今日は一日雨でした。

おとといの傘雲はこの雨の予兆だったようです。


さて、今日の気づきは大人ミーティングでのこと。

子供の態度で気になるところがある、との感想。

それは、今日の誕生日会でピアノの演奏があって、それを聞くときの背中を向けて寝るような態度に対するものでした。

彼は中学1年生。

普段から、あまり積極的に人や物事に関わる姿勢が見られないため、何か指導すべきでは?という問いかけでした。


それに対して、いろいろな独り言が語られました。


その中のいくつかを紹介します。


● 彼は、そういう子。いつものこと。良くも悪くもそれが彼なんだ。
  ためしに子供ミーティングで気付いたことを伝えてみたらいい。
  彼は「はい、わかりました!」というだろう。
  しかし、すぐに忘れてしまうだろう。

● 人は自分で気付いていくしかない。
  もっと小さいときなら、指導してあげられるが、中学生にもなっている。
  問題のあるパーソナリティーで生きて、何か問題ごとを頂いたときに、
  彼自身が気付いていくだろう。
  その学びの機会を奪ってしまう必要はないのではないか。

● 彼は、あれでもとても良いところもある。
  みんなの前だとふてくされたり、怠けていたりもするけれど、
  1対1だと、積極的に手伝いをしてくれる。
  まったく違う人間になる。
  よくよく見ていると、とても面白い個性が見えてくる。

● 今の彼だけを見るのではなく、そのパーソナリティーを持った彼の
  将来の姿を想像してみてはどうだろう。
  かれの成長を見守ることが楽しみになってくる。


ここで、最初に何か注意すべきでは?と発言した人から、

「彼と同年代の自分を振り返ってみていて、僕は彼よりひどい状態だったことを思い出した。

僕は彼にえらそうに言える立場にないな~と思ったら笑えてきた。」

という発言。


そして、別の人からは、

「そう、僕は彼の家庭教師をしているが、ちょっと油断するとすぐにサボろうとする。
そこで、僕はとても修行をさせてもらってるな、と感じる。
よくよく彼を観察していると、彼から学ぶことはたくさんあると思うよ。」

とのこと。


そして、

「ここは幸いにもたくさんの目がある。一人でいろいろな役をやる必要はない。
 だから、気になった人はそれを教えてあげたらいいと思うよ。」

とのこと。

提案してくれた人が、子供ミーティングで伝えてみることになりました。


ここでは、大人は全員が親であり、子供は全員が子供。

血縁は関係なく、みんなで子供を育て、また子供達から育てられています。



今回のことで、一人の人間を育てる、ということの奥深さを思いました。

明日のミーティングでの彼の反応をみるのが、そして、彼の将来についても
とても楽しみに思えてきました。


どんな学びを得て、どんな人に育っていくのだろう。

彼からどんなことを学ばせていただくのだろう。



今回は特に、『待つ』ということを学ばせて頂きました。


今日も一日ありがとうございました。





12/11の研修内容

午前
・そばの乾燥
・コンニャク芋の選別

午後
・農業講座~第6回 苗作り~


・12月の誕生日会
・大人ミーティング