平成29年7月15日、当院にて健康セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは
「血糖コントロールで一番大切なこと
~合併症を予防するための最善策~」
今回のセミナーでは、まず糖尿病と老いの関係についてお話ししました。
糖尿病の方は、老いの原因となるAGEという物質を蓄積させやすいので、
実年齢よりも高くみられることがあります。
セミナーでは食生活に違いのある双子の写真を用いて、見た目の違いを紹介しました。
皆さんも、肉や油ものではなく、野菜や魚中心の食生活を心がけましょう。
今までのセミナーでも何回か話したことがある、合併症についてもお話ししました。
糖尿病を放置しておくと、血管をぼろぼろにし、失明や透析、脳梗塞をひき起こす可能性が非常に高くなります。
血糖値は80~110mg/dLがベストです。
逆に70mg/dLを下回ると低血糖を起こす可能性があります。
運転中に低血糖を起こし、重大な事故につながったというニュースもありました。
私は、低血糖を起こさずに、血糖コントロールを行うことを心がけています。
糖尿病の治療薬は、この20年で急激に進化しており、様々な治療薬が開発されました。
DPP-4阻害薬は血糖値が高い時には下げる働きをし、血糖値が低い時はそれ以上下げない働きをする薬で、低血糖症状を起こしにくい薬です。
人によればこの薬1種類だけでコントロールが可能です。
他にも、体の中の糖分をおしっことして排出させるSGLT-2阻害薬という薬も紹介しました。
こちらの薬も低血糖の心配が少なく、さらに肥満を改善する効果もあります。
当医院では、患者さんの体質や生活習慣に合わせて様々な薬を使い分けています。皆さんも良質な血糖コントロールに協力してください。
以前のセミナーで少しお話ししました、画期的な血糖測定器について今回も紹介しました。
FreeStyleリブレという商品で、何と血を出さずに血糖値を測れるという商品です。
以前は海外でしか発売していませんでしたが、日本でも販売できるようになり、実際、私もこちらの商品をこの前まで使用していました。
今回のセミナーでは、その取り付け方や測定の方法を前で説明しました。
1日の血糖値の流れをグラフとして見ることもできるので、血糖変動の激しい方や、つい食べ過ぎてしまう方におすすめです。
興味のある方はお気軽にご相談ください。
最後に、糖尿病治療歴50年以上で健康な生活を送られている方々を紹介しました。
糖尿病になってもしっかりと血糖コントロールをすれば、健康に生活ができます!
今回は、110名と非常に多くの方に参加していただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!