渡辺謙さん主演の

「明日の記憶」を録画していて、

昨日見ました。

二時間半ほどあって、

ちょっと長い気がしました。


謙さんが「SAYURI」の撮影中に出あったのが、

この「明日の記憶」だそうです。

始まる前にナレートされていました。



ネタばれかも。






最初に

田舎のバンガロー風の家に車椅子にのっている

謙さんが。


でも表情がない、ゆめうつつのような。


孫の新しい写真を

妻がコルクボードに貼っている。

その作業を終えると

「枝美子」と彫られたごつごつした焼き物のマグカップ

から飲み物を飲む妻。



そこは、ナーシングホーム、っていうことは追ってわかります。

今あげたモノたちが、

これから記憶を遡ることで大切なモノだということもわかっていきます。


それを暗に示していたのね。



突然、病気だと宣告されて、

仕事はどうなるのか

家族はどうするのか


たぶんちいさな会社の部長という

管理職にあり、

仕事をバリバリこなしていた謙さん

打ち合わせの時間を忘れたり

自分がどこにいるのかわからなくなったり


記憶がなくなっていく

ことへの恐怖と

自分が思っていた自分ではなくなっていく不安。


たたかう

主人公のせつなさ


その主人公を必死でみる妻


アルツハイマーと診断をくだした、医師のことばが

心に染みました。


人の死は人の宿命

老いることも人の宿命

人は病気にもなります

ある年齢を過ぎれば

人体は衰えていくだけ

でも、何もできないわけではない

とにかく今は自分にできることを

する

あなたにも自分にできることを

してほしい

あきらめないでほしい



若年性アルツハイマー

なぜなるのかわからないけど、

でももしかしたら、がんよりも

こわい

不治の病。



それと向き合うのは

残酷にも思える

宿命というにはあまりにも

つらい

本人も家族も


でも結局はその病気を受け入れること

が、

今できること

なのじゃなかったのかしらん。








なんか、せつない映画でした。



明日の記憶/渡辺謙
¥3,115
Amazon.co.jp