身内やら私自身やら、なんか色々と有ったりしていて銃いじりをすっかり放置してました。
そのクセ、物欲に駆られて危うくガスブロのMP7を落札しそうになったりしてたんですけどね。
人生、何をしても上手く行かない時は好きな事して現実逃避、そんな訳でG&Gのメカボケースをベースに一度は完成させたものの試射の結果は完成なんて程遠い仕上がりだった流速チューン、リメイクでありリベンジ作業です。
※この作業でも上手く行かない事が起こりますが既に私のデフォルトですなw
メインスプリングのレートアップが鍵なんじゃないかと思ってます、射撃こそ出来たけど抵抗のあるピストンを押し切る力が足りなかった印象。
ただし、メカボ閉じる時にレートの高いスプリングがスパーンと炸裂して大惨事になる可能性があり抑えながら閉じるの大変なんですよね、その辺も考慮しつつ進めて行きまーす
以前連射サイクル向上委員会の実験で使ってたZC LEOPARDのメカボケースをベースにして作り直します。
レートの高いスプリングを組むならやっぱりQD式ですよ。スパーンの心配も無いしレート違いのスプリングを試すにもケースを開けないで済むので非常に楽。
で、スプリングを硬くする➡︎ピストンを引く時のモーターへの負荷が増えるのでギア比を現在の22:1から更にトルク寄りの32:1に戻してみたいんですが・・・
32:1ギアに対して必須となるハーフティースピストン、これは既に使用中なんですがZCのメカボケースはピストンレール周りのクリアランスがかなり大く相性が悪いです。
これが死活問題で、セクターギアにはスパーギアに駆動される歯とラックギアを駆動する歯が配列に配置され、双方の外径が32:1ギアでは同径なので、ピストンが左右に振れるとピストンに設置されているラックギアに触れてはいけない方の歯が触れてしまいギアクラッシュを起こす可能性があります。
G&Gのメカボケースではピストン周りのクリアランスが少しキツかったのを摺り合わせ調整してピストンのガタが少なくなっており、このピストンの位置に合わせてセクターの寄りをシムにて調整していたので接触は無かったんです。
今回は組み付けやスプリングの交換テストの容易さ重視ででZCのメカボケースを使うので、ピストンの左右の振れに不安の残る32:1ギアは却下。
と言う事は、32:1ギア以外で最もトルク寄りな22:1ギアしか選択出来ず、必要ならモーターをG&PのM140より強い物に交換すべきかもしれません。
前置きが長くなりましたが実作業、の前に2つのメカボを並べて移植改造手術前に記念写真を。
今思うとケースだけでも結構な出費ですわ。。。
仕様こそ違うものの使ってる内部パーツの重量はそれ程変わらない筈、なのにZCメカボの方が全然軽いのは流石って所です。
メタルレシーバー+12インチハンドガードの流速M4は本体だけでも重いので有り難い軽さ。
ではZCメカボをバラして不要な部品を取り除き、破損防止も兼ねてORGAの8mm軸受に交換ですね、抜き挿しが非常に硬いので自作の治具を使います。
無事に標準軸受が外れました。
と言っても、写真の左下の様にネジ類とアルミカラーを組み合わせただけの激安仕様ですね、ネジを締めた時に何処にどの方向に力が掛かるか理解していれば特殊な工具は要らないです。圧入にも使えますし。
そして軸受の接着剤ですが、今回は嫌気性接着剤やめてみました。
実は今までに、接着固定した筈の軸受が気付いたら外れてた事がありまして、ちょっと調べたところ簡単に言うと『錆び易い金属ほど強固に接着させる』特性が有るそうでしてステンレスの軸受とアルミのケースではやや弱まる・・・のか?
プライマー的な物とか使えば違うのかな?
今回は耐衝撃タイプで、瞬間接着剤と言う程は瞬間に固まらないゼリー状の物を使用。
これで問題無ければ以降は嫌気性接着剤は使わないか、使い分けるかしても良いのかな。
しっかり着く時は本当にガッチリ着くんですけどね嫌気性接着剤って。
では次、
G&Gケースを割って中身を摘出します。ケースに付属していた専用品のタペットプレートと、別途用意した同社のカットオフレバー以外は移植して使います。
放置してたので久々のご開帳。
こっちのケースは使えるし、これをハイサイクルのベースにしても良いかも。
使い込んだ訳ではないんですが、それでも剛性とかピストン周りや軸受穴のクリアランス等、G&Gのメカボケースは優秀だなぁと感じてます。
完全洗浄したら軸受をミネベアのフランジベアリングに交換して準備しておこうかな、ハイサイクルの方は少しずつ進めます。
必要な部品は先ず洗浄、部品のコンディション確認にもなるので洗浄は必須です。
では組み込み、先ずは毎度のシム調整ですね。グリップは以前からちょいちょい登場してたマグプルPTSで、これを使いつつベベル基準って奴で作業。
ベベルの外周とツライチに。
で、以前
G&Gメカボで流速を組んだ時にもベベルギアの厚み(薄い)からかベベル基準ではシム調整し切れなかったんですがこのZCメカボでも同様でした
ギア・軸受・メカボの相性が全部悪い方に寄ったのかと思ってたんですが、メカボケースを違う物に替えても同様って事はギアの寸法の問題でしょうね。
やはりこのギアは、モジュラーギアセットとして専用のプレートと組み合わせて使う物なのかもしれません。
手元に余ってるベベルギアの内、優秀な物は次世代用ベベルとハイサイクル用ベベル(新品)でどちらも東京マルイ純正。
流用可能か確認するついでに寸法も測ってみました。
歯数(ピニオン側)
MODIFY : 31枚
次世代 : 31枚
ハイサイ : 31枚
ここは同じですが
歯数(スパー側)
MODIFY : 8枚
次世代 : 10枚
ハイサイ :10枚
ここで歯数に2枚の違いが出て来るので、駆動するスパーギアに伝わるトルクや回転数が違って来ます。ここが22:1のキモかもしれません。
歯数(逆転防止ラッチ部)
MODIFY : 6枚
次世代 : 10枚
ハイサイ : 10枚
ここはサイクルやトルクには関係無いですが、歯数が多いほど余分な逆転が減るので作動開始時のレスポンスに関わる部分で次世代用とハイサイクル用が圧倒的に有利。
シャフト長
MODIFY : 18.4mm
次世代 : 19.6mm
ハイサイ : 19.1mm
マルイ純正ギアに対して1mm前後短いですが軸受から抜ける程ではないですね、軸受に掛かる(触れる)長さが短いと摩擦抵抗こそ減りますが耐久性やギア回転時の安定性に不安が出る気がします。
ギア部の厚さ
MODIFY : 11.7mm
次世代 : 12.8mm
ハイサイ : 12.4mm
ギアの厚みが少ないとメカボ内で左右にギアが動いてしまう幅が増えるので、シムを多く入れないといけなくなります。
以前の流速作成でも今回の流速リベンジでも問題の原因になってるのはコレ。
具体的に言うと、
ピニオンとベベルのクリアランスを適正に調整して行くとベベルギアが右側に寄る。
⬇︎
ギアの厚さ(幅)が少ない為に、左側のケース・軸受との隙間が大きくなる。0.5mmシム2枚+αとか入れたりしました。
⬇︎
左側から過剰に浮いたベベルギアとの噛み合い量を確保する為にスパー・セクター各ギアも右に寄せる必要が出て来る。
⬇︎
浮き気味のセクターとカットオフレバーの掛かりが浅くセミオート不可になる場合が出る、セクターギアとタペットプレートが接触する、更には浮き気味のベベルギアと逆転防止ラッチの掛かり幅も極少となってしまう等、複数の不具合が出て来ます。
前回は逆防ラッチにまでシムを入れて誤魔化しつつベベル基準を諦めてギリ調整できましたが・・・マトモな状態ではないですね。
上の写真、ベベル基準でやってますよーの奴ですが、逆防ラッチの掛かる歯が光って来てるのはラッチとの掛かり幅が少ない為に面圧が高くなり摩耗が進んだ証拠だったりしますし。
ラッチ幅の半分ぐらいしか掛かってませんでしたから。
先にもちょっと触れましたが、MODIFYにはモジュラーギアセットなる、3軸の軸受を薄いプレートで繋いでギアセットをユニット化した(様な)物が有りまして、もしかするとそのプレート使用前提なのかもしれないですね、ギアの厚さとか。
プレートの厚みを考慮してギアを薄めに作ってる可能性が非常に高いと思います。
でもそれって結局はシムを多めに入れるか専用プレートを入れるかの違いだけで、メカボケースとギアのクリアランスが大きくなる事に変わりは無い筈なんですよね。
なので結局は(メカボケースに対しての)ギアの高さ調整幅が少なくなるシロモノかなぁと推測。
プレートと一体化された軸受に相当する部分の厚みが一般的な軸受と全然違うのかもしれないし。
買う前にメーカーに問い合わせたら普通にメカボに入れても大丈夫だぜー的な返事が来た記憶が有るんだが・・・まあ、苦手な英語でのやり取りでしたけど
まー、いいや、摩耗が有ってコンディションはやや落ちる手持ちの次世代用ベベルギアを入れた所、逆に厚みが過多でピニオンとのクリアランス確保が困難になったのでハイサイクル用ベベルに入れ替えたらベベル基準で調整も出来てシムも比較的少なく、左側ケースから浮かせ過ぎる事も無く良い感じ

良いねハイサイ用ベベル。
少しでもトルク寄りギア比が欲しいんだけどベベルも替えちゃってるしなぁ。高かったけどMODIFYのギア使うの、もう凄い嫌だなぁ・・・
発想は良いのよね22:1って。
でも寸法がこんなに違うとモジュラーギアセット外での使い方には向かないですね、外径が違うのはギア比(歯数)が変われば起きる変化だから仕方ないんだけど厚みの違いは如何ともし難い物でした。
この位のギア比の違いはモーターなり電圧でカバーする物なんでしょうね、勉強になりました
無理して使っても良い状態に持って行けないし、もう諦めて18:1の普通に売ってるギアにしちゃいましょうかね、出でよSHSギア❗️
よく有るやーつ。
はい、この普通のギア(比)で仕切り直す事になりました。
変な干渉もなく普通にシム調整も可能ですね、これに前出のマルイ純正ハイサイ用ベベルを編入してシム調整し直して完了。
使用するギアの中で一番強度が低いのがベベルギアになりますね、何かトラブル起きなければ順当に摩耗して壊れるのはココって事になりそう(ちょっとフラグ気味)。
ただ、このベベルギアの形状的に外側の端部が面取り状に落とされてて、これがギア同士の衝突による破損を避ける為なのかノイズを下げる為なのか解らないんですが、いわゆるベベル基準でピニオンと高さを合わせると、ギア同士の接する面積が減る筈なので良いのか否か悩んでますね。
ベベルギア面取り部分はピニオンとの掛かりが浅い筈なので、ピニオン下端とベベル外周は合わせずにピニオンを少し押し込んだ位置にした方が実は良いんじゃないかと。
今回の調整ではピニオン・ベベル間のクリアランスが0.15mm、ベベルギア単体でのメカボとの遊びが0.18mmでしたが、組み付け後に問題が起きない範囲でモーターを調整してピニオンを少しベベルのセンターに寄せても良いかも。
そして今回、ギア同士の噛み合い部のグリスはワコーズのビスタックを使用。小皿に取り出して筆で薄く塗ります。かなり粘度高いですビスタックは。
このグリス臭いなぁ、ミッションオイルみたいなニオイがしますね。今でこそオートマが主流ですが昔はマニュアルミッションが主流で、オーバーホールやると手がこのビスタックみたいなニオイに染まってしまいメシが不味かったの思い出しました、遠い記憶。
光センサータイプのFCUを使う為に買ったビスタックですが、先ずこちらで潤滑・消音性能を確認してみる感じですね。
粘度の低いグリスだと飛び散って光センサーを汚してしまいFCUが作動不良になるらしいです。
ギア同士の噛み合い部品はビスタック、軸受とギア部はゾイルグリス、シリンダー内とピストン周辺はG-グリス、タペットプレートとセクターギアの突起はマルイ高粘度グリス、だいたいそんな感じに使い分けてみました。
ちょっと前後しますが、タペットプレートはサイクル向上実験でも全く問題無かったので、事前に確認こそしてますがハリケーンの物をそのまま使用。併せてAOEも確認したところ少しだけ調整が必要かなと思ったのでスペーサーを1枚追加。
都度2枚のスペーサーでAOEを調整。
ラックギアの1枚目の歯の角度とセクターギアの歯の角度の相性まで含めて考えつつ調整したらセクターギア軸の真上まで来てしまいました、AOEとしては良いと思いますがラックギア3枚目の歯とセクターの歯が接触してしまいそうなので、この後にラック3枚目の歯の高さを半分ぐらいまで落としておきました。
この辺は各パーツ同士の相性だと思いますが、サイクル向上実験でも同じ事やったなぁ・・・
さて、準備が終わったので件のスプリング。
以前のCNC・110スプリングではレート不足が疑われ、実際に思っていた程の初速も得られなかったので同社の120スプリングに交換。今回はカットせず使ってみます。
これは買ってみたものの非常に硬くて組み込みが困難な以前にやり過ぎじゃないのかとビビり蔵にしまい込んでいた物。
QD式メカボなら組み込みも楽勝、サクサクとケースを閉じた後に120スプリングとスプリングガイドをねじ込んで完成❗️
よし、メカボが組み終わったしレシーバーに納めてモーターとバッテリーを繋げて試運転!
バシッ!
おぉ、モーターを換えたお陰か18:1かつ強めのスプリングでも全然重くない動作
バシッ! バシッ!!
良いじゃないですか、少しだけモーターの高さを上げて動作を確認、良いねコレ

ちょっとだけ試しにフルオートで回すと
バババババッ!
おー、ラックギアを少し削ったお陰でギアクラッシュも無く普通なサイクルっぽい音で動作、でも思ってたよりサイクル速そうだから多用は避けたい雰囲気。
再びセミオートに戻して
バシッ! バシッ! バシッ! バシッ!
スーーーーーーーーン・・・
???
は????
スーーーーーンだと??
・・・こりゃ何かギアが壊れたな
モーターは回ってるし、見てたらノズルは動いてるから少なくともセクターギアまで動力は伝わってる様子💧
イヤな予感、と言うか破損確定だし諦めてメカボを開けると・・・
折れとるがな・・・
ちょっとグリスでテカテカしてますが、ラックギアが一枚目付け根辺りから骨折してました
これ、アレね。
AOE調整は行ってありセクターがピストンを押し上げる方向には力が掛かっていないのと、実際にピストン自体は無傷なのでラックギアが強度不足で骨折したか単純に疲労骨折したんだと思います。
フルオートも良くないのか?
ハーフティースピストンの宿命なのか、MIMではなく削り出しのラックギアだったからなのか・・・
はーーーー。
これはピストン交換ですな、フルティースにしましょ。
割りとお気に入りだったACE1のピストンが最近では何処も在庫してないみたいで、SHSのピストンは見かけるけどラックギアの幅が広く面取り加工が必要なのは面倒、敢えてZCのフルティース14枚歯(MIM)ピストンに交換してみます。
ハミ出た接着剤も可能な限り綺麗に除去。
ピストン本体の樹脂部分の形状が違う物ですが、少なくとも同じメーカーのピストンなら全長や幅等は誤差程度しか違わない筈なので、微調整がほぼ要らない筈ですが確認してから使います。
ラックギアの3枚目を少し削り高さを抑え、ピストンのバリやパーティングラインを処理し、後端内側を面取り、そしてピストンにラックギアを接着。
ちなみに、気に入って使って来たZCのピストンですがMIMのラックギアを使ったモデルは初めてですが歪みが少なく修正は不要でした。
ちょっとだけセミオートがフルオートになってしまう症状が出たので、最初に組んだ
SHS製からライラクスのカットオフレバーに交換して動作を確認。同じver2用ですが細々と形状が違いますね。
バラして確認した所、スイッチに引っ掛からない事が有ったので精度の良さそうな物に替えた感じですね、スイッチは手持ちを数種類ほど試したけど相性問題が変わらず、カットオフレバーを替えたんです。
SHSの方も新品だったんですけどね、まー、SHS製品は安いけど精度とか信頼性はイマイチな物が散見されるので、加工前提だったりダメ元だったりが当たり前なので仕方なし。
さて。
今回採用したCHIHAIモーター標準のピニオンとベベルの相性で少しギア鳴りが出ますが許容範囲内かな、動作確認を経て少なくとも暫くは壊れない事を祈りつつ外装やバレルを組み立てて行きます。
どうしてもレバーの歪みから押しゴムが斜めに出る(修正したけど許容範囲外)LONEXのチャンバーや、インナーバレルを固定し切れず前後にガタが発生するZCのチャンバーに代わりましてACE1のチャンバーを用意し、ライラクスのデルタストライクバレル208mmを組み合わせて初速は・・・
アウトでしたw
このままでは非常にマズイのでインナーバレルを170mmまでカットして・・・断面もキッチリ仕上げます。
ちなみにコレはライラクスのストレートパッキンにブリッジタイプ押しゴム(ソフト)を組み合わせたセットでの出力ですね、パッキンの入り口がやや狭いらしく給弾不良が偶に出たので軽くリューターで撫でて対処。
これが最大初速でした、あとはレンジに持ってって撃ってみないと仕上がりは判りませんね
いやー、長かった。
まだ気になる所は有るので完成とは言えませんが、とりあえず次回はレンジに持ち込んでテストしようかな、って状態に持って来られました。
セミオートのみしか撃てない様にしたり、実はノズルの絞りは要らないかもしれないので撤去してみたかったり。
緊急事態も解除が見えて来たから、来月にでも試射会やってみて決めます。
まだ他に完成させたい銃が有るので、それまでに作らないとなんですけどね
ボリューム凄いっす。サラダ隠れて見えねぇ。
月寒中央駅の近くにある
シムスレーンさんで食べたハンバーガー、袋に移して潰しても半端ない高さのある逸品でした
卓上のケチャップとマスタードを付ける前提なのか基本の味付けはサッパリめでしたが、私はそれでも美味しいと感じたので何も付けずに食べちゃいました、ご馳走様です。
まー、エアガンには全く関係無い話ではあるけどやっぱり息抜きは大事ね
、これをビールと対決させられなかったのは時世的に仕方ないけど、趣味でも美味しい物でも息抜きは必要ですな