第5回ポプラ社小説大賞受賞作『KAGEROU』が15日午前零時、書店に並んだ。果たして、その出来映えは?
文芸書は10万部売れれば大ヒットだが、ポプラ社には予約注文が殺到。発売前に増版となり、累計発行部数は4版43万部に達した。
東京・六本木の青山ブックセンターには“午前0時発売”の解禁が待ちきれず行列が出現。
東京駅前の丸善丸の内本店では、午前中だけで50冊以上を販売。「大半が女性。オフィス街ということもあり、20代から40代の会社員風の方が多かった」としている。大阪の紀伊國屋書店梅田本店では、通常の開店時間より1時間半早い午前8時半から販売カウンターを特設した。
肝心の中身はどうか。
リストラ、借金に苦しみ自殺しようとした40代男が主人公。臓器提供を裏取引する話を通じ、命の尊さを問う-。発売前に原稿を入手したという小説家の岩井志麻子氏は各局ワイドショーの直撃に感想を語った。
「読みやすいのは間違いない。前評判だけで、絶対これ、ゴーストが書いていると思っていたのですが、ヒロさんすみませんでした。本当に書いてますね。どんでん返しのオチもある。ヒロインの女の子は(妻の)絢香さんですね。すぐわかりました。純真で健気でいじらしくって、病気に苦しんでいる」
「主人公の不幸が類型的なんです」「苦しみの描写が脚本みたいなんですよ」
フジテレビ「とくダネ!」の小倉智昭氏は「ストーリー展開がわかりやすい。一気に読める」、日本テレビ「スッキリ!!」のテリー伊藤氏も「平成の世の中でこんなステキな愛の形があるんだ」など高評価だった。
(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/101215/tnr1012152052012-n1.htm
いわゆるタレント本ですが、受賞の賞金を辞退するとか、芸能人を引退して作家に専念するとか、話題づくりがうまかったね。芸能人は辞めるのではなく事務所・研音からの独立のようです。
文章力はよくわからないですが、水嶋さんのファンのみならず絢香さんのファンも気になる内容なのではないでしょうか。絢香さんと出会って深く感じるものがあったのでしょうか。だから結婚したのでしょうけど。
絢香さんは極めて才能あるシンガーソングライターですが、バセドウ病によって活動停止中ですね。