親が引退して遠くに引っ越してしまい年に会うのは数回。会うたびに背中が丸くなり、弱々しくなっていく両親。見ていると落ち込んでしまう。世の中の人はどうやって向き合っているのだろうか。


力の強かった父が、頭の回転も素晴らしく早かった父が、重いものを持っている姿をみていれなくなりました。代わりに手をだしてしまう。言葉がすぐに見つからないから、会話を先回りしてしまう。


母親はか細く強い風で吹き飛ばされそうなほど弱々しく。そして、話がうまく行かないことが増えた。一生懸命だから急かしたくないけど急かしてしまう。危ないから手をだしてしまう。おばあちゃんでごめんねと謝られると、泣きたくなる。


誰にでもくる老いなのに、どうしても受け入れられない。会うたびに老いて弱っていく2人に気持ちがついていけない。世の中の人はどうやって対峙しているのだろう。