東日本大震災から12年、2012年から始まったハダカノココロを今年もThe Play Houseで開催しました。




始めたきっかけはけっこう単純でした。

当時、日本中が喪に服す、そんな日々の中において各地のミュージシャンがチャリティーイベントを開催していました。

もちろんその活動は素晴らしいことだと思うし、否定するわけではないんですが、個人的な想いとしてはチャリティーという形を取ると、ミュージシャン側も悲しみを前面に出すパフォーマンス、或いはメッセージを伝えなければならないじゃないですか。

なんかそれがちょっと嫌だったんです。

悲しみを前面に出していても楽しくないじゃないかと。

だったらチャリティーじゃなく、普通に楽しくイベントをやり、その楽しかった想いを持って実際に東北に行ってみようって気持ちになってもらえるようなライブをやりたい、そう思ったのです。

ミュージシャンもたくさんお金儲ければ向こうに遊びに行けるし(笑)

ミュージシャン、金ないからさ。


向こうの方々も頑張ってとかそんな言葉じゃなくて、こっちに来て感じられることを感じ取って、その上で楽しい思い出を作ってくれればいいんだっておっしゃっていましたし。


ってなわけで始まったハダカノココロも今年で12回目。

さすがに12年も経つと状況も変わります。

ライブでも話しましたが、最近は震災を知らない、或いは記憶にない、そんな人も増えてきました。

そんな中で一年に一度ぐらいあの日を伝える、思い出す、その日があってもいいよね、そんな意味合いにハダカノココロもなりつつあるのかなと感じながらの準備期間でした。


今回も野上昭宏さんとのツーマンライブという形。

その中で昨年同様、1曲だけお互いの曲をトレードしようと。

野上さんはご覧になって頂いた方はご存知でしょうが、田宮俊彦の代表曲と言っていい曲である「花」を歌ってくださって。

準備があったので楽屋のモニターで観ていましたが、素直に「こういう花もあるんだな」と思いましたね。

野上さんらしく突き上げるような花で。

自分で歌う時は弱さの上にある強さを出すように心がけているんですが、野上さんは強さの上の強さ、みたいな。

君を離さない、ってサビなんですが、ホント骨が折れても離さないってぐらいのパワーで(笑)

いやいや、マジでリスペクトを込めて書いてます。


田宮は昨年同様野上さんには事前にお知らせせずに当日を迎えて。

もう決めていたんですよ、今年は。

コロナ禍になってからライブハウスや音楽業界が苦しんでいたわけですが、我々のホームであるThe Play Houseも大変で。

そんな中で町田 The Play House 共同組合というアーティスト名でリリースした野上昭宏さんが作った「We Stay」をやりたいって。


コロナ禍になってからのハダカノココロは3回連続無観客配信での開催でした。

それがいよいよ有観客でやれそうだとなった時にもうこれしかないよね、って。

だからこの曲をやる為に今回からハダカノココロバンドに参加してくれたゆうちゃんをメンバーに入れたのです。


いつも武田将、ジョニー笹川の3人だったわけですが、ここにゆうちゃんが入って。


きっかけはWe Stayでしたが、彼女は音感も良く、音楽人としてのキャリアも浅いにもかかわらず本当に頑張ってくれて今回彼女に入ってもらえて本当に良かったなと思っています。

今までの3人で積み上げてきた互いの息遣いの上で成り立っていたバンドに入った彼女は本当に大変だったと思います。

さらに田宮が無理難題を押し付けていろいろやってもらって(笑)

終わった後涙を流していた彼女ですが、いろんな感情の中でも一番はホッとしたという類いの涙だったのかな?って思います。


ちなみにセットリストは以下の通り。


ハダカノココロ2023
セットリスト
1.夢は輪廻る
2.Silly Love Songs(Paul McCartney&Wings)
3.Maybe I'm Amazed(Paul McCartney)
4.We Stay(町田The Play House共同組合)
5.君が通り過ぎたあとに(ALFEE)
6.川べりの家(松崎ナオ)
7.Message
8.僕らのこと
9.evergreen(My Little Lover)〜ゆうちゃんメインVo.
10.情熱の薔薇(THE BLUE HEARTS)
11.Hallelujah(DAYS)
〜encore〜
en1.道〜The Song For Us(スターダストレビュー)
en2.Hey Jude(The Beatles)

*()内はカバーしたアーティスト名。敬称略にて失礼します


1曲目は震災の年の10月に町田市民ホールでワンマンライブをやるにあたり、当時まだそんなに親しいわけでもなかったミッドランドの「こんのふみを」さんが、田宮俊彦のために何かやりたいとおっしゃってくれて、滝沢毅(ママノリア)と3人でスタジオに入り一から作った曲。

震災の年だったということもあり輪廻をテーマにした楽曲なんですが、1人じゃ歌えないんですね。

だからゆうちゃんが入った今年にまさかのハダカノココロ初披露でした。

ちなみにこの曲を3年前にセルフカバーしてリリースしたんですが、歌録りのまさにその瞬間に兄の死を電話で聞いたというエピソードもあります。


ポールの曲はマスクありなら声出しオッケーになったのでだったらお客さんに歌ってもらおうと思い選びました。

ちなみにMaybe〜の方は野上さんが中学生の頃にカバーしたことがあるといつだか呑んた時に聞いたことがあって。

懐かしい気持ちになって頂こうと思い選びました。


ALFEEの楽曲は以前からとても好きな曲で。

意外にもカバーしている人を見たことがなくて。

しかももうすぐ命日を迎える父との思い出がある曲なんで選びました。

ちなみにALFEEがTHE ALFEEになる前の最後の楽曲なんですよ。


川べりの家は以前からハダカノココロの趣旨に合うと思い気にしていた曲でいつかやりたかったんですが、なかなかやれなくて。

実は今回も最初はセットから外していたんですが、バンドの仕上がりが早くこれならイケると思い、リハーサル中盤に急遽やることにしました。

ゆうちゃんには鍵盤を急遽頼み苦労かけました(^◇^;)


Messageはもう毎年必ず歌う曲。

先述した2011年の町田市民ホールワンマンライブのテーマ曲として作った曲で。

歌うたびに作って良かったなと思う曲だし、ずっとやるべき曲だと思っています。


僕らのこと。

これは以前田宮がライブをやる際に会場の手配など様々なことでお世話になっていた方が「私達家族のために曲を作って下さい」と言ってくださって。

その時結婚10年という節目で、お子さんが大きくなった時に家族で語り合えるような曲をという依頼で作って。

その方は僕だけでなく、僕の周りのミュージシャンもすごく助けてくださったんですね。

だから当時の周りの仲間みんなでレコーディングしたんですよ。

今はなかなか一緒にやれない仲間も参加してくれたレコーディングは本当に思い出に残っています。

ちなみに音源は正式にリリースしていなくて、配布とかでしか外に出していないので持っている方はラッキーということで。


evergreenは当初は自分で歌おうと思っていたんですが、もともと女性Vo.の楽曲だしゆうちゃんに歌ってもらおうと。

尊敬する小林武史さんが作られた楽曲で、歌詞もハダカノココロに合うなと思い選んだ曲です。


情熱の薔薇は、もうただハダカノココロバンドのみんなでワァーって歌いたくて(笑)

3年前からやっていますね。

バンドのテーマソング的な感じです。


Hallelujahはやると決めたのは本番の10日前。

ミュージシャン田宮俊彦にとっての師匠であり、父のようであり、かっこいい兄貴のような存在であったshigepettyさんの楽曲。

2/28に64歳で亡くなられて。

本当はまともに歌えなくなると思いやるかどうか迷って。

でもshigepettyさんは俺にとってだけ大事な人じゃなくて、町田のミュージシャンにとっても大事な人だったし、みんなシゲさんの歌を今歌いたいだろうなって思って。だからやらせていただきました。

最初は1人でやるつもりだったんですが、1人だと演奏が止まるかもって思ってバンドに無理言ってやりました。

本番ではやはり泣きましたが(~_~;)

でもスタジオリハーサルの方が泣いたね(笑)


アンコールは野上さん、そして野上さんバンド全員参加でのセッション。


スターダストレビューの楽曲は今やハダカノココロのテーマソング化していますね。

歌詞も、みんなで合唱するあの感じも最高で。

毎年これをやる時は本当に感動します。

いつか本物のスタレビ来ないかな?みたいな。


Hey Judeは野上さんと呑んた時に「やるかー!」と決めた曲。

これはもう本当に楽曲パワーが凄すぎてやりながら身体が震えました。

ステージで歌う自分の後ろから、そして会場の皆さんの声が前からと、それぞれの声がグワァーって。

The Play House全体が震えていたなぁって。

やって良かったです。



さて、めちゃくちゃ長文になりました。


あらためて今年もハダカノココロに気持ちを傾けていただき本当にありがとうございました!


会場に足を運んでくださったお客様、配信をご覧頂いた皆様、The Play House店長勇二さんはじめスタッフの方々、それぞれのバンドメンバーの皆さん、野上昭宏さん、そして我々の魂のカケラがある東北の皆さん、

全てが重なってハダカノココロが成立しました。


死ぬまでやります!


ハダカノココロ、また来年!