ミヤマムギランの栽培は十年余りになり、鉢は最初に素焼鉢、次いで昨年まで

軽石鉢を使いました。入院手術を契機として、鉢の均一性や水持ちの良さから、

スリット鉢へ昨年6月末までに約2ヶ月を掛けて全面的に切り替えを終えました。

 

その後8ヶ月ほど経ちましたが、全体を見るとひどい葉落ちが目立つ株は少なく、

ほとんどの株に新芽が多く着き、新葉が伸びてスリット鉢に馴染んでいます。

それでも200余鉢の中の一部に、いじけたように生育不良の株が見られます。

それらを集めて点検し、植え替えと廃棄処分を行いました。

 

ピックアップしたスリット鉢植えのミヤマムギラン11鉢    2月21日に撮影

 

スリット鉢の底穴とミズコケ植えの注意点

底面は八角形で角に排水、通気用の切り込みがあり、開口総面積は一般の

鉢の底穴よりもはるかに大きい特徴があります。

根が底まで伸びて空気に触れるとそこで止まり、別の場所で新たな発根が次々と

起こって鉢内に根が早く充実し、株の成長が速いということです。

 

このことは大型のスリット鉢を使っているクンシランのミズコケ植えによる栽培で

確認していて、最近載せた急成長の記事の裏付けになっています。

スリット鉢では底部へのミズコケの詰め方に注意を払う必要があります。

土粒と違って上部からミズコケをしっかり押し込まないと開口部に空隙が出来て、

水抜けに偏りが出たり、鉢内の乾きが不均一になります。

ミヤマムギランの昨年の植え替えでは、急ぐあまりにこの点で抜けがありました。

 

一鉢だけ鉢抜きをせずにミズコケを補充しました

残り10鉢の鉢抜き、水洗後の株の状況

植え替えに使うペルー産ミズコケ  ニュージーランド産より茎が細くて柔らかです

同品種の保有鉢数が多いので廃棄処分することにした株

植え替えた3株

 

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