▼拒否なんか出来る女性隊員は皆無だ!
不祥事続きの航空自衛隊で、今度は文字通りの大物幹部の「セクハラ更迭騒動」だ。
9月18日付で空自第1術科学校長職を解任、更迭されていたのは宮下今朝芳空将補(55歳)。
部下の女性隊員が「校長からセクハラを受けた」と訴えたことから、空幕が調査。
その結果、防衛省内局が「校長職にとどめておくのは不適切」と空幕付に異動させていたのだ。
しかし、防衛省は事実関係を調査中として報道機関には公表しなかった。
これについて、空幕は、
「詳細は調査中。女性についてはプライバシー保護のため答えられない。空将補の経歴も公表していない」(広報室)
とヒタ隠しにしているが、当の宮下氏は「セクハラは相手の解釈で変わる」なんぞとヌケヌケと言っているんだからもう「処置なし」、「反省無し」なのである。
「空将補と言えば旧日本軍の少将、米軍では准将に当たる要職で、空自隊員4万7000人の最高クラスの空将に次ぐ階級です。
55歳で空将補ということは、60歳前には「空将への昇格」は、ほぼ確実。
正真正銘のエリート大物幹部です」(防衛省事情通)
解任された田母神前空幕長も、週刊誌で
「隣に座らせた女性事務官をホステス代わりにしているとのウワサもある」
と報じられた。
また、北海道や熊本では、女性自衛官がセクハラやわいせつ行為を受けたとして、次々と裁判を起こしている。
空自には、なぜ、こんなに変態行為が横行しているのか?
「階級社会の自衛隊はセクハラ、パワハラの温床といって良い。
特に田母神氏や宮下氏ら将官クラスの場合、周りはみんな部下ばかり。
一介の自衛官にとっては雲の上の存在です。
彼ら将官に誘われて、拒絶できる女性自衛官はまず居ません。
しかも、住まいは迎賓用の客間もある豪華官舎。
運転手や秘書官まで付いて、職務上2~3年ごとに単身赴任を繰り返す。
こんな環境でコトが起きない方がおかしい。
今回のように表沙汰になったのは珍しいケースで、ほとんどが泣き寝入りでしょう」(軍事ジャーナリスト・神浦元彰氏)
他の1万2000人の女性自衛官が心配だ……。
「女性自衛官セクハラ問題」から、全国民は目を離すな!
(一部、日刊ゲンダイ2008年11月15日掲載より)