ずいぶんと昔の話だ…。
自称「敏腕プロデューサー」のMが変わった披露宴の話を持ち込んで来た。
「友達の結婚披露宴を喫茶店でやる」と言うのだ…。
およそ2時間でギャラ「20K」(2万円、「デーマン」とも言う。)、だから、少し安いけど「面白そう」なので引き受けた。
話を聞くと、「DJ」をやれば良いと言うことだった…。
何と、当日は「打ち合わせ」は何も無かった!
Mはいつもいい加減で、PAを安く借りて来ては何かを企画し、「一仕事いくら」でイベントをやって儲けている。
きっと、今回も「MC料金5万」とか言って吹っかけているに違い無い…。
そんな、「前代未聞」の披露宴は何とか終えたのだが、何を話したかも余り覚えていない…。
きっと、「新郎新婦の話」など最小限で済ませ、勝手に音楽の話をしていたのだろう…。
その証拠に、何年も後になって、別の芸能事務所を持っている友人から、「お前のDJがスナックで流れて居るから出て来い!」と深夜、すすきのに呼び出されたことがある…。
何かの仕事でその披露宴の後一度くらいはMと会った記憶があるが、余りにも怪しいので、それ以降は「敏腕プロデューサー」には合っていない。
相変わらず、その後も「M」の評判は悪く、「偽パーソナリティーのサイン会」をやったとか、やらなかったとか…。
青春時代の「恥ずかしいけども懐かしい思い出話」である…。