こんにちわ。タマ子です。
お空に還った赤ちゃんの妊娠の経過（ざっくり不妊治療目線）と私の気持ちです。
不愉快に感じられる方もおられると思いますがご容赦ください。
今回の妊娠は、私にとって理想的だった。
こうなれば良いな、と思っていたとおりに妊娠した。
長く不妊治療をしていた私にとって、思い通りに妊娠できたことは奇跡。人生こんなに上手くいくことがあるんだ。私はやっぱり持っている。なんだかんだ遠回りはしたけれど、為せば成る。努力は実る。
私は幸せだ。と、絶頂の心持ちだった。
長女を出産して、1年たって、タイミングよく（？）おっぱいトラブルが起きて断乳を決行。卒乳かと思うくらいスムーズに乳を断ち、育休が終わる直前に2回採卵した。とれた卵は4つ。凍結できたのは初期胚1つのみ。待機児童のニュースが連日取り上げられる中、まさに激戦区だったのになんとか入所が決まり、4月に仕事復帰。職場にも取引先にも温かく迎えられ、短時間勤務でも仕事は順調。長女も保育園に慣れて楽しそうに通ってくれた。仕事のコントロールもできるようになってきたので、9月に唯一の卵を移植した。
今回妊娠すれば、出産は5月。育児休暇も1年11か月めいいっぱい取ろう。なんと、育児休職手当の支給期間も伸びるらしい！間に合うかな？長女とは3学年差。兄弟ポイントで保育園もたぶん大丈夫。これ以上ないタイミング。上手くいけば万々歳だ。
でも、まぁ、そんなに上手くいくことはないだろうな。
私は低AMH（0.29）であまり卵がとれない。長女の出産は、数回の化学流産と一度の流産を含み、採卵9回、移植7回で起きた奇跡だった。採卵2回、移植1回でうまくいくはずがない。卵としては1/4。ただ、二人分を足すと、採卵11回の移植8回。うん、確率的にはあり得るかもしれない。初期胚移植の妊娠率は30％。3～4回に1回の妊娠だとすれば、全部で8回あるから可能性も低くないかも。
ズドンとした腰の痛みで着床したと確信した。結果は陽性。
判定日のHCGの値は400を超えていて、生産率は95％を超えるという。すごい。
流産の経験もあるし一応100％安心はしなかった。一生懸命自制した。
でも、なんとなく、すべてがうまくいっていたから、うまくいくような気がしていた。
6週目に出血があって自宅安静となって、6週6日で心拍どころかその姿も確認できず、泣いた。
覚悟をして座った診察台で、7週6日に、何事もなかったかのように元気な姿を見せてくれた。
もう大丈夫だと思った。
そのあとも、絨毛膜下血腫はなくならないけれど、赤ちゃんはどんどん成長してくれた。
8週を過ぎた。
12週を超えた。
本当に大丈夫だと思った。
切迫流産になっても、95％以上の赤ちゃんは無事に生まれる。だから大丈夫。
ところが、まさか、うまくいかなかった。
ここまでくる確率をかけて、何％になるのかわからないけれど、とにかく数％のうまくいかない方に入ってしまった。
信じられなかった。突き落とされた。
死産された方々のブログを読ませていただくと、皆さんは亡くなった赤ちゃんを第一に想っておられるように見えた。
でも私は、自分のことだけを考えている気がして、どんどん辛くなっていった。私は私の思い描いていた未来がこないことが悲しくて苦しくて辛かった。
祭壇を作ったりしない、毎日赤ちゃんに話しかけたりしない自分が、うしろめたくて、申し訳ない。
私の赤ちゃんへの謝罪の気持ちは、育てられなくてごめんなさい、という気持ちと同じくらい、あなたがいなくなったことを悲しむことができなくてごめんなさい、という気持ちだった。
それでもいいと思えてきた。
何が悲しいのかわからないけれど、悲しいものは悲しい。嫌なものは嫌。
そして、
人生はさすがにそれほどうまくいかない。希望通りにはならない。仕方がない。
突然、車に轢かれてしまうこともある。頭の上からなにか落ちてくることもある。
誰かと比べてはいけない、なにかと比べてはいけないけれど。
これは運命。
赤ちゃんの、私の、夫の、長女の運命。
今、赤ちゃんと一緒にはいられない。思い描いていた都合の良い未来は、私の運命ではなかった。
その今があってこれからがあるから、これからの運命を信じるしかない。
いくら運命だといっても、行動しなくてはその運命は始まらない。
できれば、私の希望する未来になるように行動しよう。
悲しい運命は、これで最後だといいな。
まだ人生半分くらいだから、最後ということはないか。
イメージしないとはじまらないだろうから、また未来を思い描こう。
そして、今を一生懸命がんばろう。
今を生きる皆様の明日が、笑顔溢れるものとなりますように。
※文中の「初期胚移植 妊娠率30％」の数値は、私の通うクリニックでの実績値です。