ちょっと前の話になっちゃいましたが仲間達と行った印西市のNO9さんのシューティングレンジ。
凄く良い場所でしたがカスタム無しのスタンダード電動ガンに物足りなさを味わせる結果となったのも事実。
ターゲットが山の斜面に有るんで長距離+撃ち上げでしたからね、当然です。
屋外のシューティングレンジは初めてだったんですが、弾道が良く見えるお陰で東京マルイのスタンダード電動ガンの、箱出し状態での弾道の良さには感心させられましたけどね。
MP5A5のオーナーK氏も非力さを痛感した様で、彼からカスタムの依頼を受けてました。
試射会の帰りにそのまま預かりましたからね

色々カスタムしてある私のパトリオットをK氏が撃った時の差異や印象なんかを聞いて参考にしつつ、今回は
バトン 90スプリング
SLONG シリンダーヘッド
KM企画 ペンタホールヘッド
ファイアフライ うましか中トロ
ファイアフライ なまず甘口
以上5点を組み込みつつ、ピストンレールの研磨にシム調整、各ギアの表面処理など施工します。
でんでんむしなんかも採用出来れば尚良かったんですが予算の都合で上記のみ。部品代はAmazon注文で7000円弱でした、もちろん工賃は取らないんでカスタムが成功すれば安いモンです。
保証はしないぞ

バレルの長さも有りますが控えめな印象。
モーターやギア比なんかが違うんでサイクルは別として、私のパトリオットと同じインナーバレルを使ってるんですよ。
理屈の上では近い性能は出せる筈。
まあ、その他の部分が色々違うし使うパーツの組み合わせも違うんで同じになる筈は無いんですが、パトリオットより少し初速が高い規制ギリギリを狙ってみようかと

これがどう変化するか、届いたパーツでやってみます。
何はともあれ分解、慣れてないと言うか初めてってのも有りますが、M4に比べるとメカボに辿り着くまでが難しくはないけど少し面倒

先ずは分解・洗浄をして各パーツ毎に袋に入れて保管しつつ現状のシム厚と各ギアの遊びを測定しておきます。
セクターギア
遊び 0.07mm
右シム 無し
左シム 0.3mm×2
スパーギア
遊び 0.02mm
右シム 0.5mm
左シム 0.3mm×2
ベベルギア
遊び 0.25mm
右シム 0.2mm
左シム 0.3mm
んー、先日のM4A1もでしたが、上記が東京マルイの出荷状態って事な訳ですが・・・
なんか納得いかんなぁ。メカボを開けた時に軸受が自然に抜けてギアの上に乗ってたんですよ。
緩いなぁとは思ったんだけど、ギアの遊びを測定しようとケースに軸受を入れ直したらポロリと抜け落ちるし。
スパーとベベルの上に軸受が乗ってますが、特にスパーの軸受の周囲が汚れてます。
接着されてる物ではないし柔軟性も有る(そこが樹脂軸受の売り)ので多少は回ったり動いたりする可能性は有りますが、これだけ汚れてるってのは それなりに動いて摩耗した証拠ですな。
ギアが押し付けられた状態だったから一緒に回って摩耗、だろうと思います。
こりゃ交換だわ。
私の中で東京マルイ神話にヒビが入りました

それでも問題なく撃って良く当たってたのは凄いんだけど、変化が感じ取れる部分じゃないしね。
オーナーK氏に樹脂軸受とメタル軸受それぞれのメリット・デメリットを説明した結果、樹脂軸受が良いとの事。
いやー、樹脂軸受ってあんまり売ってないんですけどね。
当然ながらマルイのシム調整レシピも全くアテにならんのでゼロから調整、こう言うのちょっと燃えます

とりあえず樹脂軸受をメカボに・・・
これも緩ーい

ちょっとだけど緩ーい

元の純正軸受はね、摩耗した所以外はちょっと力を入れないと外れない位の嵌り具合なんですがねぇ。
ダメになった純正ほどじゃないけど緩いのですよ。
難しいものだな軸受問題。
マルイがシム調整をしくじってなけりゃこんな手間も出費も無ぇんだよ

想定外の事態でメタル軸受化してしまいましたね、まあスプリングが硬くなるし良いか。良いな。そう思おうな。
なんか、作業をする度に『気を取り直して』的な言葉を使ってる気がしますが今回も仕切り直し、シム調整しましょ。
もちろん今回もセクターを低め(左寄せ)にする事を念頭に調整してみたんですが・・・
※※※※※ここからは推論の長文※※※※※
今回バラす前に何となく気になってたんですが、ベベルギアを左に寄せると・・・
⚫︎ベベルギアの左側に位置するピニオンギアとのクリアランスが狭くなる➡︎
⚫︎モーターの高さを調整(下げる)してクリアランスを適正に調整➡︎
⚫︎モーター(ピニオン)の高さが下がるので結果的にベベルの外周寄りで噛み合う事になる・・・
なんて事になると思います、理屈通りなら。微々たる物だとも思いますが。
モーターの回転力を角度を90°変更しつつベベルギアに与える訳ですが、物体に回転力を与える場合は円の中心で回すより円周付近で回す方が軽い力で回せますよね。
もしかすると、ベベルを極力左に寄せてピニオンを下げ、噛み合いを外当たりにしてやった方がモーターの負担も減るしピニオンやベベルの各ギアの耐久性も向上するのでは?
なんて考えてました。
今まではタペットプレートとセクターギアが接触しない様に左に寄せる事は考えてたんですが、ベベルを意識していっぱいまで左に寄せて試してみる価値は有りそう。
とは言ってもベベルが噛み合うのはピニオンだけではないので、無謀なほど左寄せにも出来ないですけどね。
使用するスプリングが割りと硬いし、そもそも負荷や摩擦抵抗は減らしたいので仲間の銃ですがこのMP5で試させて貰いましょう

もちろん、次世代G36の様にモーターがホルダーに固定されている訳ではなく、MP5もM4もグリップ内でモーターが『ほぼ』固定されている状態だと私は思うんで、そもそもモーターが多少は動いて当たり位置がズレる可能性も考えてはいます。
私のパトリオットのシム調整は下(左側)を薄くしてギアを低くする事はせず、左側は出荷状態のまま遊びを減らしたんですよね、初めてだったし判らなかったので。
それでも絶好調なんですが、パトリオットはモーター自体が高回転型でトルクが太いとは言えないのでシム調整を再度やってみる価値は有りそうな気がして来ました。
いやぁ、本当にエンジンのチューニングと似てます。
バルブのシートカットする時に当たり面を外に寄せつつ幅は狭くするとか、厳密に効果は出にくいけど可能性の有る事は試してみよう、みたいな感覚が懐かしいです。
ちょっと軸受で躓いてしまったんで、一旦この辺で区切って残りは後編にまとめます。