教室入り口の引き戸。



みんな


「よいしょ―――っ!!」



って力いっぱい引かないと開かないよね。


時々、はずれちゃうし(笑)



教室の建物は、わたしが幼稚園へ行っていた時に建ったものです。



わたしの亡き父が、壁を塗ったり、タイルを貼って作られた建物です。




古臭い。


オンボロ。



な箇所もあるよね。




みんなが少しでも快適にレッスンが受けられるよう、工夫はしていますが、やっぱり玄関の戸は重いよね。


だから、みんなが来たときは、なるべくわたしが開けるようにしています。




壁も塗り直したりすればいいんだろうけど、父の手仕事を少しでも残しておきたくて・・・・



あの建物は、わたしの成長とともに、存在し続けてくれる大切な大切な建物なんです。


45歳で亡くなった、父の作品なんです。



その大切な建物の中で、みんなの笑い声を聞いたり、ぐんぐん成長していく姿を見ることができて、すごく幸せです。



教室に置いてあるものは、全て思いのこもったものばかりです。



卒業生がくれたもの。


海外の友人が生徒のために送ってくれたもの。


みんなで作ったもの。




たとえ大人には「何?」って思うものでも、レッスン中に宝物に変身しているものだってある。



ペットボトルのふたが、コインだったり、落書きのような絵が、みんなで想像しながら描いた夢の世界だったり・・・



「ゴミばっかり持って帰ってくる!!」


って言われた時はショックでした。





みんなと、物の大切さも一緒に感じたいな。



この教室が開講された最初の年、2005年。



当時5名の中学三年生と一緒に、この教室でがんばっていました。



その彼らが、今年成人式を迎えました。



苦手だった数学の成績が5まで上がって、一緒に大喜びしたYちゃん。


高校生になって英語の成績を常にトップクラスでキープしたMちゃん。


入試が合格しても、ずっとわたしと一緒に勉強したいと言ってくれたMちゃん。


野球バカと言われ元気いっぱいなのに、教室では大人しく勉強に取り組んでいたYくん。


バスケに情熱を燃やし続けつつ、苦手な英語・数学も克服していったDくん。



学校のこと、先生のこと、クラブのこと、友だちのこと・・・・・


いっぱい話したよね。



明るく、元気いっぱいだったみんなの中学生時代が懐かしいです。

ほんの6年しか経ってないのにね。



それぞれの進路でがんばっている様子を聞くたび、うれしく、頼もしく思います。


いつまでたっても、わたしの大切な生徒です。



何かあったら、いつでもわたしのところに来てください。


同じ大人として、一緒に喜んだり悩んだりしましょう。



あなたたちのがんばりが、わたしの力となってくれています。


ありがとう。



成人式を迎えられたこと、心からお祝い申し上げます。



おめでとう。


みんなに



「がんばれ!」


って言うためには、わたしもがんばらなくちゃ言えない。





なんのために勉強するの?




みんながよく口にする言葉。



うまく言葉で説明するより、わたしは態度で示したい。




「やるときはやる!!!」



今日は、わたしなりに、挑戦してきました。



また後日、ご報告いたします。