう立場だそうですが、
一方で「太陽光パネルの敵をワインで討つ」と
宣言したというニュースもあり、
実質的には報復措置と考えるのが妥当でしょう。

しかし、今回のワインに対する報復措置は
心理戦意外に、どれほどの効果があるのか疑問です。
まず金額の問題から、太陽光パネルの市場に対して
中国が輸入しているワインの市場規模はかなり小さく、
また仮に関税を課せられたとして、
ワイン購入に熱心な中国人の裕福層の購入意欲に
何処まで影響が出るのかは疑問が残るところです。

また中国が輸入しているEUのワインの多くはフランス産で
太陽光パネルの制裁関税に賛成だったフランスを
ターゲットにしたと考えられますが
もしかすると、中国にとってフランスに対する対抗措置の手駒が
ワイン程度しか無かったのではないのかと思いました。

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