コンビニの棚に並んでいる雑誌を見ると、若者向けの男性誌、漫画誌はどれもこれもAKB48の表紙、グラビアだらけです。特に先月くらいからこのような状況になりました。

チームAの人たちなどは売れるまでに4、5年かかり、アキバの小さな劇場さえ埋まらないところから出発していますから、売れることに文句はないですが、これほどまでの異常な露出は、AKB48の賞味期限を早めてしまわないかと心配になります。

それに、前田敦子さんや大島優子さんは女優になりたい、高橋みなみさんは歌手になりたいと、将来的にソロでやりたいことはグラビアではないわけです。


かつてのグラドルの売り方というのは、最初は大胆な水着で勝負して、そのうちトークや演技にシフトし、バラドル、司会、女優として確立していくというものでした。

90年代に入ってからは、漫才やコントをやる人のルックスレベルが上がり、女性誌モデルから女優になる人も出てきたので、いつまでもグラドルを卒業せず、グラドルに留まり続ける人が増え、結果として新人グラドルが大ブレイクしなくなってきました。雑誌の部数衰退、出版不況も影響したと思います。


そういう若手グラドルの人材不足にAKB48がハマった面があります。

かつてのグラドルが最初は露出度の高い水着で人気を得て、どんどん服を着ていくのに対して、AKB48は最初は制服でパンチラこそ売りではありましたが、水着になり下着になりで、逆にどんどん脱いでいっています。とうとう全裸でAVに出る卒業生まで出てきました。


売り出した側としてみれば、この売れている時期に、何が何でもブレイクまでに費やした金を回収しようと、鬼のようになっている感じがします。露出させてテレビに出し、写真集などを売り、握手券付けてCDを売りまくる。

セブンイレブンで全く売れずにずっと売れ残っている、AKB48のカップ麺やティッシュを見ていると、近い将来を暗示しているような嫌な予感がします。


AKB48のブームが終ると、グループアイドル、群ドルのブームも終りそうです。代わってアイドリング!!!が天下を取るとか、ハロプロのどこかのグループが驚異的に売れるとか、考えにくいです。その中の個人で誰かが売れるというのはあると思いますが、個人の顔が見えにくく、歌唱力、ダンスのみならず恐らくバラエティ能力、演技力ともにアイドリング!!!やハロプロメンバーに相対的に劣るAKB48メンバーはむしろ不利でしょう。


今のような状況があと1年も続けば、グラビアの世界ではもう食っていけず、廃業せざるを得ないグラドル続出で、この分野自体の存続が危ぶまれます。グラビアがなくなることはないでしょうが、歌手や雑誌モデル、美形の女優などから調達してくるようになると思います。


結局、AKB48の通ったたあとには草木も生えない、自分たちも自滅して何も残らない、という状況にならないようにブームが終息すればいいのですが。