AKB48が18日、19日、20日と3日連続で、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングのコーナーに出演しました。
サンリオのキャラクター「キティ」ちゃんの紹介で、まずチームKの16人が出演、チームAの16人につなぎ、さらにチームBの16人につなげました。
以前に出演したときにはメンバーが多すぎて、自己紹介だけで所定の時間になってしまいましたから、チームごとにということでしょうが、3日目ともなると、なんでこの人たちばかりなのか、そろそろ勘弁してくれという空気があったことも確かです。
3日とも会場はそこそこ盛り上がっていたので良かったですが、いくら人気が出てきたからといっても、やり過ぎは不要な反発を招くと思うのです。マスコミが大げさに「国民的アイドル」と言っているほどの人気はないですから。
メンバーは頑張っていたと思います。
チームKが最初に登場しました。歌は例によって口パクでしたが、「ヘビーローテーション」のなかなか揃ったダンスを披露していました。他のチームではなかなかこうはいきません。チームKのエースである大島優子さんが、AKB48全体のセンターに座るのは今の3チームの実力からもいい効果をもたらすと思っています。
番組でのトークはキャプテン秋元才加さんと大島優子さん中心に、スムーズに進んだほうかなと。この2人のバラエティは安定感を感じます。以前に「さんまのまんま」で見た時も盛り上げていました。この時は秋元さんがゴリラ、大島さんがニワトリの物まねをして、ゴリラとニワトリのバトルで笑いを取っていました。
タモリさんにメンバーが順番に質問していく展開になったのですが、この日は隅のほうに追いやられていた小野恵令奈さんが「タモリさんは日曜の12時に何をしているのか」と気のきいた質問をしていました。タモリさんは「船に乗ってボーっと雲の流れを見ている。釣りはしない」といったようなことを確か語っていました。彼女はやはりいいところある。AKBを卒業しても頑張ってほしいです。
チームAも、キャプテンの高橋みなみさんがトークの中心となると間延びする心配がありましたが、言動が寒い感じはしませんでした。あまりトーク番組で話さない前田敦子さんも、空気になってがっかりというでもなく、いい意味で場慣れしてきました。
高橋さん、前田さん、篠田麻里子さんと話して、隣の小嶋陽菜さんがスルーされかけましたが、「メンバーの中で準備が遅い人は誰だ」とタモリさんが話題を振ってくれて、皆が「小嶋陽菜ちゃん」と答えたので小嶋さんに発言する機会が回ってきました。タモリさんの機転で救われました。良かったです。小嶋さんはAKBの番組では司会も任されているのだからもう少し自分から前に出てもいいかなと思いました。
ただチームAで踊っていた「ポニーテールとシュシュ」のダンスを見た感じ、バラバラで統制が取れていなかったな。最近のチームAはメンバーがどんどん入れ替わっているうえに、多忙で古参の高橋さん、前田さん、篠田さん、小嶋さんと、そんなに忙しくなかったり新しく入ってきたりしている他メンバーの間にかなりコミュニケーションの面で溝があるように感じます。
チームBは3番目の登場で世間の風当たりも感じる中、キャプテンの柏木由紀さんがメンバーにも見せたことのないという、左肩(たぶん右肩でなく左肩でよかったはず)を頭の後ろにぐるっと回して左の耳たぶをつかむという特技を見せていました。これは肩の関節がやわらかいからできるのですが、会場からも「へぇー!」と驚きの声が上がり盛り上がりました。他のメンバーも興味しんしんで、会場を巻き込んでいく話題の選び方が見事でした。
柏木さんの隣に座っていた渡辺麻友さんも、6秒か7秒で「サザエさん」のキャラを描く特技を皆がカウントダウンする中、完成させました。拍手が起こりました。これも上手いアピールでした。考えてきたね。
東京の地下鉄に詳しく車両の色を言っただけで何線か答えられる人もいて、タモリさんが東京の地下鉄の線路は相互に乗り入れられるようになっているというウンチクを述べる展開もありました。チームBは平均年齢が一番若いのですが、全般に本当によく頑張ったと思います。
最近の大人の金儲けに振り回されるAKB48のメンバーを見ていて、操り人形にされている感があまり気持ちよくないですが、このように自分たちの番組でないアウエーでも視聴者の鑑賞に堪えうる場作りができるようになってきた、彼女らの成長は見て取れました。
トークの柱だった大島麻衣さんの離脱は痛いと今も思いますが、高橋さん、秋元さん、柏木さんの各チームリーダーは良くなってきました。柏木さんはグングン伸びている感じです。
秋元さんと大島さん、柏木さんと渡辺さんは、組ませると面白いことがわかってきました。個人的にはこの4人の歌とコントのユニットが見てみたい気がします。