先日、
かねてから気にかかっていた、
国立近代美術館工芸館で開催中の
竹工芸名品展へ行ってきました。この展覧会は
竹「工芸」の「名品」展。
当然ながら
生活感溢れる細々とした
台所用品などはなく、
主に花器を入れて
床の間や然るべき場所に飾る
花籠のバリエーションが圧倒的。
(上掲のチラシ裏面参照)
それにしても
コレクターのアビー夫妻、
よくぞこんな貴重な竹細工の数々を
集められたものよ。
古いものは濃い飴色に変化。
また、
編み上がるまで
気の遠くなるような時間と手間が
かかったであろうと
想像に難くない複雑な編み目。
どうしたら
こういう構造が頭に浮かぶんだろう
と溜め息の出る洗練された造形。
竹工芸の世界には、
「ナントカ○○斎」という
芸名ならぬ名を名乗るの
名人がいて、
その技術を継承している模様。
日本の竹という素材を生かした
日本ならではの工芸品。
一見の価値、大いにありでした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/15/tamako-theater/e0/6a/j/o1080135614646390942.jpg?caw=800)
しかし、
残念ながら、この工芸館。
来年3月には閉館となり、
金沢へ移転してしまうそう。
その跡地に何が建つかはともかく、
工芸品を手近で鑑賞出来る施設が
なくなるのは惜しいな〜。