昨日の夜に中部大学の武田邦彦先生の講演
『こどもたちのみらいのために』
を聴きに行ってきました。
何かと話題の先生ではありますが、厳しい意見であっても
現実を知る事は大切なことじゃないかと思い参加しました。
会場は子連れOKではあったのですが、すごい盛況ぶりで
500名は入っていたのでは？
今回のお話は
・現在の都内東部の放射線量や状況
・食物連鎖がどのように進み、今はどの段階であるか
・7歳以下の子供を持つ親が出来ることとすべきこと
・今後の見通し
大きく分けるとこんなカテゴリーでお話されていました。
（ここからは私が講演で聞いた事を私なりの視点や考えでまとめたものです）
賛否両論あるようですが、先生のおっしゃっている事実を事実として受け止める
のであれば、答えは『やばい・・・
』
なぜもっと早くこのお話を聞けなかったのか
3･12から半年も経過してしまい、無防備ではなかったけど気をつけるべき点を
理解できていなかった。
すこしだけ先生のお話をまとめると
3･12に福島第一原発で噴出された放射能物質の量は
広島の原爆の1万倍だそうです
実際のところは現在も漏れ続けているようですが、そんなのは微量で
気をつけるべき点は出てしまった物をどう処理するか。だそう。
わかりやすく言うと、放射能物質が雪だと仮定すると、風に乗って徐々に徐々に
都内にも降り積もってしまった
その雪はまだまだ溶けていなくて、溶かすためにはいわゆる『除染』が必要。
溶かすために出来る作業は、
・洗い流す！とにかく洗い流す！
・葉は切り落とし、焼却炉へ
・お家の拭き掃除を徹底する！
・洗濯物はなるべく外には干さずに、取り込むときはバサバサと振り落とす
・帰宅時も同様に花粉のように振り落とす
こんな感じでした。
汚染された木や葉っぱなどを可燃ごみとして出し、焼却炉にまとめることも
大切なことで、区の焼却炉に収集しそこで灰となったものさえ適切に処理できれば
それが一番最善の方法だそうです。
子供を持つ親が多く参加していたこともあり、子供の遊ばせ方についてや
食べ物についての質問が多く寄せられていました。
子供を遊ばせるのに好ましくない場所は
・線量がわからない砂場・公園での外遊び
・草むらや植え込みなど
・粉塵が巻き起こるような場所
連れていくのに避けた方が良い場所は
・ゴミ処理場など
・土をいじるイモ掘りなど
・太平洋側の海辺（砂浜）
食品については、まさに食物連鎖を理解する。という状況で
ホウレン草などの葉物野菜が一時、基準値を超えた報告され、スーパーから
一斉に消えました。
でも、今はほとんど問題ないそうです。
基準値を超えた辺りで、葉物野菜や穀物を餌として食べていた牛から
今は基準値を超える表示が出ているようです。
牛から出ていると言う事は、お乳である牛乳も当然ですね.
先生曰く、乳牛メーカーだけが一度もベクレル数の発表を行っていないそうです。
牛乳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
我が家では、産地表記をどこまで徹底できていたか・・・
あとは魚
これはかなり気をつけた方がいいようです。
骨に一番吸収され含まれているようなので、骨が絶対食べさせない。
特に小魚のようなジャコも注意です。
お魚を与える場合は、日本海沖で採れたものか、海外産。
切り身などはまだマシなようです。
海の汚染はかなり続くと予想されていて、来年の3月くらいまでは
情報を取り続けるべきだそうです。
海藻も同様です。
お野菜については、葉物が真っ先にやられたわけですが
雨などが降り徐々に土に浸み込みました。根菜類に注意です。
しかし調理法でもかなり薄められるそうで,基本は煮る。
煮汁は一度捨てるとより効果的なようです。
今後はお米の動向が気になりますが、今年は玄米は口にしない方がいいようです。
白米にし、それもよーく洗ってから炊くと良いようです。
現実的にはどの食材についても、関西方面からの食品が好ましいようです。
お水については、日本の水道局の基準はものすごく厳しく
現段階では、基準はクリア出来ているそうです。
ミネラルウォーターの中でも採水地がはっきり記載されていない物、もしくは
井戸水や地下水を汲みあげている場合は水道水より危険を含んでいる
可能性もあるようです
と、ここまでザザザーと聞いてきた内容を書きました。
とにかく被ばくは足し算や引き算だそうです。
区役所のHPなどで自宅周辺の線量は確認出来ると思いますが
子供は大人より低い位置で生活しますので、それよりも若干高く見積もった方が
良いみたいです。
それから、内部被ばくをなるべくさせないように気をつけてあげれば
被ばく量を基準値以上にさせない事が出来ます。
保育園や小学校の給食や牛乳が昨日も議論の対象となり
先生は危険の可能性がある産地の牛乳を採用しているなら飲ませない方が良いと
私は保育園の給食や牛乳は当然細心の注意が払われているものだと勝手に
信じていたので、これにはびっくりしました。
やっぱりここでも癒着ってあるんですよ
私利私欲で子供達を危険にさらすってどうです（怒）
給食を食べさせるべきか、牛乳を飲ませるべきか。これをきちんと親が判断して
あげないと、子供は犠牲者になりかねません。
とにかく除染を一日でも早くやるべきだとおっしゃっていました。
都内でどこか行っている区ってありますか？
福島周辺は行っている市もあるようなのですが、親の目線でいえば
当然東京都でも行うべきだし、一刻も早く線量を減らす努力を行政には実行して
もらいたいですね。
減らせないものではなくて、努力さえすれば減らせるものなのですから。
区長にメールしますよ。私。
講演を聞いている間は、もう引っ越すしかないんじゃないかとか
3月にマスクさせてあげなかった・・・。とか、5・6月には公園にたくさん行っちゃったな。とか
牛乳めちゃめちゃあげちゃったな。とか不安と反省しか出てこない
でも、これから引き算をがんばって、なるべく少ない環境で生活させてあげようと
おもいました。
私がまずしてあげられるのは、拭き掃除と食べる物ですね。
あくまで私の勝手な考えですが、知って選択する事が必要な事だと感じました。
放射線は見えないから、危険も感じにくい。
もし放射線に色が付いていて、それが家の床にいっぱい積もっていたら
せっせとお母さんは掃除するでしょ？
見えないからしないのではなく、見ようとしなければ親ではないです
と、厳しいけれど納得の一言でした。
武田邦彦先生のブログ
覗いていて、なにも損はないです。
今回はとっても勉強になり、有意義な2時間を過ごしました。
とにもかくにも早く、安心して暮らせる日本を取り戻したいですよね。