ひまわりは太陽が好き

ひまわりは太陽が好き

私が日々考えていることを、綴っていきます。
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今日、他分野の人の前で私の所属と名前が紹介される機会があった。
 
生物学専攻だと紹介されると、「エコに詳しいのね!」とか、「エコの勉強してる人」と言われてしまうことに、違和感を感じてしまう。さりげなく、「生態学の勉強をしています」と言い直す。
 
エコはエコロジーの略であるはずなのに、省エネだの、CO2削減だのの意味でとらえられていることも多い。
 
でも、おそらくは、私も他の分野のことを語るとき、「その言葉はちょっと違う!」と思われるような言葉を使ってしまっているのだろうと思う。
 
「ちょっと違う」というのを伝えるのは難しい。
以前、農業研修の話をしたが、今日まで3日間、同じ場所でまた研修に参加していた。

今回は、野菜。
大根を間引いたり、人参の収穫をしたり、重さを量って袋詰めしたり・・
一番楽しかったのは、やはり人参の収穫。
ぽんっと人参が抜けるのは、楽しくて仕方がない。
その他の作業も、全て勉強になった。
育てた野菜を商品にして消費者に買ってもらうのは大変だ。

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前回の記事で、現場で学ぶことを大事にしていると書いた。
それは、今も変わらない。
しかし、現場で学ぶこと、経験することには限度があると感じた。
「経験がないのに、私たちの気持ちなんて、わかるわけない。」
そんな言葉をさまざまな場所で耳にする。
だけどそれは、お互いさまじゃないか、と思う。
この世に、全く同じ経験を積んできた人などいない。
「経験がないのに、私たちの気持ちなんて、わかるわけない。」
と言っている人だって、相手と同じ経験をしたことはない。
経験がなくても、いろいろな人と話をしたり、本を読んだりテレビを見たりして、相手の大変さを少しでもイメージできるようになることが、大事なんじゃないかと思う。
 
10月10日体育の日、東京競馬場にてマイルチャンピオンシップ南部杯が開催された。
南部杯は、毎年岩手県の盛岡競馬場で行われているものだが、今年は震災の影響で盛岡競馬場で行うことができないため、東京での開催となった。
この日は、『岩手県応援スペシャルデー』として開催されており、岩手県の伝統芸能『チャグチャグ馬コ』や『盛岡さんさ踊り』の披露、物産展等のイベントを行うとのこと。
私は、このイベントを目的に、初めて競馬場に足を運ぶことにしたのである。
 
正直、競馬は初心者で、どの馬が岩手の馬かも分からずに終わってしまった。
しかし、各種イベントは大いに楽しんだ。
特に私が楽しみにしていたのは、『さんさ踊り』。
さんさ踊りの太鼓は、全員がぴたりとそろっていて、胸に響き、踊りと笛はとても優雅であった。
みなさん、最後まで笑顔を絶やさなかった。
私は、さんさ踊りへの憧れが強く、いつか盛岡に住む機会があったら、ぜひとも参加したいと思っている。
インターネットの動画も、何百回再生したか分からない。
 
ミスさんさ、太鼓、横笛、そして今回は参加していなかったが、うたっこ娘の皆さんは、全国の復興支援イベントやお祭り等でさんさ踊りを披露し、岩手県のPRをしている。
今週末も東京食肉卸売市場でのお祭りに参加予定で、来月には石垣島のお祭りにも参加予定だという。
自分たちの技術を人々に見せることが、地元岩手のPRになる・・・本当に素晴らしいことだと思う。 
 
私は、岩手の農産物や工芸品などを、全国の多くの人に買ってもらいたいと思っているし、もっと岩手のことを知ってもらいたい、岩手に足を運んで欲しいと思っている。
そのために、私には何ができるか、現在模索中だ。
 
私は、東京の人たちに一生懸命岩手をPRするさんさ踊りを見て、自然と涙が流れた。
そして、心の内にある思いを、より一層強くした。