最近、ネットの充実により、手軽に自分にあったギターを見つけることができるからでしょうか。リペア工房をやっているといろいろな古いギターにも出会います。
そんなギターの調整やリペアをしていて思うのは、古い楽器だけど、今こうして残っているギターやベースはしっかりとした個体が多いなあという印象です。
さすがに年数がったっているので外見的な問題は出てきます。傷や凹み、塗装のはがれなどがそれにあたりますが、これも調整・リペアを経て、楽器の状態がよくなってくるとかっこよく見えてきます。
ギターやベースは、使い込むことでより馴染み、良い音をたててくれるようになります。パーツは、消耗品です。調子が悪くなったときは、まず修理。それでだめなら交換。日本製の交換パーツも充実しています。
私は、ギターやベースの最も大切な部分はネックだと思っていますが、古い楽器はしっかりと木材のほうが落ち着いているので、ねじれや反りも指板調整、フレットの交換等でうまくいきそうです。
この写真は40年以上前のグレコのコピーモデルですが、ネックの方は、ねじれや反りもほとんどなく、しっかりとしています。
この個体もレストアにより、生まれ変わるでしょう。
古くても値段が安いギターやベースでも、弾き手がこれっと思うものが最良です。そんなギターやベースとの出会いを大切に、きちんとメンテナンスをして、自分の音楽を楽しむ。素敵ですね。