ミヤマムギランの栽培は十余年になり、現在二百鉢余りを保有しています。

5月下旬から始めた軽石鉢からスリット鉢へ切り替えは6月末に終了しました。

その後二ヶ月以上が経ち、新しい鉢とコンポストに馴染んだミヤマムギランには

現在新芽がたくさん見られるようになりました。

急いでいたので切り替え時にミズコケが株元をしっかり埋めていない鉢も多く、

今週より株の様子を点検しながらミズコケの補充を始めています。

 

スリット鉢植えのミヤマムギラン「紅彩流(こうさいりゅう)」の株元   8月15日に撮影

竹串で葉を押し上げると株元にミズコケの欠損がありました。

放置すると新芽が出た時に下りる根が空中をさまよって成長に影響します。

ミズコケを補充して根が鉢内に伸びるようにし、また株元の湿度を上げることで、

新たな芽出しを促進します。

 

ペルー産ミズコケの切れ端を竹串で突きながら押し込みます

 

ミズコケ補充後の鉢

ニュージーランド産よりも南米のペルーやチリ産の方が茎や葉が細いので、

しなやかで柔らかく、空隙部への刺し込みが楽にできます。

 

二本の芽が伸びている「紅貴殿(こうきでん)」

バルブの元で直ぐに立ち上がらずに鉢の縁まで伸びようとしています。

元がミズコケでしっかり覆われていれば素直に立ち上がったはずです。

 

ミズコケで新芽を覆い(右側)、枕を作って落ち着かせました(左側)

 

2本の芽がある「日輪(にちりん)」のバルブ元を埋めました

以上の内容は小さな作業ですが、ミヤマムギランの繁殖に大きな効果があります。

まだ新芽も小さく、よい画像が得られませんでしたが、作業はまだ半分以上

残っていますので、後日またこのテーマで詳しく載せたいと思います。

 

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