地元・長野に帰ってきてからの大まかな流れは前回の記事に書いた通りで、誰かと過ごす夏も悪くはない。
しかしそれでは俺は欲求不満であり、相棒と共に帰ってきたのだからやはり地元を走らなければ満足できない。
そんなワケで8月17日(土)は山へ出かけることにした。
相棒である
キャノンデールR700Siでの一人旅……だが俺は相棒との二人旅だといつも考えている。
俺がこいつを手に入れた時のことは、大学時代からお世話になっている古着屋、
US.Bluesのブログにも載っている。
さて、今回目指す山はココだ。

写真中央、奥にうっすらと佇んでいるこの山こそ、高校時代の通学時に毎日見ていた山だ。
そして小学校時代の林間学校で登った山でもある。
俺は常にこの山に見守られながら育ってきたのだ。
この山の名を
飯縄山という。
目的地は定まった。
自宅からは直線距離にしておおよそ20km。
大した距離ではない。
午前10時過去の思い出を巡り、新たな一歩を踏み出すためにいざ行かん!
長野高専から長野高校へ至る緩やかな坂道を上り、長野市街地を後にする。
午前10時24分眼前にそびえるのは
ループ橋。

これを上りきり2つのトンネルを抜けるといよいよ本格的な上り坂が延々と続く。
例え自転車の性能が良かろうと、エンジンである俺自身が貧弱なために走行は困難を極めた。
そもそも俺はクライマーではないのだ。
自転車を降り、のんびりと風景を楽しみながら歩く。
この日は天気が良く、空には個人的に好きな
絹雲が浮かんでいた。

正式には巻雲(ケンウン)と言うらしいが、漢字と呼び方から
柔らかい雰囲気が醸し出される
絹雲(きぬぐも)の方が好きだ。
パソコンの壁紙用にも撮影しておいた。
午前11時5分走ったり歩いたりを繰り返すうちに、山の向こうに
飯縄山が見えた。

確実に近づいているものの、まだ遠い。
夏の日射しに焼かれながら汗だくで坂道を進む。
所々に自動販売機が置いてあるから水分補給には困らないのが幸いだ。
たかだか20kmしかないのになんて辛い道のりなんだ、と心が挫けそうになるもゆっくりと確実に歩を進める。
午前11時35分ようやく飯縄山が目前まで迫ってきた。
飯縄高原に到着だ。

飯縄山の麓まで来たということでここをゴール地点にしても良かったのだが、
そんな甘いことは言ってられない!更に自転車を走らせ、携帯の地図を頼りに
ある場所を探す。
それがココだ。
一ノ鳥居から入る
登山道だ。
午前11時56分相棒を駐車場に置いて山へ入り、緩やかな坂の林道を進む。

30分ほど歩くとキノコを見つけた。白くて小さくてかわいい。

この辺りから岩がごろごろとした道に変わり、歩き難くなってくる。
朝から登っていたのであろう下山してくる人たちとすれ違い、挨拶をする以外は自分の鼓動の音と虫の飛ぶ音しか聞こえず静かなものだ。
流石に自転車で走った後の山登りでは心拍数が上がり過ぎていて、鼓動の音で耳が痛くなるほどだった。

そんな状態も落ち着き、ゆっくりと一歩一歩確実に登る。
午後12時42分木々の合間から下界が垣間見えた。

まだまだ先は長い。
写真の場所から3分ほど歩いた先に水場があり、ここで顔を洗ったのだが汗の塩が目に染みた。
午後12時59分日光を遮っていた木々が無くなり、夏の日射しが容赦なく照りつける。
夏の飯縄登山が非推奨な理由のひとつがこれだ。

時たま吹く風が汗を乾かし潜熱によって体を冷やす。
それ以外は山の上だというのに暑い。
午後1時12分鳥居と祠がある開けた場所に出る。しかし何を祀っているのかはよく知らない。

そこからすぐに南方広場に到着した。
ここから山頂まで10分の看板があり、いよいよラストスパートだ。

小学生の男の子連れの親子が先を歩いていて、男の子は疲れたのかゆっくり進んでいた。
お父さんが男の子に声をかけ励まし、お母さんが少し先で待っていた。
こういう家族っていいなあと思いながら、挨拶をして先を急いだ。
午後1時26分山頂に到達した。
登頂までに要した時間は1時間半程度だった。
水を飲むために立ち止まったり、岩に数分腰かけたりと小休止を挟んだものの、ほぼノンストップで登り続けたのでこの程度の時間で登頂できた。
しばらくすると先ほどの家族も到着したので、「写真とりましょうか?」と声をかけた。
親子3人の記念撮影を引き受けた後、俺も写真を撮ってもらった。
1917m登頂記念!
その後、小学4年生だという男の子に、「来年は林間学校でまた登るかもね」と話したり、
お父さんから、「自転車で来られたんですか?」と聞かれたりと、ちょいちょい話をした。
どう見ても俺の格好は登山する格好じゃないからね。
山頂からの眺めは悪くはないものの、遠方は霞んでいてアルプスや富士、日本海は見えなかった。


ただ、空だけは俺好みの空で、ここでもパソコンの壁紙用に1枚撮っておいた。

男の子家族に別れを告げて下山し始めた。
ここで降りる方面を間違えると別の登山口に出てしまうので要注意。

相棒を待たせている
一の鳥居方面へと降りる。
歩いていると所々で見かけた小さな花。

なんて名前かは知らないがこれもかわいい。
膝が笑い足元が覚束なく、下山時にはかなり気を付けていたのだが、何度か滑り転びそうになった。危ない。
午後2時14分登山口の鳥居まで降りきり、今回の飯縄登山は怪我もなく無事に終了した。

そして待たせていた相棒もイタズラされることなく無事にあってホッとした。

帰り道は当然下り坂になるので、車の後ろにぴったりついて長野市街まで降りてきた。
正直ダウンヒルなら車より自転車の方が速い。
行きは2時間近くかかったのに帰りは30分で市街に戻ってきてしまった。
その後、スーパー銭湯の“ぶらっと”にて汗を流し(我ながらかなり汗臭かった)、ちょっと休憩してから高校時代の友人らと飲むために長野駅前へ向かったのであった。
今回の走行距離は50kmにも満たないと思うが、長野市最高峰に登頂したこともあって、今までのどんなロングライドよりも疲れた。
まあ、ツーリングというよりかは
トライアスロンに近いことをしたワケだから当たり前なのだが。
お陰で翌日は首回りと腰回りが軽い筋肉痛だぜ。
いつか箱根を越えて富士山登頂までやってみたいものだ。