2年半お付き合いしたAさんが静かにご自宅で息をひきとりました。

Aさんは、とてもキュートな81歳。


女学校時代は、仲間と授業が終わったら銀座に遊びに行き、当時流行ったフルーツパフェを食べたり・・


「授業料を使いこんでお友達にご馳走してたわ」って・・


この2年半で、S状結腸癌→心臓腫瘍→肺癌を患い計3回も手術し・・



私達に会いたいからと、自ら早期退院を希望されて、ご自宅で療養。




「あたし、まだ生きれるかしらー?ちゃんと最後までみてね」いつもそう言われてました。



「大丈夫!生気があるから死なないよ」っていつも笑って言ってたのに・・



しかし・・
今回の退院だけは生気がなかった。



みるみる内に弱って行き・・
あっという間に食事も取れなくなり・・
点滴しても戻ってこない・・



そして、とうとうこの世を去りました。



不思議だよねー。



お亡くなりになった日は、日曜日でステーションはお休み。



私は家で久しぶりに掃除して・・
やっと終わって腰を下ろすと、急にAさんの事が気になり、訪問。



やっぱり・・



口から流血し、息絶えていました。



一人で寂しかったねー。



呼んでくれたんだねー。




今日は、あれから3週間が過ぎて、ご家族のグリーフケアに伺いました




人が亡くなると、側にいたものは、自責の念にとらわれます。



あの時にこうしていればよかった。
もっと、あーしてあげればよかったって・・



色んなお話をしていると、不思議なことに両腕が鳥肌が立ち、背中がズンと重くなります。



後ろにAさんがいる気配です。




息子さんも、「ご飯を食べようとしたら母の細くて白い髪の毛が1本いつも入ってるんです」と・・



まだ、自分がお亡くなりになったことに気づいてないのかも・・



そんな気がしました。