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SocialAthlete 

社会とアスリートの接点を創出する。
その結果
アスリートの力が世の中を元気にする!
社会の力がアスリートの自立したキャリアのきっかけに!

社会とアスリートの接点を創出し、自立したキャリアの形成をサポートします。

先日、区が主催する「若者就職」をテーマにした合同企業説明会に

キャリアカウンセラーとして参加した。

「若者」と言っても、35歳までという縛りがあるだけで、ほとんどが30代。

自分と同世代の方ばかりだった。

冒頭に昨今の雇用状況の説明があり、

現在5.3%の失業率。

25歳未満に関しては9.8%、25歳~34歳に関しては7.4%の失業率だと話されていた。

まさにこの層の就職に一役買う形でこの場は開催されたのだと思う。


会場と同時に並んでいた方々が雪崩れ込むように入場し、各々の目的の企業や

セミナーへと足を運ぶ。

そして、空いた時間を使って、キャリアカウンセラーである僕のところに来る。


大学や身近なところでカウンセリングをしていたので、世の中の雇用情勢の影響を受けた

方々の「現場」に初めて直面した。

貴著な体験だった。

倒産、事業縮小、自分ではコントロールできない事情で働く場所を失う人もいた。

ほとんどが自分と同世代で、今すぐにでも働きたいという人ばかりだった。

自分よりも世の中に必要とされるであろう資格と経験と学歴を有している。

コミュニケーションに関しても何ら問題ない。

働く意欲もある。

なのにその場所がない。


そういう人達と15分という限られた時間で、次から次へと休むことなく

カウンセリングを行った。

じっくり向き合い、自分の「軸」を一緒に考える時間はない。

そもそも

社会人としての経験、知識があるので自分の「軸」や自分の大体の居場所も

分かっている。

ただ、その場所が今世の中にないだけ。

職務経歴書の書き方や不安を抱えている人に対しては、少しだけ「勇気」や「ヒント」を

渡せたかと思う。

でも根本的な問題は何も解決されていない。


 「働く場所がない」


僕が今できることで、求められていることは、カウンセリングよりもその人達の働く場所を探し、

見つけてくることなのではないか?




この場に行くまでは、それまでの経験の中で社会に必要とされる能力を主体的に

自分で身に付けていくことで、自分の居場所を探していくことが大切だと思っていたし、

そうすれば必ず居場所があると思っていた。

しかし、今回の経験でそう意識して来た人でさえ、社会情勢の影響で自分の居場所そのものが

無くなってしまうこともあることを知った。


同等の資格や経験を持っていて働いている人と働けない人がいる。

その差は何なんだろう。運だけなのだろうか・・・。




帰りの電車で行き場のない空しい気持ちだけが残った。

こういう現実を学生に伝えることも大切だと思った。

そして自分の仕事の意味を再度見つめ直し、自分にできることがもっとあるのではないか?

そう考えさせられる機会だった。