※もうすっかり忘れかけていたが…父が亡くなった時の入棺の時の様子とか、父を葬る墓の掃除に行った時のことなど改めて鮮明に思い出した。
  入棺が終わると柩に釘を打つ。その時は小さい石を持ち、親族が次々その石を回して行って柩に釘を打っていく。釘を打つと言ってもそれは形だけで、実際釘を打ち込む訳ではない。親族全員が打ち終わったら、葬儀社の人が金槌で実際に釘を打ち込んでいく。
  そんな事も何時しかすっかり忘れてたが、短歌形式の日記メモのお陰でまた鮮明に甦ってきた。

黙しつつ甥とこの丘登り来て
父葬るべき墓を清むる

甥と二人末枯れし丘登り来て
父を葬らむ墓所清めをり

父の棺に釘打つための青石を
朝霧寒き河原に拾ふ