サヴァリッシュ氏鬼籍に入る、とのこと。

英コロムビアから出ていたシュトラウスの『カプリッチョ』や東独エテルナから出たシューマンの交響曲全集あたりがサヴァリッシュの定番レコードだったと思う。

僕なんか、アニー・フィッシャー目当てで入手したピアノ協奏曲集の英盤と夜の女王目当てで入手した魔笛の独盤、ふたつのモーツァルトのレコードで偶々指揮をしていたサヴァリッシュを聴く程度の不義理な聴き手でしかないのだけれど、往時のN響とのテレビ中継やFM放送などはよく観たり聴いたりしていたから、それなりに感慨がある。

サヴァリッシュでは他に、これまた偶々歌曲の伴奏ピアニストをしていたレコード、なんてのも聴いたっけ。
今にして思えば正統派で、親日の得難いマエストロだった。ありがたし。