35歳。男。サラリーマン。
結婚して妻もいるし子供も2人いる。
けど、失恋した。
詳しく言うと、とっくの昔に失恋していたのだが、相手の女性からめちゃくちゃ嫌われた。
その相手は、職場の同僚であり同期。
就職してから、ずっと好きだった。
相手は職場のマドンナ。
片や自分は、パッとしない窓際社員。
絶対に釣り合わない。
自分でも十分に、そして、痛いほど分かっていた。
しかし、好きだった。
死ぬほど、好きだった。
数年、考えに考え抜いて、告白した。
結果は「友達で居よう」
振られた。
自分にとって、大失恋。
めちゃくちゃ泣いた。
振られたその日、自宅まで車を運転して帰るまで、ずっと俺は泣いていた。
次の日も、仕事の休憩時間中もずっと泣いていた。
それほど好きだった。
そして、忘れられなかった。
日が経てば、すぐに忘れると思っていた。
しかし、それは違った。
その後もずっと忘れられなかった。
ずっと好きだった。
それは、俺が結婚した後も。
子供が出来た後も。
ずっと好きだった。
人は、不謹慎だと思うかもしれない。
結婚したのに、他に好きな女がいること。
俺も当初は罪悪感があった。
それでも、俺は好きだった。
月日が経つに連れて、俺の気持ちに多少変化があった。
当初は、ただ単に好きだったが、だんだんと当時一緒にデートしたことなどが良き思い出となっていった。
辛いことがあっても、そのことを思い出すと心が温まり、なんだか頑張れた。
思い出は、自分の青春となっていった。
月日が流れたある日、相手は別の男と社内恋愛をして結婚したと知った。
そして、子供も2人出来たらしい。
嫉妬で頭がおかしくなりそうだった。
一体自分には何が足りなかったのか。
どうやったら、俺は相手と結婚できたのか。
俺が相手と結婚していたら、俺は幸せになれたのだろうか。
そんなことばかり考えていた。
そして、また月日が流れたある日。
異動で、俺は相手と同じ部署で働くことになった。
振られてから、実に9年ぶりに会う相手。
昔と何も変わっていない。
とても素敵な女性だった。
不謹慎ながら、心がときめいた。
声を掛けると、素敵な笑顔で俺に話してくれた。
しかし、ふと目線を落とした時、左手の薬指には結婚指輪が。
知っている。
女性が結婚したこと、子供が2人いること、ずっと前から知っていた。
しかし、結婚指輪を見た瞬間、目から涙が溢れそうになり、会話もままならなかった。
やはり、まだ好きだった。
俺は、相手と同じ係で働けることが嬉しくてしょうがなかった。
そして俺は、ことあることに相手に話し掛けた。
不倫したいわけではなかった。
ただ、好きだった。
話したかった。
来る日も来る日も、俺は、相手に話しかけた。
そして、ある日、俺は気付いた。
俺ばかり話し掛けていることを。
もし、俺が話し掛けなかったら、どうなるんだろう。
話さなくなるのではないか。
何だか怖くなってきた。
職場内でも、俺たちは同期のため、他の社員より当然仲は良い、はずだ。
そして、何より、俺は振られたとは言え、過去にデートもした関係だ。
けど、何かがおかしい。
俺は少しづつ、話しかけることを少なくしていった。
すると、それに比例して、会話することは少なくなっていった。
やはり、何だかおかしい。
相手は忙しいのだろう。
もしかしたら、仕事中は仕事に集中して、他の社員とは話さない人なのだろう。
そう信じたかった。
しかし、それは違った。
ある日、事もあろうに、これまで相手と面識の無かった俺の部下の若手社員と親しげに話している状況を見た。
俺に対して話している時とは違い、とても楽しそうに、笑みをこぼしながら。
そして、若手社員に自ら話しかけていた。
俺は、発狂しそうになった。
若手社員と相手が楽しく談笑している状況を見た俺は、何もないかのように平然を装っていた。
しかしその後、ロッカールームに行くと、膝から崩れ落ちてしまった。そしてその場でうずくまり、頭を抱えて泣いた。
それに対し、同期で古くから交友のある「はず」の俺には、話しかけてもくれないし、目すら合わせてくれない。俺が話しかけてもニコりとも笑わず、事務的な冷たい会話のみで終わる。
それに対し、同期で古くから交友のある「はず」の俺には、話しかけてもくれないし、目すら合わせてくれない。
俺が話しかけてもニコりとも笑わず、事務的な冷たい会話のみで終わる。
話しかけられることを嫌がり、そして、直ぐに会話を終わらせたかったのだ。
相手は、俺の事が嫌いだ。
この瞬間、全てを悟った。
俺達は同期なのに。
デートもしたのに。
そして、俺は13年間も好きだったのに。
その後も、俺は相手と話したいという欲求を抑えて、話し掛けることを我慢すると、全く話すことはなくなった。
なぜなら、全く話しかけられないから。
13年間好きだった女性が、すぐ横にいるのに。
何も話さない。目も合わさない。
話す事は、月に数回、仕事で必要がある時だけ。
ある時、仕事の必要があって話し掛けられたが、こう言われた。
〇〇主任。
〇〇してもよろしいでしょうか?
同期から初めて、役職で呼ばれた。
同期から初めて、敬語を使われた。
もちろんこれは、俺を敬っての事ではない。
敬語とは、書いて字の如く、敬う語りとあるものの、精神的な距離感を表す言葉としても使われる。
相手から「社会人としての距離感を持って下さいね」と遠回しに言われたのだ。
俺と相手は赤の他人。
心の距離は、地球と冥王星よりも遠いだろう。
頭がおかしくなりそうだ。
こんな状況が一年以上続いている。
相手と同じ部署となった時、心が踊った。
相手と同じ職場で働ける。同じ空間にいれる。
バラ色の職場ライフを想像し、本当に嬉しかった。
しかし、現実は違う。
同じ空間にいて、俺のすぐ横に大好きな相手がいることに違いない。
しかし、赤の他人のように会話することもなく、目も合わせない関係。
もうこの人との人間関係は一生、修復することは不可能だと思った。
13年間、ずっと俺は好きだったのに。
相手とデートした、青春の良き思い出は、音を立てて崩壊した。
俺は、同じ相手に二度目の失恋をした。
結婚して妻もいるし子供も2人いる。
けど、失恋した。
詳しく言うと、とっくの昔に失恋していたのだが、相手の女性からめちゃくちゃ嫌われた。
その相手は、職場の同僚であり同期。
就職してから、ずっと好きだった。
相手は職場のマドンナ。
片や自分は、パッとしない窓際社員。
絶対に釣り合わない。
自分でも十分に、そして、痛いほど分かっていた。
しかし、好きだった。
死ぬほど、好きだった。
数年、考えに考え抜いて、告白した。
結果は「友達で居よう」
振られた。
自分にとって、大失恋。
めちゃくちゃ泣いた。
振られたその日、自宅まで車を運転して帰るまで、ずっと俺は泣いていた。
次の日も、仕事の休憩時間中もずっと泣いていた。
それほど好きだった。
そして、忘れられなかった。
日が経てば、すぐに忘れると思っていた。
しかし、それは違った。
その後もずっと忘れられなかった。
ずっと好きだった。
それは、俺が結婚した後も。
子供が出来た後も。
ずっと好きだった。
人は、不謹慎だと思うかもしれない。
結婚したのに、他に好きな女がいること。
俺も当初は罪悪感があった。
それでも、俺は好きだった。
月日が経つに連れて、俺の気持ちに多少変化があった。
当初は、ただ単に好きだったが、だんだんと当時一緒にデートしたことなどが良き思い出となっていった。
辛いことがあっても、そのことを思い出すと心が温まり、なんだか頑張れた。
思い出は、自分の青春となっていった。
月日が流れたある日、相手は別の男と社内恋愛をして結婚したと知った。
そして、子供も2人出来たらしい。
嫉妬で頭がおかしくなりそうだった。
一体自分には何が足りなかったのか。
どうやったら、俺は相手と結婚できたのか。
俺が相手と結婚していたら、俺は幸せになれたのだろうか。
そんなことばかり考えていた。
そして、また月日が流れたある日。
異動で、俺は相手と同じ部署で働くことになった。
振られてから、実に9年ぶりに会う相手。
昔と何も変わっていない。
とても素敵な女性だった。
不謹慎ながら、心がときめいた。
声を掛けると、素敵な笑顔で俺に話してくれた。
しかし、ふと目線を落とした時、左手の薬指には結婚指輪が。
知っている。
女性が結婚したこと、子供が2人いること、ずっと前から知っていた。
しかし、結婚指輪を見た瞬間、目から涙が溢れそうになり、会話もままならなかった。
やはり、まだ好きだった。
俺は、相手と同じ係で働けることが嬉しくてしょうがなかった。
そして俺は、ことあることに相手に話し掛けた。
不倫したいわけではなかった。
ただ、好きだった。
話したかった。
来る日も来る日も、俺は、相手に話しかけた。
そして、ある日、俺は気付いた。
俺ばかり話し掛けていることを。
もし、俺が話し掛けなかったら、どうなるんだろう。
話さなくなるのではないか。
何だか怖くなってきた。
職場内でも、俺たちは同期のため、他の社員より当然仲は良い、はずだ。
そして、何より、俺は振られたとは言え、過去にデートもした関係だ。
けど、何かがおかしい。
俺は少しづつ、話しかけることを少なくしていった。
すると、それに比例して、会話することは少なくなっていった。
やはり、何だかおかしい。
相手は忙しいのだろう。
もしかしたら、仕事中は仕事に集中して、他の社員とは話さない人なのだろう。
そう信じたかった。
しかし、それは違った。
ある日、事もあろうに、これまで相手と面識の無かった俺の部下の若手社員と親しげに話している状況を見た。
俺に対して話している時とは違い、とても楽しそうに、笑みをこぼしながら。
そして、若手社員に自ら話しかけていた。
俺は、発狂しそうになった。
若手社員と相手が楽しく談笑している状況を見た俺は、何もないかのように平然を装っていた。
しかしその後、ロッカールームに行くと、膝から崩れ落ちてしまった。そしてその場でうずくまり、頭を抱えて泣いた。
それに対し、同期で古くから交友のある「はず」の俺には、話しかけてもくれないし、目すら合わせてくれない。俺が話しかけてもニコりとも笑わず、事務的な冷たい会話のみで終わる。
それに対し、同期で古くから交友のある「はず」の俺には、話しかけてもくれないし、目すら合わせてくれない。
俺が話しかけてもニコりとも笑わず、事務的な冷たい会話のみで終わる。
話しかけられることを嫌がり、そして、直ぐに会話を終わらせたかったのだ。
相手は、俺の事が嫌いだ。
この瞬間、全てを悟った。
俺達は同期なのに。
デートもしたのに。
そして、俺は13年間も好きだったのに。
その後も、俺は相手と話したいという欲求を抑えて、話し掛けることを我慢すると、全く話すことはなくなった。
なぜなら、全く話しかけられないから。
13年間好きだった女性が、すぐ横にいるのに。
何も話さない。目も合わさない。
話す事は、月に数回、仕事で必要がある時だけ。
ある時、仕事の必要があって話し掛けられたが、こう言われた。
〇〇主任。
〇〇してもよろしいでしょうか?
同期から初めて、役職で呼ばれた。
同期から初めて、敬語を使われた。
もちろんこれは、俺を敬っての事ではない。
敬語とは、書いて字の如く、敬う語りとあるものの、精神的な距離感を表す言葉としても使われる。
相手から「社会人としての距離感を持って下さいね」と遠回しに言われたのだ。
俺と相手は赤の他人。
心の距離は、地球と冥王星よりも遠いだろう。
頭がおかしくなりそうだ。
こんな状況が一年以上続いている。
相手と同じ部署となった時、心が踊った。
相手と同じ職場で働ける。同じ空間にいれる。
バラ色の職場ライフを想像し、本当に嬉しかった。
しかし、現実は違う。
同じ空間にいて、俺のすぐ横に大好きな相手がいることに違いない。
しかし、赤の他人のように会話することもなく、目も合わせない関係。
もうこの人との人間関係は一生、修復することは不可能だと思った。
13年間、ずっと俺は好きだったのに。
相手とデートした、青春の良き思い出は、音を立てて崩壊した。
俺は、同じ相手に二度目の失恋をした。