はい、『こんなモンだろう』で軽々しく着手したら全然そんなモンではなかった流速チューンの続きです。
とりあえずバラさない事には始まらないですね、動かなくなっちゃった訳ですし。
アッパーレシーバーを外すとピストンが後退した位置でフリーズしてましたが、ノズル先端の方からピストンを押す事でロックは無事に解除。
何はともあれモーターを外すべくグリップの底蓋を外したら様子が変なんですね、モーターが抜けて来ない

ピストンを前進させた迄は良かったけど逆防ラッチがプラプラになってるし・・・意を決しつつも恐る恐るご開帳。
サプも雰囲気的に揃えてカスタムしたM4っぽく纏めてみました。
ラッチのスプリングが伸びてダメになってる以外、ギアは綺麗なんだけど・・・
何かギアに挟まってる!
・・・・
スプリングガイドの耳!!
んー、CYMA標準のガイドも最初に分解した時に同じ所が折れてたんで、マルイ純正に交換したんですけどねぇ、また折れました

破片がベベルとピニオンに噛んでロック、その時に逆防ラッチに力が掛かったか破片が引っかかりラッチスプリングも曲がった様です、ベベルに潰れた破片が詰まってました。(何かカチッて音がして固まった記憶が確かにあります)
そりゃあモーターも斜めになってグリップのシャフト穴にメリ込んで抜けなくなりますわ、仕方ないのでグリップは同じくCYMAのタンゴダウンタイプを導入しましたが、軸受の逃げが無いのでリューターで欠き込んで対処。
ケース側の固定穴にスプリングガイドがピタリと嵌らないけど回り止めとし引っ掛かりはするので使ってみたんですが、そもそも合いが良くないみたい。ケース側の形状っぽいです原因は。何故か持ってるベアリング付きガイド。
私の場合、ケースを合わせて最後にガイドを抉って真っ直ぐにするとパチンと閉じる、そんな感じで組んでるんですが耳がキッチリ嵌らなくても閉じてしまうみたいです、このケース。
単純に私の組み付けミスなんですが注意が必要かもしれないですね、このメカボ。個体差も有るでしょうしね。
手持ち部品の中にACE1のベアリング付きガイドが有ったんで採用、こちらは金属製なので破損の心配はほぼ無いです。
スプリングガイド後部のネジ穴に私の場合はストレートのピック(ニードル)を挿して抑え付けながらケースを閉じるんですが、スプリング及びガイドが下のケースに収まった段階で上写真のガイドに挿してあるボルトとナットをネジ込んで軽く締めておくとケースと半固定されてガイドがズレないんです、これなら組み付けでチョンボしません❗️
伸びてたラッチスプリングは交換です、アングスの折れんバイ(ホントに何そのネーミング💧)は1パッケージに2個入ってるんで助かります、海外製のみたいに硬くないのも良いですな

不動化が解消した所で手直しです、まずはアクセレートフルシリンダーが使える様にします、名前の通りですが恐らくこっちの方がピストンスピードは上がる筈です、加速領域が有るので。
SLONGのゴム多めシリンダーヘッドのゴム部分が太く、シリンダーのボアがやや狭い為に無理矢理に押し込んでも入らなかったので、暫定的に前回組み込んだ標準のフルシリンダーと入れ替えます。
スプリングレートが高くピストンの衝撃が大きくなるので採用してるゴムヘッドは必須なんです、ゴム部の外側を少し削・・・らなくても押し込んだら入りました❗️
どうやら、標準シリンダーに組み合わせてる間にクセが付いて幾分ですがゴム部分が細くなった様子。
ただしシリンダーから外して放置するとゴムの復元力(弾力)でまたキツくなるので、気密の保持力は落ちていない模様。
ヘッドを交換してないのでAOEの再調整も不要です

さて次、JEFFTRONのmosFETです、これはパトリオットに採用して気に入ったので起用しましたが、このメカボにはそのまま付きませんでした。マルイのメカボとはケースの形状が微妙に違う様です。この穴を拡大しないとダメ。
スイッチ後方、ネジでメカボに留める部分の穴ですが直径4mmまで拡げないと浮いてしまいます、電動ドリルだと怖いので私はステップドリルを手で回して拡大しました。
ステップドリルだと普通のドリルほど刃先が鋭くないので、対象物に引っ掛かり破壊してしまう事もなく肉厚の無い物にも使い易いです。
ヒューズこそ装備してますがプラス側なので絶縁は二重に。
これでストックパイプ内は配線が2本にヒューズのみ、更にストックパイプ固定用のボルトを長さ調整しつつカラーの抜け留めを施して一体化させて整備性も向上。
そんな訳でメカボからバッテリー直前のコネクターまで全てジュンフロン線ですね、少しでも細い方が良いので。
凄くスッキリしました。
これにCYMAのクレーンストックを組み合わせて、ニッケル水素9.6V(通称ヌンチャク型)を左右に振り分けて収納。
ちなみに、少し気になってたギア鳴り対策でライラクスのハードピニオンに自分で交換・・・しようと思ったらアホほど硬くて抜けないので気付かぬフリして元に戻しました。(しれっと何処かのショップに持ってって交換依頼しちゃおうかしらね)
仕方ないので、ベベルギア基準って奴でシム調整をやり直しました、そのぐらいしか出来る事無いっすね。
調整方法と言うか基準を変えて調整して判ったのは、ベベルギアとピニオンギアの合いが良くなかったって事。
ピニオンに対してベベルを寄せたつもりで居ましたが高さが合ってなかったんですね、最終的には次世代用ベベルでは調整範囲が確保できずハイサイクル用ベベルに交換して、ギリギリで調整し切った感じです。
次に弾が出ない問題。
実は、タペットプレートを手で最後退させた時にセクターギアを最後退位置まで回しても突起がプレートの羽に僅かに届いてなかった事を確認してたんですね、俺様

分解する前の試運転でも給弾不良が出てたんで、タペットプレートもギアも交換しちゃうし一先ず回してみるか、と組み立てちゃったんです。
少しなら遊びが有っても良いかもねとか都合良く解釈してた部分も有りますね。
今回は真面目にやります、弾が出たらラッキーみたいな感じで組んですみませんでした、深く深く反省してません。
これを給弾口から覗き込みながら手でギアを回してみると、ノズルが最後退しても給弾通路内に少し飛び出してました。
給弾経路がクリアにならなかったので弾が上がらなかったんです。
こんな事も有ろうかと用意しておいたZC LEOPARDのセクターチップを装着、僅かに後退量も増えるタイプですが・・・これはタペットプレートの羽の形と相性が悪くて全然ダメと言うか過剰だったので見送り。真ん中が元のエアシールノズル。
更に、給弾されない時点で何となく事象と対策を考えてて、更に用意しておいたのが上写真の右側にあるRETRO ARMSのアジャスタブルノズル。
2ピース構造のノズルがネジ式で全長を調整できる上に写真には無いですが摺動部にOリングが入るのでエアシールノズルと同様に気密漏れを防げるんですね。
今回の私みたいに色んな部品の寄せ集めで苦労した人に見かねて頭良い人がアイデア出して商品化されてるんでしょうね、こんな苦労をした人が何千人も居るんですかね

メカボにチャンバーを押し付け、上下を逆に保持して給弾口に弾を1発だけ置いて、ギアを手で回してノズルが後退し、弾がチャンバー内に落ちればOK。
あとはパッキンとの位置関係を微調整、この子はノズル長20.8mmになりました。確か一般的なM4のノズルは21.3mmとか21.4mmあたりだったと思うんですが0.5mm程度でも全然違う物なんですねぇ。
あまり短いのも不安ではあります、チャンバー内への突き出し不足で気密漏れが起きたり弾の保持位置が不安定でホップの掛かり方が定まらなかったり・・・
さー、いよいよ仕上げですな、道のり長過ぎ

短めのハンドガードをパトリオットに持って行かれましてね、無いんですハンドガードが。
短くて軽くて最高なんですけどね、アレ。
他の手持ちハンドガードはバレルナットとレシーバーのネジの高さの相性が良くなく、バレルナットは締め込めるけどハンドガードがを固定出来る位置まで行かない

過去に使った15インチも、逆にパトリオットから外した10インチもダメ。恐るべしメタルレシーバー。
えー、これは付く確証とか全く無いけどイケるんじゃねぇかと言う安易な目論見で買ってみたんです、HK416みたいに上部レールが高くなるし良いんじゃないのかなと。
てか、カッコいいから買いました(反省しない男)。
Amazonで買いましたが恐らく何方も新古品みたいな物で格安

本当は12インチが欲しかったんですが値段的に倍以上だっりオークションで見掛けるのも傷の多い物だったりで断念、と言うか妥協。
内部に空きスペースが有るコレならバッテリーをハンドガード内に持ってって好きなストックを選びたい放題ではありますが、私はバッテリーが後にある重量配分が好きなのでスペースには代わりにカロリーメイトを詰めてます。このハンドガードの中に空間が。
ウソ。
取り付けですが、デルタリングの位置調整をシムで行った以外は一切の加工無しですね、商品画像を見ててこの2点を組み合わせれば付くだろうと思ってたら付きました、重いけど。
そりゃ重いよね、世間で言うフルメタル電動ガンに近い構成になってる筈ですもの

数字を見ちゃうと余計にズッシリ来そうなので重量は測りません。
さー。
今度こそ部屋撃ちながら試射ですよ、弾が出ると良いんですけど・・・。
出た!
当たり前だけど出た!!
すみません、ちょっと涙拭いて来ます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
あ、ちなみにパッキンは宮川ゴムスリックに押しゴムがライラクスです、この辺は手持ち部品ですね。
この組み合わせだとホップ山の出方があまり大きくならなかったんで一考の余地はありそう。
ちなみに計測値はホップを最大に掛けた状態で、ゼロホップだと78m/s程度。
デルタストライクバレルはパッキンの位置決め用の溝が無く、逆にLONEXのチャンバーには溝に合わせて位置を決める突起が有る(マルイ製チャンバーには無い)ので納まりません。チャンバー側の突起を切除すれば上記2点の組み合わせが可能。
微妙にホップ山が斜めっぽかったんで、その辺りも微調整しましたが基本的には良いチャンバーですね、調整もクリックこそ無いけど細かく出来る上にダイヤルがスムーズに動きます。
レンジに行く前に仕上げられる事と言ったらもう外装ぐらいですかね、気付いたら大半のパーツがCYMA製で尚且つ無意識に買ったストックも含めVLTOR CASV-KM仕様になっちゃったんでこの辺は後から着せ替えして楽しめますな。
サプも雰囲気的に揃えてカスタムしたM4っぽく纏めてみました。
はー、なんとか撃てる様な状態に漕ぎ着けました。
人生初の電動ガンを入手して一年、まだまだ知識もスキルも全くの素人ですけど、これまた初めての流速チューン・初めて部品の寄せ集めから一つの銃を組み上げる事が出来る様になりました。
スタンダードのM4に限った話ですし、まだまだスキルレベルが低いので失敗したり苦労したりドタバタでしたけどね。
あとはレンジに持ち込んで実射性能の確認ですね、まだ本当の完成ではないです。
インナーバレルの内径が6.20mmだからか、ホップ山の出方が足りないのか、スプリングが110ぐらいでは足りなかったのか、チャンバー付近の気密が甘いのか、試射しつつ考察しないと判りませんが初速がやや低いなーと思ってます。
ちなみにこの流速チューン、素人なりに咀嚼した仕組みってのは容量過多のエアをノズルの絞りやら強ホップによる弾の保持で一瞬フタをする事等によりピストン前のエアを高圧状態にして弾を撃ち出すってのがザックリな説明。
弾が加速して違法な初速になる前にバレル から解放すべく短いバレル長で、強ホップによる弾の浮き上がりを重量弾によって抑え、なおかつホップの効果により射程距離が伸びるって事だと思ってます。
これ、本来なら違法なボリュームのエアのエネルギーを弾に対して速力でなく回転力として載せてるんで、弾が重く慣性が付く事も相まって被弾すると痛いらしい、怪我する場合も有るんだとか。
私はサバゲーやりませんし、機械いじりが好きでレンジでの的当て遊びが好きだから作りましたが、他人を撃つ使い方なら避けた方が良いカスタムかもしれないですね。
初速がオーバーしないだけのグレーゾーン的なカスタムですからね。
バランス良くカスタムすれば50m弱ぐらいなら、流速仕様でなくても飛ぶし当たると思います。
CYMAのM14なんてチャンバー周りとバレルの交換だけで40mでもヘッドショットは狙える性能を持ってますからね。
銃の寿命も短くなると思いますし、良い事ばかりでは無さそうなカスタムですな流速チューンは。
とりあえず、この子はレンジで試射するまで冬眠ですな、一月中には行きたいです
