今日は友人であるROCKがサザエ(青森県産)と共にやってきた。
ROCKが私に開き見せてくれた袋をのぞき見ると、
なんと、生きたサザエが!!
きゃー サザエが動いてる~~~~~!!!
……ぐろい。
これを今から口に運ぶのか?と憂鬱になるほどだ。
サザエの象徴とも言うべき角だらけの殻の大きな穴からサザエ本体がぬぉるっとはみ出ている。うぇっ
赤みがかったソレはぶっとい黒い毛虫を真ん中で切断した感じ。白い帽子がニクイネッ
でも私はROCKも御承知、サザエが大好きだ。
よし、食べよう。
生きたサザエを生きたROCKが生きた醤油をさし、殻にアルミホイルをかけ、おもむろにフライパンにのせた。
スピーディに熱湯を注ぎ、すかさず蓋をしたROCK!微動だにしないSAZAE!!傍観する私。
なまんだぶなまんだぶ なまんDUB
踊り狂う熱湯とアルミホイルに包まれたサザエ。蓋の隙間から見えるその光景はまさに地獄絵図だった。
でも私は思った。と同時にROCKが口にした。
「いたしかたない」
生きたまま食べられる。古来から今も続く食物連鎖のオキテだ。
うん、いたしかたない。食べきゃこっちが死んじゃうのだ。
美味しく喰らう事がこの煮えたぎる熱湯の中で最後の時を迎えるサザエにできる
ただひとつの供養だ。二人で美味しく食べよう。
そうしてすっかり殻に醤油びたしで引きこもったサザエを皿に移し、
いよいよ弔いの時、二人はサザエ様をフォークでひねり出し、口に運んだ。
いや、運んだのは私だけ。
なんと、ROCKはサザエが苦手だった。