富士山で高所訓練中ですが月末なので映画の話をします。思うがままに書くので支離滅裂でもご容赦のほどを。
皆さん『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』と『新感染 ファイナル・エクスプレス』観ましたか?涙でちゃいましたね。他国のものを自国のエッセンスに落とし込む見事なまでのぶれのなさが羨まし過ぎました。日本ではああはいきません。日本だと何故かすり寄ってしまうから。
そもそも戦後から紡がれた邦画のエッセンスをぶれずに作品を撮っている監督自体がほとんどいないかな。。そういう意味では『ラストサムライ』でハリウッドの手法を学んだ原田監督が『関ヶ原』を仕上げたのは、幸せな流れだったのかもしれない。
1.『江分利満氏の優雅な生活』(監督:岡本喜八)日本
「なんてことを書いていたら見たくなった。1963年公開の作品なのにまったく古さを感じない。逆に勉強になってしまうという傑作。喜八監督の作品は好きな作品が多いけど、本作が一番好きだな。」
2.『アバウト・シュミット』(監督:アレクサンダー・ペイン)アメリカ
「公開当時、ラストをどう読み解くかで論争が起きた映画です。わたしは当然大爆笑した派です。本作の魅力はブラックコメディとしてのシュールさにあるのであって、希望なんてものは描かれていないのです。」
3.『ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~』(監督:ケヴィン・スペイシー)アメリカ=ドイツ=イギリス
「サントラをもっとも回しているミュージカル映画。こんなに長寿命なサントラはなかなかない。スペイシーの歌声の素晴らしさ、本作未見の方は是非聞いてみてださい。」
4.『チョコレート』(監督:マーク・フォスター)アメリカ
「この作品のハル・ベリーの表情をたまに思い出します。ストーリーラインをなぞるだけでは見過ごしてしまう脚本も素晴らしく、何度も観返す価値があります。公開当時10点満点つけました。」
以上、なに書いたかよう分かりませんが、こんな企画をどうぞよろしくお願いします。(次回:10月末日)