今週最後のバイトを終えて
寄り道せずに真っ直ぐ帰宅した。
鬼巳の中では、菅原 清が愛しい
存在になっていたのだ。
そろそろ来るかと窓の外を見ると
ランクルの屋根が通り過ぎて
急いで外に出て助手席へ…。
『ほんとに来たね明日も
会えるもんねぇ\(^O^)/』
だいたい会うと…大きい公園の
駐車場かだった…。
みんなペッタリ駐車でなく
程よい間隔で車を停めている…。
覗き魔もいて
その輩を取締まる警察も居る。
夜は、非日常的な場所であった。
『私たち何もしてないもんねぇ』
『もっと人気のないとこ行く?』
『よけい危ないじゃんよ』
『じゃ おいで』と清は自分が
もたれているシートを倒して鬼巳を
抱きよせ暫く清の鼓動を鬼巳は
目を閉じて聞いていた…。
大人しくしていた鬼巳の左手の
指先が清の頬や目蓋に唇も
探検しだすと清は鬼巳の左手を
捕まえて硬くなった所へ導いた。
『きよし・・・とっても素敵よ』
このまま一緒に
過ごしたいと鬼巳が言うと…
片付けたい仕事があると断られた
『明日…ツーリングする為だから
我が儘は云わないのッ』と
頭を撫でられ自宅へ送られ
おやすみのして解散したのだ
2人で、まともな
初ツーリングDay
快晴の土曜日となった。
待ち合わせの場所は東海市と
名古屋市の境目である北頭交差点
にある屋であった。
『よく眠れた?』
優しい眼差しで鬼巳に言うと
『うん♪有難う眠れたよ
チョット待ってて行ってくる』
『僕も、行っておこう』
2人してパチンコ屋へ入って行った
2人は行く先を決めておらず
鬼巳も何処へ行くとも訊かずに
清の後ろを付いて行ったのだった
方向的に三河方面なのは把握でき
和な田園風景の知らない道を走り
辿り着いた先は蒲郡市の観光地
"竹島"で初めて来た場所だった。
潮の薫りが自然と入ってきて
けっこう散策している人がいて
賑わっていた…。
『いいとこだねぇ』
『実家が豊川市で…
若い頃よく来てたなぁ』
『へぇ豊川なんだぁ』
『名古屋と違って田んぼばーっか
時期になると手伝うのよ』
『なんか…いいねぇあれ?
てっきり親と同居してるかと…
親に心配かけるから自宅番号を
教えなかったんだと思ってたよ』
『・・・会社の寮にいるからね
夜の呼出しは…ちょっとね』
『なるほどねぇ』
『ようしッじゃあ食事して
帰りは高速で帰るぞ』
『高速まだ早いし怖いよぅ』
『鬼巳なら大丈夫』
東名高速の音羽蒲郡インターに到着し
『自分のペースで走りなよぉ』
VFR1100Rのテールランプが瞬く間に
小さく消えて行った
つづく・・・
お疲れ様でしたぁm(__)m
ご拝読を誠にVery
ありがとうございます(-人-)