青山漂流日記
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ホントのところ

大好きだけど、住むにはちょっぴり不便な我が町 青山・表参道のあれやこれやを住人目線で…なんてゆー「ゆるい」決意とともに、某密室SNSからここへと棲家を移してきたんだけれど

ホントのところ、誰に道を尋ねられても、店名を聞かれても要領を得ない、エセ青山人なあたしを、これを機に一大改革したいなという、(ハッキリ言って今更ながらな気もする)欲望がフツフツと沸いてきてしまった。


店を知らぬ者、青山を語るべからず!


ボケッ~と無目的かつアホみたいな面構えで歩いているからか、はたまた女なのにカバンも持たずにお気楽なイデタチで歩いているからか、あたしはすごい頻度で道を尋ねられる。(どー前向きに考えても「人が良さそうに見えた」という理由で選ばれたとは考えにくい)ひどい時には骨董通り(あたしの住処)から駅界隈へと向かうわずか5分の間に、3組にとっ捕まる。


質問のパターンは…これは残念ながら別段青山という場所柄に関係なく、以下の3点に集約される。

①「この番地はわかりますか?」

よっしゃ、まかせとけ「あの道を曲がって~~(中略)あのアタリが○番地です」

②「○○○ビル(もしくは会社名)に行きたいんですが」

「うーん、聞いたこと(見たこと)あるような気はするんですが、ごめんなさい」

③「このお店の場所は?」

「いやー、わかりません(即答)」


そう、①の番地はある程度頭に入っている。小学校の時「良い子の港区」みたいな授業も聞いてたし!なんつっても子供の頃からここいら一体を走り回って足で稼ぎ、体で感じた情報だ。これについては自分の町に置き換えれば、誰しも分かるでしょう。




<正解率約80%>


ま、そんな大そうな記憶を使わなくても、丁目程度のおおよその特定はできてしまう。

なぜなら、青山は番地発祥の地?皇居に近い。それを基点に考えていけば皇居に近い青山は、青山1丁目、そっから遠ざかるにつれて2丁目、外苑前アタリで3丁目…ってな具合である。

★ちなみに知らない人は知らない「北青山と南青山の境界線」は、青山通りにある。通りを挟んで北側(表参道交差点で考えると交番とか待ち合わせのメッカみずほ銀行側)が北青山、その対岸(アンデルセンとかUFJ側)が南青山。これ地元のジョーシキ!



その次に②のビルやらマンション、会社名やらへの質問。割と古くからあるマンションやビルは、時に小学校の同級生の住まいそのものであったり、苗字を冠したビルだと「あいつん家の持ちビルだわ!」みたいなことで特定ができたりもする。

変わった名前というのも割かし得意ジャンルだ。わたしが闊歩する圏内の変な名前のビルは、サブリミナル効果でインプットされていく。たまに名前のインパクトが強すぎて、場所との因果関係が不明になってしまうこともあるけれど。

これが近年建ったビルとなると、話は変わる。この土地になんら由来のない企業etc新興勢力所有のモノだったり、場所柄妙にありがちな「豪華な横文字(プレジデントみたいな!)+青山・表参道(地名を主張!)」的な、いまいち心が通わない&ついでに記憶にも残らない建物名が主流となる。どれも似たり寄ったり。ハッキリ言ってこんなのはいちいち覚えちゃいらんない。よって

<正解率40%>




んでもって最大の難関が③の「店の名前」!

だって、普段お家でご飯食べてたら近所のレストランも利用しない→当然名前なんて知りゃしない。得意であるはずのサブリミナル効果も、英文字名前の多い店舗となるとまるで海馬に残らない。それに、子供の頃の景色がドンドン消えて、新しくたったビルたちは増え続け、その中に入っているお店も恐ろしいくらいの勢いでコロコロ変わる。そんなことにいちいち注力していたら、やってられませんわ。完全お手上げの領域。

<正解率は限りなく0%!>




で、冒頭に戻る。

最近になって、正解率0%の③店名を覚えたいなという思いが沸き起こってならない。

小さい時には、この町青山がスゴイ所だ、なんて思いもしなかった。だってこの町に生まれて、ここしか知らなかったんだもん。小学校の友達は(一部越境者を除いて)、みーんな北青山か南青山在住だもん。

それがどーも違うという自覚が芽生えたのは中学生になってから。中高一環の学校に入って、この土地と関係のない場所に移ったことが大きい(といっても隣町広尾の学校だけど)。このオカシナ学校では、首都圏在住組とそーじゃない組という、いまだに解せない「お友達派閥」があり、勝手に港区組チームの仲間に入れられてしまった(しばらくしてこの派閥から見事ドロップアウトしたけど、そのお陰で友達が激減、あやうく学校もドロップアウトしそうになった)。

そんなシガラミから抜け出て限りなく自由な大学生活に入ると、今度は「青山=お金持ち」みたいな微妙に嬉しくないレッテルを貼られてしまった。

考え過ぎと言われればそれまでだけど、みんなに順化していきたい気持ちが強かったこの時代には、そーゆー根拠のない祭り上げをされることで、むしろ差別でもされているよーな気がしていた。

そんなこんなを経て、人から住まいを聞かれても、お茶を濁す癖がついていった。


隠れキリシタンならぬ、隠れ青山在住者。





「トレパンではコンビニに行きにくい町、青山。」

「ノーメークでは出歩きにくい町、青山。」

「格安スーパーも、格安ドラッグストアもない、住みにくい町、青山。」


そう、ここに歩いている人みんなが「先端」「ヨソユキ」な顔してるみたいな気がして、すごく窮屈に思っていた。


それから月日は流れ(大げさ)…不幸か幸いか30過ぎても嫁にも行かず、今なおこの町に住み続けてみた結果、やっぱりそんな我が町青山が大好きだなと、至って自然に思えるようになった。色んな人がこの町を目的に遊びに来るなんて、すごくステキなことだ。それだけ魅力がある町だって誇りを持てばいい!

よーするに今までは

住みにくいとか、みんな気取ってるとか、自分ひとりで勝手にヒネくれて、青山を斜めに見ていただけだった。

今からでもいい。

あたしは、この町の傍観者じゃなくて体験者になりたい。

もう、誰から店名を聞かれても、ビル名を聞かれても、表参道交番のお巡りさんなんかの追随を許さないくらい、即答できるようになってやろう。

伊能忠敬ばりに、NEW青山地図を作るべく、これから精進することをここに誓います。