自家繁殖ってなんのことかわかりますか?
ペットショップやブリーダーではなく、
素人の個人が、
「うちの子の赤ちゃんを見てみたい」
「一度だけでも出産を経験させてやりたい」等の理由で、
自分家の子と、よそのどこかの子(お見合いや知人家の子)を交配させて、
産ませることです。
出産は自然なこと、とか
産ませない、ましてや避妊・去勢手術を受けさせるなんて、
自然ではない、って反対される方が多いんではないかな、と
思うのですが、
では、産ませた結果、どうなるんでしょうね?
子犬・子猫は友人・知人・親戚とか
吟味に吟味を重ねたたしかな人たちに引き取られたとします。
では、またその人たちが、
引き取った子を同じように出産させたら・・・。
その先、たしかな人たちに引き取られるかって言ったら、
そうではないことも多いのでは?
そこまで責任持てない?
いやいやいや!持ってくださいよ。
命を人間の手で作り出すって、そういうことなんですよね。
千葉県で、犬猫の愛護活動をされてる、
ちばわんさんという団体があるのですが、
そのちばわんさんのサイトで、
自家繁殖についての考えを書かれてあるページを見つけました。
動物愛護センター(←殺処分場ですね)に収容されている
たくさんの犬たちの写真を目の当たりにして、
どう考えますか?
自家繁殖のページの最後に書かれてあるこの言葉を、
どう考えますか?
『あなたが産ませた子犬たちを引き取ってくれた人たちは
もしかしたら・・・この子たちを センターから救え出せた人だったかもしれないのです.。』
そして、もうひとつ紹介したいのは、
カリスマと呼ばれるドッグトレーナーでもあり学者でもある、
川上さとえさん(グラさん)のブログにも、
こんなことが書かれてありました。
遺伝性疾患のことが綴られています。
犬には500種類以上の遺伝性疾患が存在するということです。
ペットショップや悪徳ブリーダーで買った(本人にはその自覚がないかもしれない)
近親での交配を繰り返され、もしくは、
もともと遺伝性疾患や病気を持っているかもしれない子を、
獣医でもわからない、ブリーダーにもわからない、
ましてや、そんな勉強もしていない、
軽い気持ちの、意識の低い個人が
遺伝性疾患のこともわからずに繁殖させようなんて、
言語道断な話ですよね。
もし、遺伝性疾患を持った子が産まれてきたら、
どうしますか?
一生、自分で面倒みますか?
それをわかってくれる里親さんに託しますか?
それとも、かわいそうだけどって言って殺すんですか?
川上先生も、最後のほうでおっしゃってますね。
『ただでさえ過剰な犬の数を増やすことは、
救われるかもしれない犬の受け入れ先を減らすことにもつながる。』と。

