彼の言いぶんはこうでした。







それは…




みんないたんだよ!!




確かに元カノもいたよ!!




それをだまってたのはゴメンねうるうる







でもね、その子には今、彼氏がいて







その彼氏と一緒に来てたんだ。







彼氏は自分の後輩だから







後輩の彼女取るなんて真似絶対にしないよ。







俺友達とかほんと大事だから







そういうの絶対に許せない。







もうひとり男友達も一緒に来たから







その日は自分合わせて4人だったよ。







ホテルは、







泊まるとこないから







自分がチェックインだけ済ませてあげたんだ。







でも名前書かないといけなかったから







とりあえず自分と、その子の名前を書いただけ。







チェックイン済ませたら、自分は0時頃には家に帰ったよ。












以上。





苦しいよ。





苦しすぎるよ。




その言い訳うるうる






でも、とっさにそこまで言い訳できた彼に







クスッと笑う余裕は






あの頃の私には



まだあったようです。






ホテルの領収証に名前のあった人物。







女の正体。







私はすぐに分かりました。












彼の元カノ。










私がこの子の存在を知ったのは





この事件のほんの数日前のお話。






わざわざ教えてくれたのは、彼のほう。






数日前。





偶然。




バッタリ。




出会ったそうです。







たいした話じゃなくてすいませんぼーぜん










彼女とは




4年ほど前



短いお付き合いで


彼がふられる形で終わったそうな。







久々に会ったので


連絡先を交換して




後日




私の目の前で彼女と電話してました。






私の前でと言うか


会社の仲間たちの前で。




私もその場にいて



みんなみたいに笑って聞いてたけど。










ほんとは逃げ出したかった。











元カノなんかと



連絡取らないでうるうるJH





とは言いません。





久しぶりに会ったんだから



連絡先交換しても



近況報告しても



懐かしい話しても




いいじゃないか。






文句は言いません。





でも…





みんなもいる目の前で






今の彼女の目の前で







おもしろおかしくそんな事をする。






私に対しても




その女の子に対しても






なんてデリカシーのない男。








本当にバカな男。








私は





そんな男を信用していた





バカな女。








そんなバカな女だから





元カノと連絡を取っているのを知りながら





ほっといてしまったんだ。








こんなことになるなんて






この時は思ってもいなかったから。
























さらに。




さらにさらに。






追い討ちをかけるように、





決定的な証拠がでてくるのですむー












○月△日


503号室


□□□様

□□□様












あんぐりあんぐりあんぐり












ホテルの領収証です。






直筆です。



名前入りです。





いよいよ








戦いの火蓋は切って落とされました。













しかし私は






まさか



この戦いに
















敗れることになるのですムンク