29日に超大型の台風10号が南九州に上陸しそうです。
熊本県の工場に単身赴任で出向していた2000年頃に、大型の台風が近場に
上陸して九州を斜めに横切りました。
山側に連なる送電鉄塔の一部が、風速60m台の暴風で倒壊、破損したために、
一週間も停電が続いて、仕事も家事も大変苦労したことが思い出されます。
今も交流している現地の人もいて、大きな被害が出ないように祈っています。
今日は一昨日に続いて風蘭の葉芸品を取上げ、現在希少品になった覆輪品種の
「湖東殿(ことうでん)」を紹介いたします。
湖東殿 8月25日に撮影
堀内一博氏の『富貴蘭事典』には載っていませんが、初版が昭和三十年代に
発行された古典園芸植物の『園芸種苗ガイド』の風蘭の部には載っています。
「湖東」の名が付く風蘭は、他に稀少の銘品「湖東錦」や「東出都」から変化した
「湖東覆輪」がありますが、これらの品と関係はありません。
白覆輪で一見すると「駿河覆輪」や「白皇覆輪」に似ていて、特に白皇覆輪に
酷似していますが、縞や切り込み、また葉緑素のない幽霊葉と斑が独特の
暴れ方をします。白皇覆輪は覆輪が安定していて、おとなしい感じです。
昨春の植え替えで親株から外した二本の子のうちの一株
私が風蘭を始めた四十数年前に、鴨川市に「湖東殿」の保有者が何人かいて、
県内の交換会でも株が流通していましたが、昨今はまったく見かけません。
私は当初の購入品を絶やすことなく、ずっと作って来ました。
5年ほど前に保有していた株を県内の交換会に出したところ、県外の業者から
意外にも高い評価を得て、6枚葉一本立ちの子株を残して保有株を売却しました。
その小株を育てて現在ようやく3鉢になりました。
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