『個人が架けた橋、幌平橋』

 

 

 

 

 

幌平橋。

 

幌・・・札幌の幌

 

平・・・豊平町の平

 

 

 

当時(橋ができた頃・・・昭和の初め)、豊平町はまだ札幌市ではありませんでした。

 

橋を渡った辺りはリンゴ畑。

 

 

 

 

私費・・・当時4万円(今だと億は軽く超えている)で橋を架けた人がいました。

 

河合才一郎、江別の道議会議員。

 

何で江別の、と思いますが。

 

 

 

 

 

橋を架けることはあまり歓迎されていなかった。

 

札幌側  橋を渡って悪い奴らがやって来るかも・・・

 

豊平側  札幌からリンゴを盗みにやって来るかも・・・

 

 

 

杞憂だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木の橋だったのでまもなく朽ちてしまい、後に北海道で架け直したそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大金を出して橋を架けました。

 

たまさぶろうだったら自分のために使ってしまいます。

 

そして結局何に使ったのか・・・形として何も残らず消えてしまうでしょう。

 

 

 

彼の4万円は、約100年後でも形になっていて彼の名前と共に残っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和56年の洪水の跡。

 

護岸のブロックなどが崩壊した後だと思います。

 

そのまま撤去せず自然に任せたままです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橋を渡った中の島側に記念碑があります。

 

誰も振り向きもしません。

 

駐車場の片隅にあります。

 

当時、この橋がなかったので豊平橋を使うか真駒内まで行くか、大変でした。

 

今は48の橋が架かっているそうです。

 

 

 

 

 

 

ここの中の島も島だった。

 

豊平川と精進川で作られた島です。

 

 

 

 

 

このシリーズ、おしまいです。