2021/08/06


心療内科で「重度のうつ病」と診断を受けた。

そもそも心療内科なんて私には無縁だと思っていた。

元気で無遅刻無欠勤くらいしか取り柄がないのに

鬱なんて理解できなかった。





受診のきっかけは

同居の母とかかりつけの内科の先生だった。


インフルエンザの注射と

口内炎予防(甘いものが好きなせいですぐできる)のビタミン剤をもらうことでしか行かない内科に

年明けから月に何度も通っていた。


内科の先生から

「この病院へ行った方がいい」と言われて

心療内科を紹介されたときは少し驚いたけど少し納得もした。



自己紹介がてら、

心療内科の問診票にも書いた診断前の症状を

ここに記そうと思う。








2021/01 中旬
便秘になった。
今までどちらかというとお腹は弱い方で、
小さい頃は親に言われてもいないのに

「お腹が痛くなるからアイスは1日1つ」と

自分で決めていたくらいだった。

学生時代も就職後も変わらず、ずっとお腹が弱かった。

なのに急に何も出なくなった。

硬いとかそういう問題じゃなく、

腸が機能していない感じ。


下剤や浣腸を何度も使いすぎて効果が薄れてくる。
ちなみに便秘は今でも続いている。



2021/03 頃
胃痛。ギリギリギリと刺すように痛い。
空腹満腹関係なくとにかく痛くて毎日痛かった。
家では大好きなお母さんのごはんが食べられたけど、
職場では食事ができなくなった。

自分で作ったお弁当は

なんかただの塊みたいで飲み込むのも辛かった。

お弁当箱はどんどん小さくなって

最終的にたまごぱんなら食べられると気づいて

それからよく食べていた。

胃が痛くなるのがわかっていたのに、

食べ物を口いっぱいに頬張る欲望に勝てず、

成城石井のたまごぱんを一気に8個食べていた。

過食もあったんだと思う。

この頃からお腹を摩るのが癖になってしまった。


症状とは違うので余談ではあるが、

この時期に同職場の先輩が体調を崩した。

元々人手不足な職場だったので

1人抜けるだけで大打撃だった。

新入社員扱いだった私も社員として行動し、

責任を取らないといけなくなった。(当たり前)

「明日は社員が私しかいない」

「何かあったらどうしよう」

色々考えて毎日緊張して、怖かった。

毎日残業して、新しい仕事を詰め込みで覚えて、
今までの何倍もの仕事量をがむしゃらにやった。


2021/06 頃


右目の痙攣が止まらない。

瞼の下がビクビク動く。

1日に何回かとかではなく

2分に1回くらいのペース。

日に日にひどくなって

職場の人やお客さんからも心配された。

止まれ、止まれ、と右目を抑えるのが癖になり、

右目の睫毛だけめちゃめちゃなくなった。


これも症状ではないが、

重大事件だったので書いておく。



あるお客さんから強く叱責を受けた。

元々要注意、的な方だったので

慎重に接客していたつもりだった。

気をつけていたのにミスをしてしまった。

係長・課長・部長まで出てきてもらってしまって

大変なことになった。

この日、初めて上司の前で泣いた。
「泣かなくていい」「誰でもやってしまうミスだよ」と慰めてくれたけど
これをきっかけに私は全て自信を失った。

私がやったことは全てミスに繋がるし、

迷惑者だと思った。

「あのお客さんがまた来たらどうしよう」

「また怒られる」

と思って仕事中ずっとキョロキョロするようになった。

この頃から上司や先輩から

「近頃元気がない」と言われるようになったけど

元気の出し方がわからなかった。



2021/07 頃
異様な緊張感と不安感が常にあった。

接客をしていると手が震えて、

領収書の宛名が書けなかった。

きっかけもなく涙が出るようになって、

すぐバックヤードに入るようになった。

職場では何をしてもミスしていないか心配で

何回も何回も同じことを確認した。

休憩時間を削って確認作業をして、

全く休憩ではなかった。

夜は疲れ果てて気絶したように眠るけど、

朝は4時に目が覚めた。

8時過ぎに家を出るから

6時までは寝たいところなのに

そこから眠れなかった。

目が覚めてから朝の準備を始めるけど

4時間かけても終わらなかった。

ぼーっとして、泣いて、ギリギリに家を出ていた。

同居の親は心配してくれて

玄関まで必ず見送ってくれていた。

でもドアのガチャンっていう閉まる音を聞くと、

「あぁ、今日も行かなくちゃいけない」と思って

近所の家の前で泣いていた。

休日も休日じゃなかった。

「明日からまた仕事だ」と思うと具合が悪くなった。

胃が痛くて、頭が痛くて、

1日中ベッドから起き上がれずずっと泣いていた。




これもまた症状ではないが、人事異動があった。
私はそのまま、職場に新しい人が入ってきた。
その人は私と真反対な性格をしていた。

すごく楽観的で、「まあいいや」とよく言う人だった。


残業があまり好きでないようで

定時を過ぎたら動かなくなるし、

人手は増えたはずなのに

私の仕事量はむしろ増える一方だった。

でもその人はすごく人に近づくのが上手で、


私が長い時間かけて築いた先輩との関係を

スッと越えるように周りの人と仲良くなった。

当時の私は暗くなっていたし、

周りの人たちは私に気を遣ってくれていたから

私よりもその人の方が話しやすかったんだと思う。
(でも多分こういうタイプの人が私の職場には適しているんだと思う。)




これが診療前の私の全てです。

長かった、

自分から始めたことなのにくたびれました。





そして冒頭に戻り、


2021/08/06

心療内科にて鬱病との診断を受け、現在は休職中です。
療養については「1年はかかります」とのこと。


若い世代の鬱体験記が特に見当たらなかったのと

私自身が病気であることを

未だに理解できていないため

まとめられるようにブログを始めました。




これからも自分のペースで書きたいことを書いて
自分が病気であることを少しずつ認められるといいなと思います。



不安な気持ちや焦る気持ちが襲ってきて
頭の中がぐちゃぐちゃになったとき

自分でも自分に何をしてしまうか

わからなくなる時があります。



もしかしたら、本当にもしかしたら
いつか消えてしまうかもしれないので

これは私の生きた証として書いていきたいと思います。


重いけど、それぐらいの気持ちで、