玉蟾金兎
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DRAGON BALL総集編 超悟空伝 1 (集英社マンガ総集編シリーズ)/集英社
¥540
Amazon.co.jp

ドラゴンボール総集編刊行開始。


自分としては、この本が

本当の完全版

でもいいくらいです!


表紙の右側(悟空の如意棒のところ)にも書いてありますが、

「週刊少年ジャンプ掲載時を再現」

してるんです。



↑コマの左側に注目。

ジャンプ掲載時のアオリ文が、すべてそのまま収録されているのです…!

コミックス再録時には外されてしまうものなので、この文章を読むには、当時のジャンプを探し出すしかなかったんです。(←あんまり現実的な方法ではないあせる

なので、今回の総集編でここまで当時の紙面を再現してくれたことは、すごく貴重だと思います。


そして、アオリ文だけではありません。


次号の予告まで完全再現!

これも、コミックス再録時には外されてしまうものなので貴重です。

ところで、ジャンプのこの部分の予告はまっっったく当たらない、というのはわりと有名な話、だと思います。(『ぬ~べ~』でたしかそんなこと言ってたような)

予告と、実際の内容がまったくちがうんですよね。

現に、上の写真でも、予告されているサブタイトルが

「そして誰もいなく…」

となっていますが、実際は、

「ウーロンあらわる!」

です。

間違ってはいるのですが、よけいな改ざんをぜず、そもまま掲載してくれたことは逆にありがたいです。


そしてそして、上記のとおり週刊少年ジャンプ掲載時をそのまま収録してくれたおかげで、あらたな発見が!



↑こ…これが

本当の其之十二「亀仙人をたずねて」の扉絵……!!

…だったんですね。

(そして『扉絵人気コンテスト』なんてのもやってたんですね…)


コミックスでは、



↑この絵が「亀仙人をたずねて」の扉絵になっているのですが、本当はこの絵は、次回の其之十三「亀仙人の芭蕉扇」の扉絵だったようです。

まあそう言われてみれば、タイトルどおり亀仙人が芭蕉扇を持っている絵ですし、こっちのほうがしっくりきます。


同じく扉絵が変わっている話は他にもありました。


其之十八「D.B.奪われる!!」

↑本当は、2巻「ついに龍あらわる!」の扉絵


其之十九「ついに竜あらわる!」

↑本当は、2巻単行本表紙の絵が扉絵


また、当時は「ドラゴン」の表記が「龍」ではなく、「竜」だったというのも興味深いです。


ちなみに、コミックスでは扉絵は全話まとめて巻末に「扉ページ大特集」としてまとめられていますが、この総集編ではちゃんと各話の“扉絵”になっています。

これこそ完全再現…!

個人的には、この形態で収録されることをずっと待ち望んでいました。

というのも、けっこう中身の話と密接な内容の扉絵もあるので、そういう絵が本編と切り離されて収録されてしまうのは、ちょっともったいないなと思っていたからです。


ひとつ、“ジャンプ掲載時を再現”されていないところを挙げるとすれば、

其之五「ウーロンあらわる!」の扉絵です。

これだけは、完全版で修正されたものに差し替えられていました。

やはり、ブルマ(当時16歳)がくわえているタバコが問題なんでしょうね…。


なんにしても、ドラゴンボールの歴史をこういうかたちでまた読み返せる、この総集編はとてもいい本だと思いました。