週末、と言っても休みは日曜しか無いんで彼女さんと必要最低限の外出をして来ましたが・・・

自粛要請のためなのか季節外れの雪のせいなのか、やっぱり人は少なかったですねー、店もアチコチ休んでたし。

早く特効薬が開発されると有り難いんですけどね、コロナの。









さて、ついにこの時が来ました、以前から調整用のシムは買っておいたのに面倒で手を付けてなかったギアのシム調整。

散々メカボ開けて来ましたけどね、シムに関してはソロリソロリと元通りに納めてケース閉めてました。

仕方ないので今回は調整します真顔








先だって分解・洗浄した時、各ギア毎に左右のシム厚を測りつつ個別に保管しておきました。
字は汚くても部品管理はシッカリと。



これを元通りの組み合わせで、ケースにギアのみをグリス塗布無しで組み込んで様子を見ますが、先ずは各ギアを1つずつ取り付けてメカボを閉め、メーカー出荷状態のシムがどの程度のクリアランスを持たせてあるのか確認しました。

初めてなので基準も判らないですからね滝汗

せっかくなんで、各シムの厚さとギア単品での遊び量も記録しときましょ。

シム厚はノギス測定、遊び量は使えたら良いな程度で買ってみたデジタルのタイヤデプスゲージで測定。
1000円しない安物です。

これ、物凄く安いしタイヤの残り溝の深さを測定する用途なので、ぶっちゃけ精度は求めてないし高い精度を持つ物じゃないとハナから思ってます。

実は思ってたより測定値のバラ付きが無くて安心しましたが、飽くまでも基準を作る為に測定する手段が安価で入手したかった、それだけです。

ただし道具も使い様。

ゲージ自体を測定し易い形に細工して安定して数値が取れる様にしつつ、数回測定した平均値を測定値として残したので、それを記載してみますね。






まずスパーギア。

左シム 0.25mm
右シム 0.5mm
遊び 0.46mm

ここは特に遊びが大きいですね、実際にケースを左右に揺するとガタガタと大きめな音と振動を伴ってギアが動くので、遊びが大きめなのは確か。




次にベベルギア。
左シム 0.35mm
右シム 0.35mm
遊び量 0.3mm

これもカタカタと音がする位の遊びが有りましたね。





最後にセクターギア。

左シム 0.5mm
右シム 0.25mm
遊び量 0.29mm

実測値は上記の通りですが、これと同じ数値のメカボは無いと思うんで、参考にされるのは良いと思いますが単純に自分のメカボも同じぐらいだろうから真似しよーとか思わない事をオススメします。

工業製品かつ量産品なんで、一定の精度は出てると思いますが逆に量産品なので誤差やバラ付きは確実に有ります。

その誤差を埋める為にシムでメーカーが調整してる位なのでテキトーはダメですよ。






そんな訳で思ってたより各ギア単品では遊びが大きい事が判りましたが、実際に作動する時は3つのギア同士のクリアランスにモーターのピニオンギアも絡んで来るので、この遊び量を減らしながらギア同士のクリアランスを保つ事が出来れば、伝達ロスが減ったりギアノイズが減ったり、量産品のメカボの精度を改善出来るのではと考えました。







試しにベベルの右に0.2mmシムを追加したら遊び量が0.9mmになりました、ケースを揺すっても小さくカタカタ音が出る程度の遊びは有りますが、流石に遊びが無さすぎな予感。予感でしか無いですけど。

ここは勉強がてら、各ギアの右シム厚を主に変更して遊び量を0.2〜0.15mmぐらいまで減らす様に調整してみます。

先に各種測定をしておくと、何mmのシムを入れれば目標値に近付くのか判り易いんでオススメですよ。

ただし、0.1mmのシムを入れても僅かな誤差の足し算で目標値にならなかったり、同じ0.1mmのシム同士でも微妙に厚さが違う場合も有るんで面倒でも何度か・何通りか試すと良いんじゃないかと感じました。

慣れてる先人さま達やプロは感覚で調整しちゃうんでしょうけどねゲッソリ







とりあえず調整してみた結果から言うと、スパーギアの左側(下側)は元の0.25mmから0.3mmに変更し他のギアの左側は元のまま、これでスパーとセクターのクリアランスが絶妙っぽいんで良しとしました。と言う事でベベルも左側は元のまま(笑)
でもセクターとスパーがやや近すぎかな?

しかし横から見ると、やっぱりセクターとスパーが近いの気になりますね、やり過ぎかも。なのでスパーの下を0.25mmに戻しました。

・・・と言う事は左のケースを下にしてギアを並べた際の各ギアのクリアランスは出荷時のままですね、マルイのクオリティは流石ですなぁ。

で、各ギアの上のシムを足して遊び量を減らす目的で吟味してたんですが微妙なサイズも欲しくなりますね、0.1mmのシムを足して計測したらクリアランスが0.22mmとか、もう少し詰めたくなります。

手元に用意しておいたセットに無い0.15mmってサイズが欲しくなったんで慌てて別のシムセットをポチりました。

ペーパーを軽く当てて厚さ調整とかもアリなんでしょうけど、大人は金で解決します、送料無しの数百円だったけどニヒヒ

これで各ギア共に0.2mm〜0.15mmの間まで遊びを減らしました、目標達成です。

そして残りの在庫シムの管理状況が良くないのでピルケース買って来て厚さ毎に分けて保管して終了です。
でも使う前には必ず測定しますよ。







今回のシム調整では各ギア共に遊び量が大きかったので、左側にのみ各々シムを選定しつつ追加して終了にしました。ガタが少なくなりつつも遊びを確保し、3つのギアがシャーーーっと軽く回ります、気持ちいいデレデレ

初めての事なので、全部組み上げて撃ってみてどうか、今回の方向性が良いのか悪いのかまだ判りませんけどね滝汗

これ、例えばスパーとセクターが接触しちゃった場合にはセクターの左に+0.1mm、右を−0.1mmとか、そんな感じで良いのかな?

RC用だと0.05mmのシムなんかも売ってるっぽいんで、軸の径など確認は必要だけど詰めたセッティングは可能みたいですな。

まだ色々と試してノウハウを蓄積する必要は有りそうです。









まとめると、各ギア同士の最低クリアランスは変えないまま遊びをタイトめに調整する事で各ギアの位置を出荷時より明瞭にした感じですね、面倒だけど面白かったです。

なんかホント面倒な部分に手を出してしまった感がハンパ無いんですが壊れたら直しゃ良いんです、壊さない方が良いけど初挑戦で上手く出来る筈無いですしねニヒヒ





さーて、作業もだいぶ進みました。

次はピストン付近ですね、ここら辺は色々と考えて部品の変更や加工などやる予定です。

その次が実はちょっと気になってるタペットプレート付近、それが終わってやっと組み立てです。

先は長いなーチーン