実家で夕飯の支度をしながら大相撲を見ていたら

玄関のピンポンが鳴った。


インターホン越しに出ると

不用品買い取り業者だった。


今日5時に自宅に買い取りに伺うと

担当者が事前に電話で話したと言う。


私が玄関口に出ると

感じの良さそうな40前後の男性。


買い取ってもらうものはないと丁寧に断ったが

電話で話した高齢の女性に聞きたいと言う。


母は買い取りの約束はしていないと、

父もそのような返事はしていないときっぱり。


怪しいのは重々承知、気まずい雰囲気の中

玄関に花を生けていた花瓶を指さして

こんなのいらないですか?と聞いてみたら

洋服、バッグでないとダメだとバッサリ。


本当に何もありません、

申し訳ないですと言ったら帰って行った。


だいたいこんな暗い時間帯に

母が買い取りを依頼するはずはない。

そこら辺の判断はまだ出来ている。


あとで思い返すと

数日前に買い取り業者からの電話に母が出た時

私も同じ部屋にいた。


ありません、ありません、ないです、

と断ったあとに

ちょっと長い話しを聞かされたっぽく

最後に

はい、結構です

と母は答えていた。


電話を切ったあとに母が

不用品はないって言ったけど

なんだかよくわからないって言っていた。


結構です、

どっちにもとれるこの返事で

引っかかったのだろう。


そのリサイクルショップをネットで調べると

迷惑電話業者の疑いがあり

注意喚起されていた。


母はまだ電話に出て普通に話せるのだけど

こんなことがあると

心配になってしまう。