永遠の翼。『憧れのハワイ航路(に)』 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

~昨日からのつづき~


10月7日(土)

旅行の目的である結婚式当日。集合は11時になっていたから、当初からこの日は早起きしてワイキキビーチで泳ぐことにしていた。宿泊しているホテルの裏がすぐワイキキビーチなんですねえ。もう泳ぐしかないでしょう!!




海は楽しみ。なんたって学生時分以来だから10年前後ぶりだ。突入ばっちゃん。ばちゃばちゃ、ばちゃ、ばちゃ、おえっ、おえっ、うぷ、おえ。吐きそう。なんなんだこの海水の不味さは!薬品工場の廃液みたいな味がするじゃないか!おえ、おえ。海水ってこんな味だったのか。まったく記憶から抜け落ちていたよ。こんな海水ではとても泳げない。おえ、おえ。うー気持ち悪い。死ぬー。まあそんなこんな始終吐きそうになりながらも、時間内は精一杯楽しむ。ワイキキの海は濁っているからよく見えないけど、浜のそばまで魚が来ていたりはして、たまには群れを発見できたりもしました。遠くではサーフィンを楽しむ人々の影。


よし、そろそろ時間だから、最後に遠洋にあるあのブイまで泳ごう。たぶん500メートルくらいだろう。レッツゴー。さて、この無謀な男はこの後ハワイで死にそうになるわけだけども、そのことについて反省の意味も込めて書きたい。この男はこの時、減量を始めてから1.5カ月経過し2㎏の減量に成功していた。減量の主な方法は、ジョギングもしていたけれど、もっとも利用していたのは何を隠そう水泳だった。100分で2㎞泳げるよになって、足をつかず完泳するなど、水泳素人ながら無駄な自信を羽織っていた時期。ブイに泳ぎ始めた際、自然の海の500メートルの往復がどれだけ辛いか気にもとめなかった。そして足“を”つかないのではなく、足“が”つかない海の恐怖(大甘な上に馬鹿なんだね)。ブイに向かって泳いでいても、サーフィンできるほどの波がざっぷんざっぷん押し寄せてきて、遅々と進まない。おまけに波に逆らうと口に付く海水の量も増え、泳ぎながら嘔吐いてしまう。おえっ、おえ。はぁはぁ。なんだ、こんなに辛くてようやく半分か。(ぴきーん)第六感がおいらに教える。(いますぐ戻れ、おまえは死ぬぞ。)反転、一目散に岸に向かって引き返す。大きな波が真後ろから襲いかかる。ざっぱーん、ざっぱーん。おぇええ、げろげろ。波におされて岸に早く着くんだろう的な発想があったけれど、そういったわけじゃないらしい。なんて泳ぎ辛いんだ。げろげろ。海水不味い。息継ぎがままらない。死ぬのか、おれは死ぬのか。そろそろ足つかないかな。ぷくぷくぷくぷく・・・、全然つかへん!ジャンピング、ぶはっ。死ぬ。立ち泳ぎしていれば、死なないはずや!ざっぱーん。ぎゃああぁぁLぁ。おえええ~。ダメだ、体力あるうちに戻るしかなーい。げろげろ、ばちゃばちゃ、げろげろ、ばちゃばちゃ、ぷくぷくぷく・・・、ばちゃーん、おえおえ、ああ、遠い。こんなに遠いなんて。あそこまで行けば足が着く・・・おえ、着くはず。○○よ、おいらはここだ気付いてくれ。あとちょっとなのに。ここでもうでも、もう、おいらは、すいーーー。ペタ。「Hey! are you OK?」(なんだこれは。はっ、おお!現地の人!嗚呼、助かった。)「Ok, Ok, Dont worry. Dont worry




男は言う。「あの時あのサーファーが私に気付いて目の前に横着けしてくれなければ、今の私がいなかった確率は冗談じゃなく結構な高さだろう」と。そして、「その現地のサーファーのなんとイケメンだったことか」と。もし娘がいたとして、ある日ハワイの男の子の種を根付かせて帰ってきたとしても、おいらが褒めることあれ娘をしかることはけしてないね。自分の血の流れにハワイのDNAが混じるなんて、考えただけで×××××××××××。(妄想乙)


兎にも角にも、その時助けてくれた方、この場を借りてお礼申し上げます。沈み込んだりもしたけれど、おいらはこうして元気です。ありがとう。


それにしても、味覚をせっせと鍛えているからかは知らないが(←自惚れだよ、この人)、海水の味をこんなに不味いと感じるとなると、もう海には到底入りたくはないなあ。今回の死にそうな件だって、慢性的な嘔吐きがなければまったく違う結果だったと思うんだよね。ああ、海水は不味い。舌も痺れてしまうわい。(その前に飲むなよ)






と、このような話を土産に、シャワーを浴びて、教会に向けて参列者の面々と合流。そして教会に移動。結婚式はコオリナ・チャペル・プレイス・オブ・ジョイという教会で行われるよう。人気の教会らしい。確かに教会のプライベートビーチの夕焼けは素敵でした。この日は、新郎新婦のDVD撮影、式に列席、場所を移してのお食事会(夕飯)と事は流れて一日が終わっていきました。おいらは、この結婚式の流れをずっと映像に残すために延々とビデオカメラを回していました。ビデオカメラ初購入で使い方もわからず試行錯誤の中での撮影でしたが、撮影で能動的に参加している結婚式はなかなか面白かったですね。(つづく)