実験犬シロのことを


あなたは知っていますか?





『猫とヴィーガンな生活』さんからの転載です。





やじるしやじるし




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あなたは知っていますか?
捨てられた犬がどうなるのか・・・。


捨てられた犬や猫は、こっそり動物実験に回されていました。
この「シロ」の事件をきっかけに、全国で払い下げ廃止の動き
が起こりました。

テレビ・新聞で大反響となり、1万人の署名が東京都を変え、
ついには、平成18年、全国で動物実験への払い下げはゼロに
なりました。

そのきっかけとなった「シロ」の話・・・。




日本では、保健所や動物収容所に連れてこられた
犬や猫の運命は、「ガス室」に入れられて殺されるか、
「実験動物」として、大学の医学部などの研究機関に
払い下げられるというものでした。

「実験動物」というのは、医学の研究や、薬の開発のために、
痛く苦しい目にあいながら、人間の身代わりとなって
生きたまま実験をされる、痛ましい動物のことです。

しかも、あまりにも残酷すぎるという理由で、
ほんとうの姿が知らされていません。

ただ殺されるだけでも辛いのに、体を切りきざまれ、
毒を飲まされ、苦しむ状態を観察されながら、
なぜ自分がこんなひどい目にあわされるのかもわからずに、
ひとりぼっちで死んでいきます。


若くて元気で、人なつっこいシロは、
保護された犬の中から選ばれて、
とうとう実験動物にされてしまいました。

保健所から、動物管理事務所へ送られ、
1,300円で、ある国立病院の実験施設に、
実験犬として買われていったのです。


シロが、気がついたのは、
狭い冷たい檻の中でした。

手術のときに受けた麻酔が切れ、
シロは、ひとり苦しんでいましたが、痛みをとめる注射も、
傷の手当もしてもらえません。

腰には、傷あとがあって、太いタコ糸で、
荒っぽく縫い合わされていました。


手術をされた日から1ヶ月がたっても、
シロは抜糸もされずに、ほったらかしにされていました。

左の後ろ足は、手術のためにまったく動かすことが
できませんでした。
また、痙攣するその足は、体の内側にかたく
曲がってしまい、地面につけることさえできませんでした。
背中はうみで、どろどろでした。

おまけに、疥癬という皮ふ病にかかり、
しきりにかゆがっていました。


ある晴れた日、動物保護ボランティアの女の人が2、3人
この病院の敷地にやってきました。

白い犬が1匹、檻の中でうずくまっていました。
シロです。

シロは、脊髄の神経を切る手術を受け、切られた神経が、
どうやって回復するのか、調べる実験を受けていました。

シロは、研究者から見はなされ、全身の毛が抜け落ち、
むきだしになった皮ふから血がにじみ出ていました。

腰の大きな傷口からは、手術したときのタコ糸が何本も見え、
膿がじくじくとにじみでていました。

体の片方をおすと、反対側の傷口からにじみだすという
ひどさでした。


ある日、シロは様子をずっと見に来ていたボランティアの
人たちによって、檻から出され、動物病院へと運ばれました。


赤むけになった、痛いたしい背中。
ごっそりと抜ける毛。
けいれんしながら、ふるえつづける、後ろ左足。
耳の先に、カサブタがこびりつき、ぽろぽろ落ちる。
立つことがやっとで、オシッコはたれながし。


獣医さんの診察によって、シロはまだ1歳だということが
わかりました。

シロを動物病院に連れて行ったさやかさんは、
シロを自分の家につれて帰りました。


さやかさんとご主人の看護によって、
シロは、散歩にまで行けるようになりました。


シロは、少しずつよくなっていきました。
でも、吠えることも、なくこともできませんでした。
うつろな瞳をして、一日中、ぼんやりとしていました。

さやかさんが世話をしていると、いろいろなことが
わかってきました。

強くなぐられたのか、頭の骨が一ヶ所、
ひどくへこんでいました。
両方の前足首には、鎖のようなものが巻きつけて
あったらしく、なかなか毛が生えてきませんでした。

実験犬にされる前にも、ひどい目にあっていたシロ・・・。


そんなある日、ご主人は長野県に転勤が決まり、
さやかさん一家は長野県に引っ越しました。

あたり一面、雑木林が広がっていて、自然のままで、
平地は野原や畑が広がっているところでした。


何ヶ月か暮らすうちに、シロは元気を取り戻しました。
白い毛が生えそろい、瞳をかがやかせて、うれしそうに
はしゃいだり。
堅くひきつっていた足も、地面につけられるように
なっていました。

いたずらをしたり、顔をペロペロとなめたり、
甘えるようにもなっていました。


でも、その幸せも、長くは続きませんでした。

危険に対して身がまえる、といった能力にかけ、
車がきても、飛び出していきます。
方向感覚がまるでありませんでした。

獣医さんによると、頭をやられた後遺症だということ
でした。



そして、運命の日がやってきました。
12月24日。クリスマスイブの夕方でした。

シロは、国道で車の事故にあい、死んでしまったのです。




瀕死の状態で保護されたシロは、さやかさんたちのあたたかい
世話を受けて、健康を回復することができました。

実験の後遺症は残ったものの、見違えるように愛らしい犬になり、
田舎の自然の中でようやく安心して幸せに暮らせるように
なったとき、思いもかけず、不慮の事故で死亡しました。


シロは、実験室から生還して、わずか1年しか生きることは
できませんでした。

推定年齢わずか2歳の短い一生です。


けれども、シロの存在が、テレビや新聞で大きな話題となり、
毎年何万頭もの犬や猫たちを、実験の苦しみから
救い出す大きな力となりました。


平成17年末をもって、動物実験への犬猫の払い下げは、
全国的に廃止になったのです。


戦前から戦後まで数十年もの間、飼い主に捨てられた犬や猫を
動物実験に使うという歴史がありました。


しかし、シロの事件は、ずさんな動物実験の実態をあばき、
犬猫の実験払い下げを廃止させました。


シロは、大きな役目をもって生まれてきたのかもしれません。

それにしても、シロは、身勝手な人間のために、大変な苦しみを
負わされてきたことは、あまりにも悲しい現実でもあります。


夢物語かもしれないけど、
きっと近い将来、動物実験にかわる方法が研究されて、
世界中で「動物実験なんて、大昔のできごとだった」
と思われる日がくることを願います。



      保護された当時のシロ


      元気になったシロ


声なき動物たちの訴えに、

生き物たちのSOSに、耳を傾けて下さい・・・。








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以上、転載終わり。






そして、このシロの本が


新たに加筆・修正され出版されました。






以下、ヘルプアニマルズさんからの転載です。




やじるしやじるし





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実験犬シロの願い 2012年8月 新たに出版されました。
http://helpanimals.jugem.jp/?eid=295


2001年に出てからずっと版を重ねてきたハート出版のロングセラー、

実験犬シロの願いが、加筆・修正し、

新たに2012年8月10日第1版として出版されました。

買って読む、図書館で新刊予約をする、

お店に置く、お友達に紹介するなどぜひご協力お願いします。




飼い主に捨てられ保健所で殺処分を待っていた犬シロ。
殺される恐怖におびえる日々を送っていたシロ。

そんなシロが保健所から出される日が来ました。
しかし行先は動物実験のため、東京都にある国立病院でした。
動物実験に使うため、1300円で病院へ売られたのです

シロは脊椎を切断される実験をされました。左足は麻痺しました。
その後、手当もされず放置されました。
背中に手術の大きな傷。そして全身もストレスや皮膚病のため、毛が抜け落ちているままにされていました。





シロはある日、ボランティアの人たちによって保護され手当を受けました。

シロのことを知り、Ava-netが、動物実験への払下げ廃止運動を展開しました。
シロの事件があった1990年当時、シロの映像は何度もTVで流され、

野上さんも繰り返しTVで動物実験の問題点を指摘されました。

そしてシロの隣の檻にはビーグル犬メリーがいました。

メリーはワクチンの実験に使われ、生き残りましたが、

今度は脊椎の実験に使われ

その後、実験者が転勤になったあとは、忘れさられたように、

5年間ずっと檻の中にほったらかしにされていました。

足が棒の間から落ちないように

いつも足先で棒につかまっていなければならなかったメリー。

肉の中に爪がくいこんで、膿んでいました。

そしてAva-netの運動が実を結び、

東京都は保健所から動物実験への払下げを中止しました

それに続き、他の都道府県も中止したのです。

そして平成17年に、全ての都道府県で 

保健所から実験施設への犬猫の払い下げはなくなったのです。




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以上、転載終わり。






動物実験、これほどむごたらしいものはありませんね。


医療のためだけじゃなく、


化粧品のために実験されている動物も


たくさん居ます。


毛皮同様、人が着飾るために、


おしゃれのために、見栄のために


動物が犠牲になるのは、


許されることではないと思います。


動物実験廃止の声をあげていきましょう!!!