いやー、暑くて嫌なんだけどガスブロが絶好調な夏真っ盛り、試射会に行けぬままにその夏も終わり秋が来ちゃいました。


次世代G36は仲間に譲ってしまったし、リコイルショックの醍醐味を楽しめるのはコルトM1911、デザートイーグル、G18Cの各ガスブロハンドガンのみ。


擬似ではあるけどガスブローバックガンの方がリコイルショックを巧く再現してると思うんですよね、本当はガスブロの長物が欲しかったりします。


ただし置き場所も無いし、ガスブロの長物の中では絶対的に作動性の良い東京マルイのM4MWSなんかが非常に良いんですが、我が家は既にM4が飽和状態・・・割りとお腹いっぱい。


フロンガスは今後使えなくなって来る事も考慮すると増やすのはちょっと、ね。ガス缶も値上がりしてますし滝汗


少しばかりMP7のガスブロなんかにも心惹かれまして危うく落札する所だったんですけどね、止めました冷静に。








んー、でもガスブロの長物が欲しいんだよねぇ。。。。。。


と言ったところで、長物と呼ぶには色々と足りませんがコレ買ってみました。SLONGのMPG-KRISSキット

実際にはプチプチ等で梱包されて届きますよ。



手持ちのグロックをカービン銃化するコンバージョンキットですね、うちの子は外装を色々と弄ってますが恐らく付くだろうと言う毎度の感覚で購入。


商品名から察するにクリスベクターをイメージした形(似てるのか?)になるんですが、私が選んだのはフォアグリップ兼マガジンホルダーの部分が無いシンプルな方。

雑ですがの部品が無い仕様を購入。


こっちの方が個人的にはカッコ良かったし少し安いし、差額分ぐらいでこのフォアグリップを買う事も可能です。


買わないけど。









グロックのカービンキットって、複数出てますがコレ使ってる人をあまり見かけません。あ、ネット検索での話ですよ。


個人的にどれもこれもストックの形が気に入らなくてMPGにしたんですが、M4と同寸のバッファチューブが装備されててストックを好みの物に交換出来たりするのがポイント。


ただし、グロックに被せる構造の為に基本は中空で、手に取ってみて判ったんですがやや柔軟性のある樹脂製なので捩れとたわみが発生します。


予想してた弱点ですが、材質から来るたわみの大きさは予想以上ゲロー


取り付けは取り付け方法(動画)がメーカーから公開されてるので割愛、これ見なくても組める程度の構造ではありますしね。


なので、組み込み時に気になった所を手直しして行きまーす。







先ずは本体のたわみ。


前方は形状的にもボチボチ剛性があり、グロック本体の下部レールに取り付けたアタッチメントを挟んで貫通ネジで締め込み固定するのでほぼ気にならないレベル。


後方も、前方ほどの剛性は無いけどストック基部ブロックを挟んでネジにて左右から締め込み固定し、下面は固定用の金属プレートが嵌るので割りとシッカリしてます。


問題はその中間。前後の(ほぼ)箱型ブロックをU字断面の開放型構造で繋いでいるだけで、強度を確保しているのは上部のレールのみ。


このレールも一体成形の樹脂製で、メーカーの設定通りにグロックを固定しても銃を強度部材とみなせる程の強固な固定ではない(ガタや遊びは無いが)ので、ここでたわんだり捩れたりします。



解りますかね?


気にしなければ気にならないかもしれませんが、ふとした瞬間に前と後ろが捻れて違う動きをするのは気持ち悪いモンです。


これの対策は、背骨とも言える上部レールを補強するぐらいしか無いですね。


内部スペースに余裕は有るので桁を流しまくるとか他に手は有りますが手間に見合う強度が期待しにくいのでレールを固めちゃった方が早いし効果的。


Amazonで見つけた14スロットレールを被せてみました。この金属製のレールで前後ブロックを繋ぐグニャグニャな背骨をシッカリさせて、弱点となる中間部分の強度を稼ぎます。

もっと長いの欲しいんですけど無いですね。


そもそもMPGのレールがストックに対して低く、サイト類をそのまま載せても低すぎて覗けないので好みによってはもっと高さのあるレールでも良いかも。


せっかく軽いのにあまり重くしたくないので私は低いタイプのレールを選択、サイトは後で考える事に。


これ以上長いライザーレールを見付けられなかったんですが見た目がイマイチなので、手持ちのレールを追加してフラットな感じになるか?

隙間が・・・・


長さ調整の為に最後端にはスリングスイベル付けてみたんですが、そもそもレールとレールの間に隙間が。


これは14スロットの方を山1つぶん短縮化して2つのレールを寄せて密接出来る様にするのも手ですが、そこにドットサイトとか載せちゃうのもアリかな。


だって金属削るの面倒だものチーン


ここはサイトとの兼ね合いも有るし、バランスを見ながら後でやります。








はい、レール追加で想像以上にガッチリしました。構造的にもこのコンバージョンキットの在り方としても、この位の補強が良い所かと思うので次行きましょ。


ストックですね、付属の物は『MPGキットとグロックが有れば一応は完結しますよ』程度のオマケみたいな物なので、M4から外した物に交換。

すみませんブロックの向きが上下逆でした。


付属のストックパイプ(バッファチューブ)はミルスペック径で、ストックのガタや遊びも無く優秀。その内また違うストックに交換してみようかな?


あと問題なのが、G18Cのセレクターがキットの内側に僅かに擦れる事。これは当該部分を削るしか無いですね、キットの内側をリューターやヤスリで擦り合わせ。

断面が粗いですが未加工の状態です。


ウチの子はセレクターレバーも替えてあるので接触してるみたいです、ノーマルなら問題無いかもしれません。


基本的には問題らしい問題も無く普通に使えますね、割りと良く出来てます台湾製品。


台湾です!


いいね和久田さんちゅー







で、私のグロックの変更点の内、メタルスライドは突飛な形状でも無いので干渉も無くOK、コンペンセイターはキット付属のアタッチメントと入れ替える必要が有るので取り外し、ビーバーテイル化してたグリップカバーもキット付属の金物と合わないので取り外し。

この2点を外しました。


これだけで付きます。


リアサイトはキット付属のチャージングハンドルと入れ替えが推奨ですが、付けなくてもスライドさえ引ければ大丈夫。


ただ、特にG18Cはフルオート多用でリアサイトの固定ネジが緩み易いので、付属のチャーハン(金属製)に交換しつつロックタイトを塗布してネジ留めすれば緩み防止も兼ねたりしますね。

バレル周りは後述します。


スチール製のリアサイトに交換済みの方なら大丈夫ですが純正リアサイトは樹脂製なのでロックタイトは使わない方が吉です。


もうコレで合体させたら普通に撃てますからね、繰り返しますが本当に良く出来てます。各パーツの合いも良いですしウインク







さてさて。


ライフルと言う様な長物ではないですが、次世代電動ガンみたいな擬似ブローバックとは違いガス圧でスライドをブローバックさせてリコイルショックを生み、それを味わう浪漫が欲しくてグロックをカービン化した訳です。


その浪漫をもっと味わいたくて画策してた物が有ります、いわゆるマズルフラッシュトレーサーですね。

https://youtu.be/x3ja8VOnT1E


ちょっと流行ってるみたい。


もちろん電動ガンでも使えるんですが射手からは光が確認しにくく、実際に手にして使ってみたら期待値より満足感が下がるかなーと思って買い控えてたんですけどね。


ガスブロだと多少なりとも射撃時にガスも出るので、ガスに反射・拡散する光が製品の特性を助長するのではないかと思い購入。


私の知る限りではポイント利用など無ければAmazonが最安ですが、今回はヤフオクでAmazonより少し安いぐらいで購入出来ました。


ただし、そもそもMPGにはマズルオプションが付けられません笑い泣き






※※※※ちょっとこぼれ話※※※※

このトレーサーの出品者さん、私の落札日と同日に他の方が落札したガスブロを同時に発送したんですが、何故か運送会社さんの手続きミスでトレーサーと共に私に届いてしまい、何だか判らず(匿名配送だったので開けてみるしか無かった)外箱を開けたら

KWAのデザートイーグル・新品

でして、私もちょっと気になって調べてた事のあるCo2ガスブロポーン


まー、大手運送会社さん且つ伝票も有るから心配ないし、同着・同ジャンル品である事からこれは出品者さんからの誤配だろうし大丈夫だなと踏んで外箱を開けた訳なんですが、私が無知かつ理性の無い人間ならネコババしたのを隠しつつCo2ガスブロ買っちゃった♡とかブログ書いてましたねww


あー、開けて触ってみたかった笑い泣き







さてトレーサーの取り付け方法に話を戻しますが、MPGの購入前に加工すれば付けられるんじゃないか?と思ってたので、手元に届いた時点で確認してみました。


その結果、構造的には可能だけどグロック本体のバレル位置と外装のマズル付近の位置の相性が良くない事が判明


順を追い書きますがMPG本体に左右からネジ2本で留められてるマズルブロック、ここに14mm逆ネジを生やせればトレーサー等のマズルオプションが取り付け可能になります。


で、この穴に一般的なアウターバレルがピッタリ挿さるので、シリコンシーラント等を塗布しつつ数カ所に穴開け・真鍮線などを挿せば固定は可能。

試しに挿したM4のアウターバレル。


一般的な外径19mm(ノギス実測で18.9mm)のアウターバレルが、押し込んだら振り回しても抜けないぐらいのジャストフィット。


ブロック自体が左右からネジ2本で固定されているだけなのでそのネジを支点に回転してしまい上下に動いてしまいますが、写真の様に真鍮製のインサートが前後2ヶ所有りまして


前側の真鍮製インサートを使ってブロックを押し込んだ位置にするとジャストフィットで動かなくなります。


これでイケる!と思ったんですが、そもそもグロックのバレルセンターに対してマズルブロックの穴のセンターが全く合っておらず、恐らく撃った弾が細工固定したアウターバレルに当たってしまいます。

インナーバレルが上に寄ってます。


グロック自体はガッチリ固定された状態でこの位置関係なので、これは却下。マズルブロックに14mm逆ネジを生やしつつブロックを強固に固定しても、このままでは使えません。








残る手段は、件のマズルブロックを外してグロック自体のアウターバレルを延長しつつ先端に14mm逆ネジを装備するしか無いですが、ここで問題がまた一つ。


本来ならガスガンには不要な機構ですが、実銃に備わる機構を極力再現しようとメーカーさんが頑張ってショートリコイル(風)ギミックを実装、


ブローバックしてスライドが後退する時にアウターバレルも少し後退しつつ先端が僅かに跳ね上がります。


チャンバー及びインナーバレルAssyはシャシー側のロックプレートに引っ掛かって前後には動きませんが、後退するスライドに引っ掛けられてアウターバレルが少し後退しつつ後方が沈むので、ロックプレート付近を支点としてバレル先端が跳ね上がるんですね。


重めのサプレッサを付けたり、今回の私の目論みの様にアウターを延長しつつトレーサーを付けるとアウターバレルが重くなり、ショートリコイル時の跳ね上がりを阻害して動きが悪くなったりスライドと干渉して作動不良が起きたりする筈。


なのでショートリコイルを殺す必要が有りますね、私の憶測ではアウターバレル下部の爪を切除しつつ上面の高さを削れば、ブローバックするスライドと干渉せず動かなくなる・・・


筈なんだけど、面倒なのと上面の切削で強度が落ちたり見た目が悪かったりしそうなので、大人の私は金で解決しましたニヤニヤ


はい、ライラクスのアウターバレル・ノンリコイル仕様ですね、ショートリコイルが無くなる上に先端に14mm逆ネジも生やせて一石二鳥ですが高いっす笑い泣き

ここの低さで後退するスライドを避けます。


まー、ここまでやるなら毎度のついで作業ですね、飛距離が伸びるとウワサのポセイドンのインナーバレルとパッキンも同時採用。


グロックのメタルアウターバレルは、一度チャンバーを組み込むと逆にチャンバーを抜く時に下部の爪を曲げてしまう可能性が有るので既存の物は残し、GUARDERのアルミチャンバーを使う事でショートリコイルレス仕様のバレルAssyを新たに作り入れ替え可能としました。




元々ウチの子はロングバレル化していましたが、せっかくなので更にロングバレル化ですね、ガス圧を変更する事なく初速を上げてるのでブローバックの強さや燃費に変化は無い筈。

初速も問題無いです!


ガス充填後にしばらく放置して計測した1発目でも89m/sぐらいだったので、程良い初速になったと思います。


コッキング時やショートリコイルの際に発してた金属音が無くなってしまったのが少し残念。


しかし、最近は電動ガンばかり弄ってましたが、ガスブロの中でもG18Cには結構な予算を注ぎ込んでる気がしますなゲロー








初速も問題無し、あとはアウターバレルを適度に延長してトレーサーを付けたら終わりですが、もう一工夫。


先程外したマズルブロック、これとG18Cのバレルの高さが合わなかったので確かに外してしまうのが手っ取り早いんですが


グロックの方は単体だとバレルが上下にガタガタと動いてしまうので、命中精度を考えるとマズルブロックを加工装着する事でバレルの動きを抑える目的で残しておくのが理想。


バレルAssyがショートリコイルで上下に振れる構造なので動いてしまうのは仕方ないんです、これを固定ないし動きを規制すれば命中精度の向上が期待できる訳です。


マズルブロックの穴が低いので、ブロックの外側形状を加工して穴の位置が適正になるまで上に移動したい所ですが、ブロック自体が複雑な形状なので断念。


プラ板で造る事も考えましたが、マズルブロック内の穴を拡大しつつアウターバレルとの隙間を埋め戻すのが早く確実かなぁと判断。









Ali expressで買ったアウターバレルが手元に有ったアウターバレルよりやや外径が大きかったのもあり、マズルブロックの穴をガッツリ削るハメになりましたが、双方をMPGに組み込んで接触しない程度まで削って合体させて調整。

結構削りました・・・


割りと隙間が少ないですが、バリを落としたらマズルブロックの穴とアウターバレルの隙間にダイソーで買ったおゆまるを少しずつ詰め込み・・・冷めて固まったら完成!!


おゆまるは高温で柔らかくなる樹脂素材ですが何度でも使える=暖めればまた柔らかくなる素材。


経年劣化のし易さも去る事ながら、夏場に高温になると形状が不安定になる筈なので取り敢えず使ってみつつ注視します。


シリコンシーラントとかプラリペアなんかも良いのかもしれませんね、とりあえず今回はこれで終了です、バレルが全く動きませんが作動は良好ウインク








前出のアウターバレル同様にAli expressで買ったM4タイプドットサイトも合体させてマズルフラッシュトレーサーを装着したら・・・

なんかボテッとしてる気が💧


はい完成!!


ストックとドットサイトがボリューム過多かもしれないですね、この見た目は💧


もう少し細身のストックと普通のピープサイトの方が似合いそうね💧

前方のボリュームが足りないかな?


キット付属のストック(前後位置の微調整は可能)を装着して少し変化をつけてみました、それに伴いアイポイントが下がったのでドットサイトを3段階で調整可能な内1番低い状態にしてみました。


この方が良いかな、これで試射会に持ち込みますウインク










まー、何だかんだで中古のガスブロライフルを買えるんじゃないかと言う程度の予算は注ぎ込んでますが、違うの買ったら買ったでまたオーバーホールしたり色々とカスタムをしてしまうので更に出費してた筈。


結果オーライとしようかな(苦笑


やはり元がハンドガンですし、それをしっかり構えて抑え込むのでリコイルは控えめで少し淋しくも有りますが、リコイルの俊敏さと発射音はガスブロの良さがそのまま出るので良い感じ。


基本的には良く出来たキットで、私の様にアレコレ弄らないと気が済まないタイプの人でなければ買って無加工で使えると思います、実は付属のストックも悪い物ではなかったし。


わざわざ捻る人も居ないと思いますが剛性が気になるならトップレールに金属製のレールを追加する事で、かなり改善するのでオススメです。


他のキットでも製造誤差等で銃本体のバレル位置とのマッチングが完璧な物は難しい様で、マズルオプションは付けられない物が散見されますが、加工次第ではイケるんじゃないでしょうかね


このコンバージョンキットはマズルブロックがたまたま別体式だったので加工し易く助かりましたウインク


飽くまでも(殆ど)加工無しのポン付け可能なのがこの手のコンバージョンキットのメリットで、今回のMPG-KRISSもポン付けは可能ですが


一手間加えると更に良くなりますね、素のグロックに戻すのも容易ですし良い買い物しました。


・・・・・これ、違う方向に弄ってコンバージョンキットを使った銃を使ってみたくなりましたニヒヒ