たまらさVersion⑱

誰にも言えなかったのは
清が、結婚してる男だと言う事と

５年半、勤務した会社に辞表を
出す前に寄ったお寺で親戚の
知り合いが鬼巳を見て鬼巳の
知らない所で見合いの話が浮上し
清の存在で母親が断った事…
現実を話して落胆させたり
清の事を悪く思わせたくないが
為に普通にしていたのだった。

自分さえ…いなくなれば丸く
収まると、お腹の子に愛情を
感じながらも頭の中は
死の事でいっぱいだった…。

こんな事もあった・・・
先輩と深夜バスで横浜へ行くの
だが、遅刻しそうになり単車で
名古屋駅まで行き、バスに
間に合い横浜のとある所へ行き
バイクで上手く事故って
保険金が母親に渡る事
自分と子供は輪廻転生させて
ほしい事を祈願した。
で帰り、単車が無い事に気づき
交番で駐禁で取り締まったか尋ね
駐禁でない事が判り辺りを捜して
から警察署へ被害届を出し
仕方なくで帰宅した。

冷蔵庫を開けた夢を見て
翌朝、夢占いで調べると・・・

=その相談事、打ち切り=

身体中、ｶﾞﾀｶﾞﾀ震え
噛みしめるように泣き
背を向けられたと思わずには
いられなかった…。

事故るｱｲﾃﾑが盗まれた１ヶ月後
警察からで鬼巳の
単車が見つかった報告だった
確認しに行くとＪ太郎が
暴走仕様に改造されていた。
盗難保険の甲斐あって
新車が手に入るのだが同じJADE
を希望すると売約済みの赤を
先に鬼巳に譲る計らいを受けた。
人気のある諦めた赤JADE
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

新品で２代目の赤Ｊ太郎で
峠を走っていた。
上手く事故らなければ
警察もバカじゃない…
自殺とバレないように
ブレーキをかけて…
死に損なッたらと思うだけで
興醒めした!||!|!!|!||!

街中でも・・・
しまった今のチャンスだった
本当に自ら命を断つ人は
勇気ある人だと鬼巳は思った…。

７月に入ったある日…
鬼巳はお腹に異常を感じた。
出産予定日を過ぎていたから
これで死ねるのだと思った
大日如来像のお札に駆け寄り
脳天打ち破るほど必死で
懇願していたのだ…。

『この子ッこの子だけは助けて
下さいどうかｯどうかｯ
お願いします助けて下さい』
呼吸が普通に出来なくなってきた

清が、初めて声をかけてきた
場面が頭に過った。
『どこまで行くの？』

きよしぃーッと叫ぶと母が
ドアの鍵を開けようとしてるのに
気づいた。お寺の集まりから
帰宅したのだ。鬼巳は痛みを堪え
平静を装い、母が疲れたのか
眠りにつくと痛みが感覚的に
なっている事に気づき
隠していた安産の本を出し確認。
異常でなく陣痛
異常さに死ねるんだと
思い込んでいた事が一気に崩れ
頭の中が真っ白になった(゜゜)

やがて母親や目を覚まし
鬼巳の異常さに気づき
『どうしたのぉ』
と、声をかけた・・・。

つづく・・・

お疲れ様でしたぁm(__)m

毎度ご拝読して下さり

誠にVeryありがとうです(-人-)