先日、
かねてから気にかかっていた、
国立近代美術館工芸館で開催中の
竹工芸名品展へ行ってきました。





この展覧会は
竹「工芸」の「名品」展。
当然ながら
生活感溢れる細々とした
台所用品などはなく、
主に花器を入れて
床の間や然るべき場所に飾る
花籠のバリエーションが圧倒的。
(上掲のチラシ裏面参照)



それにしても
コレクターのアビー夫妻、
よくぞこんな貴重な竹細工の数々を
集められたものよ。



古いものは濃い飴色に変化。
また、
編み上がるまで
気の遠くなるような時間と手間が
かかったであろうと
想像に難くない複雑な編み目。



どうしたら
こういう構造が頭に浮かぶんだろう
と溜め息の出る洗練された造形。



竹工芸の世界には、
「ナントカ○○斎」という
芸名ならぬ名を名乗るの
名人がいて、
その技術を継承している模様。



日本の竹という素材を生かした
日本ならではの工芸品。
一見の価値、大いにありでした。






しかし、
残念ながら、この工芸館。
来年3月には閉館となり、
金沢へ移転してしまうそう。



その跡地に何が建つかはともかく、
工芸品を手近で鑑賞出来る施設が
なくなるのは惜しいな〜。