人は笑顔の時だけが美しいのではありません。涙を流している時にも、そこには、美しい姿、気高い姿があります。少なくとも、その時、その人の魂のなかにうそはありません。魂のなかに自分を偽るものはないのです。
「悲しみの時は、人が真実の自己と対面する時、真実の自己と相まみえる時である」と言えます。平穏なる日々のなかでは、自分がいかなる人間かが分からなかった人も、悲しみというものを通して初めて、真実の自己と巡りあうに至るのです。
『愛から祈りへ』 P.74
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