今度の日曜、久々に仲間と千葉まで試射会に行く予定なんですが、一先ずはパトリオット改M4も流速M4もM14も出来上がってるのに悪い虫が疼いてしまいましたとさ(笑)
ただし今からメカボ組んでも不足部品も有るし、間に合わない事は確実なので前回仕上げた仕様を9.6Vで駆動するのみに留めて試射会に挑み、続きは追々やります。
今回はその内容をサラリと。
一年ちょい前に初めての電動ガンとしてマルイのパトリオットを迎え入れまして、機械いじり大好きな性分から色々とカスタムして来た訳なんですが。
あ、素人なりにですよ。
やっぱりハイサイクルで弾をバラ撒くの気持ち良いんですが、もう少しサイクルを上げてみたいなぁと。
以前の12:1ギア仕様の時に試しに9.6Vで回したら、初速の低下こそ半端なかったですが秒間およそ31発まで上げられたのが忘れられないんですねぇ。
採用してるCNC・ハイスピードモーターは恐らく8.4Vニッケル水素バッテリーでは本領発揮しておらず、でもズボラ星人の私はリポバッテリーの取り扱いが億劫でしてニッケル水素バッテリーのまま9.6V化を目論んでるんです。
負荷が大きくピストンをフルストロークさせる流速仕様では既に9.6Vニッケル水素バッテリーを常用とする仕様になってますし。
で、そこは単純にバッテリーを繋げば回るので良いんですが、DSGを使わず秒間30発ぐらいで運用するには色々と準備が必要だろうと考えてる訳です。
スプリングのレートも、ピストンのストロークも、タペットプレートのタイミングも諸々の細工が必要。
いわば実験をする事になるんですが、スプリングの交換にいちいちメカボを割るのがズボラ星人の私には苦痛なので、中古ですがDOUBLE BELLのメカボケース落札してみました
流速に使ったG&Gのケースみたいな精度や剛性は期待出来ないものの整備性は向上、だいたいの仕様を探りながら実験〜破損まで運用は出来るかなと思ってます。
良いですねQDタイプ、ケースを割らずにスプリングを外せるので現地でスプリング交換や初速の調整が出来るしケースの開け閉めが物凄い楽になります
このケースで仕様が決まれば、例えばまた信頼度が高いと思われるG&Gのケースを買って来て中身を移植するだけで済みますし。
ただし、その場合はテイクダウン非対応になるのでメタルレシーバー化が必須となり出費が更に嵩むんですけど
そして、ギアを高速でブン回す上で大事な軸受ですが電動ガン用に市販されてる海外製の物より国産で精度も良く強度の向上も期待出来るコチラを用意。
モノタロウで購入しましたミネベアのフランジ付きベアリングですね、電動ガン用って訳ではないですが良いらしいんです。
上の比較写真で判りますかね、一緒に並べたCNC製に比べてベアリング球が大きいみたいなんですよ。
アウターレースの厚さは変わらなので、インナーレースが薄肉化されつつも精度の高い加工で剛性が確保されているのかな。
触ると判るんですがミネベア製は遊びやガタ付きも無いです、とても好感触。
あ、メカボが8mm軸受仕様なのでこちらも8mmですがフランジの外径が少し大きくなり、CNC製に比べてフランジ厚も0.1mmほど厚くなるので注意は必要。
ボールベアリングは単純に強度も大事なんですが不要なガタってのはブレや共振が起きる可能性が高く、それが回転抵抗にもなるし耐久性の低下や破損に大きく影響します。
6mm軸受でボールベアリング化すると直ぐ壊れるとの事で、まあ、8mmなら壊れないって事ではないだろうと思ってますが耐久性にもフリクション低減にもミネベア製は有効な選択肢なんじゃないでしょうか。
次にギアですが、これは今パトリオット改M4に入ってるZCの13:1+BDのベベルギアか以前使って外したCNCの12:1を使う予定ですが、初速こそ落ちるけどもう一枚セクターカットして更にショートストローク化した方が楽にサイクル上がるんじゃない?と考えております。
もちろんラックギアとセクターギアの衝突防止がセクターカットの1番の目的なんですが、ピストンを後退させる時間が減れば単純に弾を1発撃ち出すサイクルが早まるのも事実です。
ただしピストンのストロークが、カットした歯の枚数ぶん減ってしまうので有効に使えるエアの量が減るから初速と言うか出力も落ちます。
だからと言ってピストンの前進スピードを上げて出力を増す為にスプリングを硬くすればピストンをコッキングする負荷が増えて時間も掛かってしまうので・・・イタチごっこですな。
この辺を実験し易くする為にQDタイプのメカボを買ったのですよ
ちなみに、今の仕様では8.4Vニッケル水素バッテリー駆動・マルイ0.2gプラ弾で
別に悪い数値じゃないんですけどね。この数値がセクターカットで85m/sぐらいまで落ちるのかなぁと推測。
ちなみにバッテリーを9.6vのニッケル水素に交換して駆動すると
うん、悪くないです!

スプリングは上記計測の際に使用中のKM企画の0.98Jを嵩上げで調整かなぁと思ってますが、手元に余ってるスプリングがSPARKのM120・CNCの不等ピッチ120・アングスのHC用S等ありまして、他にも気になってるPDIのハイサイクル用130を買ってみました。
シリンダーはテストなので一先ずパトリオット純正か今使ってるライラクスのハードシリンダーを移植するか・・・
と思ってましたが、ショートストローク化で減った有効エア量を僅かでも補うべくボアアップシリンダーを試してみます。
こちらはハリケーンの製品でシリンダー・ピストンヘッド・シリンダーヘッド・シールノズルがセットになってます。
今回は加速ポート付きですが、このタイプのフルシリンダーを流速に使うのも一つの手段だったかなとは今になって思ってます
タペットプレートは・・・手持ちのDEEP FIRE製だと僅かな引っ掛かりが有り摺り合わせが面倒だったので流速から外したLONEX製を使いつつも不具合が有ればマルイ純正を加工して行くしか無いかも💧
では実際に着手、と言っても試射会には現状のパトリオットで行くので直前に戻す予定でモーターだけ拝借。
そして、もうセクターカットしちゃいます
ただし加工し易いのと失敗だったとしても困らない物って事でマルイ純正HC用ギアの後を1枚カットして12枚に。
スパーとベベル、逆転防止ラッチもマルイ純正のHC用。捨てなくて良かったわー
前をカットするか後をカットするかも悩みどころなので、モルモットになって貰いました。
組み合わせるピストンですが、前回は削り出しギアの精度が欲しくてZCのピストンにしましたが、再度探してみたら前回は見つけられなかった同社の軽め穴付きピストン+削り出しギア構成の商品が有って迷わず購入。
軽いです!
SHSの同形状のピストンより1g軽量でした、誤差と言えば誤差ってレベルの話ですけど。
ちょっと残念なのは同社の赤い方のピストンは形状に工夫が有り強度を上げて有ったけど、こちらのピストンはオーソドックスな形状で強度アップ対策は施されてませんでした。
ラックギアがとにかくフラットで軽いってだけの製品でしたね。
ふと思ったのは、更にハーフティースのラックギアを使うと軽量化が捗るかも。今回は試しませんけどね。
ただし、やっぱりテイクダウン用の切り欠きが有ってピストンレールが途中で切れているタイプのメカボではピストンの遊びやガタが大きくなる傾向を確認。
今回のDOUBLE BELLのメカボケースがピストン周りやや緩めってのも有りそうですが、軽め穴付きピストン使用で動作の安定を狙うにはやっぱりテイクダウン非対応のメカボの方が望ましいのかなと個人的には思いましたね。
テストのみ純正HC用を使う事にしました。
ピストンの振れがちょっと怖いなぁ、テストにはマルイ純正のHC用ピストン(中古)が余ってたので、こっち使います。ギアの強度的には全然足りないと思うんで壊れる前にテストを終えたい
ノズルはボアアップシリンダーのセットに入ってた物を使い、シリンダーヘッドとマッチングが確認出来たら後で現在使用中のでんでんむしと入れ替え予定。
カットオフはメカボ付属の物がガタも摩耗も少なかったのでそのまま使用、スイッチ周りも今回はテストだし焼けとかどうでも良いのでマルイ純正スイッチ+マルイ純正配線です、パトリオットから最初に外したマルイ純正の物をほぼそのまま利用。
なのでmosFETもSBDも無し。
ヒューズどうしようかな・・・
これらのパーツを組み込むべく、先ずは毎度のケース加工(研磨)に各部の摺り合わせ調整、そして軸受けの固定を行います。
このメカボはメッキ処理が割りと綺麗で表面がスベスベなので研磨は行いませんでしたが、とりあえずピストンレールの山の角は丸めました。
あと、軸受穴の付近に僅かなバリが有ったので処理し、軸受の差し込みもキツ過ぎる部分が有ったので無理矢理に圧入せずペーパーで調整してから嫌気性接着剤で固定。
ペーパーで攫った感じでは、材質がだいぶ柔らかいっぽいですな。硬ければ硬いで脆くなる訳ですが柔らかいのも不安要素ではあったり
んー、製造の精度や材質なんかの印象ではハードチューンには向かなそう。ノーマルで使うかスプリングレートを少し上げる程度のカスタムで使うべきメカボケースかもしれません。
こりゃまた別のケース用意しておいた方が良いかもしれない(散財乙)
で。
軸受穴径の調整を行って、スカスカではなく押し込めば入る程度にした所までは良かったんですが、このケースの右側・セクター部分だけ何故か盛り上がった形状になってまして、しかもそれが精度の良くない鋳物なので非常によろしくない。
なんでこんな形なの?
大抵のケースの軸受穴って、フランジが座る部分は軽くザグリが入って一段落ちてるかフラットだと思うんだけど逆よコレ💧
お陰で真っ直ぐに軸受が入らず斜めになるし異様に高さが出てしまう
オークションの出品者さんは元から付いてたボールベアリング軸受も別添えで付けてくれたので、恐らく標準がボールベアリングなんだと思いますが精度の悪さをベアリングでカバーして動く程度で軸線も出ておらず、抵抗になるどころか発熱や偏摩耗・破損に繋がる様な出来のメカボっぽい印象です。
んー、個体差が有るにせよ『安かろう悪かろう』なメカボかもしれない。もちろん私の個人的な評価ですけど。
これはゴミ箱行き決定。
だってセクター以外の軸受穴も良くない可能性が非常に高いだもん、見た目の雰囲気で何となく察しちゃった。
また無駄な物を買ってしまったな・・・
接着しちゃった軸受は細心の注意を払い、ケース側をバーナーで炙って接着剤を弱めつつアウターレースのみに力を掛けて取り外し・清掃。
そう言えば流速仕様で途中まで使ってたCYMAのメカボが残ってる事を思い出しまして、残念ながらQD仕様ではないものの実験台には良いので掘り起こして使う事にしました、ORGAの8mm軸受も付いてるので一先ず使えます。
チャンバーとの相性に懸念が残ったままなので、チャンバーが挿さる付近を微妙に拡大しつつ面取りを施しておきました。
まあ、今回は同軸チャンバーではなくパトリオットの方のマルイ純正チャンバーと組み合わせるので、メカボにチャンバーが挿さる訳ではないですが加工しておきました。
軸受の違いによるフリクションロスの違いは今回無視して、セクターカットによる影響とスプリングの選定、ボアアップシリンダーの具合を見るだけに留めます。
ベベルとピニオンの相性は無視しつつ、ベベル基準でシム調整して・・・
とりあえず今回はここまでにして、日曜に持って行くパト改M4にモーターを返却しつつ9.6V化の作業をしちゃいます。
後方配線化してるので、バッテリースペースを確保すべくストックを交換。流速M4に使ったCYMAのクレーンストックと同じ物では面白くないのでBIG DRAGONのストックを購入。
