既婚者なのに近づいてきて
黙っていたにもかかわらず
清が誤魔化さず正直に
答えてくれたのが嬉しく
愛しさが増した鬼巳だった…。
そして清といえば
隠し事を白状したからといって
鬼巳をないがしろにする事もなく
退社後は、自宅を通過し
はるばる名古屋まで会いに行く
スタンスは変わらなかった。
『私たちさ)お爺ちゃん
お婆ちゃんになっても一緒に
いようねぇ(人^^)』付け足して
『でもさぁ・・・清が死んだら
私、判んないね』と言うと…
『判るよちゃんと判るさ』
『判んないよ誰も教えてくれ
ないじゃんよぅ』
『判るのッ俺が真っ先に会いに
行く女だから…大丈夫』
普段、自分の事を"僕"と言う彼が
"俺"と言ったので本気で言って
くれてるのだと感じ取り
『菅原 清は私のよ』と
清のを自分の頬に当て
伸びた片腕を愛しむように
抱きしめ愛撫した…。
1991年8月ある日
当時…愛読してたバイク雑誌8月号
職安の出向日…にヘインズの姿
で、のほほんとJ太郎で出掛けた
タンクに触ると火傷しそうな
かなり暑い日だった
職安の受付へ行くと…
とある部屋へ行くよう指示されて
内容を把握せず出向くと
みんな真面目な格好をしていた。
鬼巳の髪は汗でペチャンコで
ヘルメット抱えて今ふぅで言うKYだ
どうやら…面接会をしてるようで
のほほんと出向したから
心構えなんて無かった…。
先に面接してる女性は
引き延ばし作戦のようで
良い雰囲気ではなさそうだった。
鬼巳の番が来て…会社の説明を
受けた。(株)〇〇貿易と言う商社
給与面で退社時の待遇が欲しいと
言うと…さっきの面接で
話さなかったと言う前置きで
本社が東京だから、東京の物価の
給与で賞与が3回あると
話してくれた(人)
鬼巳の条件を喫むと言ってくれて
出社日が決定してしまった
採用されたのだ…。
名古屋支社の部長と握手し
職安を後にしてバイトへ向かった
前職が好印象に繋がった感もあり
心なしか自信の無い鬼巳だったが
おいしい話で断る理由が無い…。
畑違いの事務員…OLだ
早く清に教えたいと思った…。
学童先へは姉から
伝えてもらう事にした。
夜になって…ランクルのディーゼル音が
聞こえて外に飛び出した
『清ッ今日ね職安に行ったら
面接会やっててね採用されたよ
〇〇電機を請けもってる商社の
事務やるんだよぉ~私』
『〇〇って言ったら有名だよ』
『へぇw(°O°)wそうなんだ』
『時給何百円のバイク屋行かなくて
良かったなぁおめでとう』
『本当ダネェ自信ないけどさ
やってみるわねぇ(有難う』
つづく・・・
お疲れ様でしたぁm(__)m
毎度ご拝読を誠にVery
有難うございます(-人-)