箱根にある岡田美術館ってご存じですか。

私はポーラ美術館に行く!という目的を持って調べている最中に偶然知り、「お!近くに大きめの美術館!む・・・日本美術かぁ。。日本美術っていまいちぴんとこないんだよなぁ・・・でも勉強だと思って行ってみるか!」と訪れてみることにしました。

ずどーんと待ち構えていたのは風神雷神!すっごい!大きい~!
しかもゆっくり眺められるようになのか、目の前に足湯が!笑
足湯につかりながらこんなかっこいい風神雷神が眺められるなんて素敵!!

タイトルは: 大壁画 「風・刻」―天駆ける箱根の守り神― 
作者は: 福井江太郎さん
日本画家。1969年東京都生まれ。祖父・福井江亭は川端玉章に師事した円山派の画家。駝鳥・菖蒲・牡丹等花鳥画を中心に制作し、観客の前で描くライブペインティングも積極的に行う。2008年以降、ニューヨークにアトリエを構える。

なんとこの方、下の絵をライブペインティングでささっと描かれてしまうということで・・・ほんと恐ろしい才能・・・
こちらは「無」というタイトルで、無限の∞が竜の絵に重ねられている素敵な作品。今回展示もされていました。
岡田美術館 on Twitter: "facebookにて、当館学芸員が作品の解説や展示 ...

「風・刻」は、縦12メートル、横30メートル、なんと640枚のパネルを用いた超大作。この超大作を一度に並べて仕上げる場所なんてあったんだろうか・・・と想像するとすごい・・・しか言葉がでてこない。

さてさてせっかくの機会なので、風神雷神について調べてみました。

風神雷神図屏風(ふうじんらいじんずびょうぶ)って数種類あるんだ・・・

1. 俵屋宗達(たわらやそうたつ) :建仁寺、京都府京都市 1600年代
宗達の最高傑作。国宝。


2. 尾形光琳(おがたこうりん) :東京国立博物館蔵 1711年頃
宗達の模写。重要文化財。

比べてみると、宗達の絵が収まっていないのに対し、光琳の絵は収まっている。
これは、宗達が屏風の外に広がる空間を意識したのに対し、光琳は枠を意識しそこに綺麗に収まるよう計算して描いたからなんだそう。
なるほど。

3. 酒井抱一(さかいほういつ) :出光美術館蔵 1821年頃

なんと、俵屋宗達の模写をした尾形光琳の風神雷神の模写ということで、もはや伝言ゲームのような作品。俵屋宗達の絵と比べると、かなりゆがみ?があるらしい。でも、写真じゃ比較しにくいなぁ。

ということで、今回は風神雷神の4枚目の模写。
福江光太郎さんの大壁画 「風・刻」―天駆ける箱根の守り神― を勉強しました!