皆様こんにちは!
にこぷらすのブログにご訪問いただき
ありがとうございます


ヴィブラートを練習する時は
ヴィブラートの動作をゆ~っくりと
スローモーションで再現するようにして
慣らしていくのが一般的なやり方です

でも
このスローモーション練習が
どうしても合わない方は
どうやって練習すれば良いのか?について
書きたいと思います

もちろん
一般的なゆっくりな動きで練習して
習得できる方も当然のことながら
たくさんいらっしゃいますから
スローモーション練習を
否定しているわけではありませんので
そこは誤解のないようにお願いします



さて・・・



スローモーション練習って
一部の人にはすごくやりにくくて
●ものすごく違和感がある
●ヴィブラート本来の動きがつかめない
●集中しすぎて変な力が入ってしまう
●総合的な動きのイメージがつかめない
などなど感じてしまうことがあります


実は私もスローモーション練習が
気持ち悪い派でした(^_^;)


この練習方法って
何でこんなに違和感があるんだろう?
そう考えた時
違和感の原因は「ゆっくりすぎること!」
ということに気がつきました

そうなのです!
スローモーション練習の動きは
通常演奏で使う振幅の速さではないので
脳ミソがこのゆっくりすぎる動作を
「ヴィブラートの動作」と
認識しにくかったのです
更には
スローモーション練習は
ゆっくりすぎる上に
手の形の変化に集中するあまり
かえって余計な力が入ってしまい
動作のたびに基音点がズレたり
弦を押してしまうことで
音程が不安定になったりするのです





じゃあ
スローモーション練習が合わない場合は
どうやって練習すればいいの?





ひとまず振幅の速さを
通常演奏で使う速さの範囲内で練習すると
良いと思います


しかし
ヴィブラートに慣れていない人が
いきなり普通にヴィブラートの動作をやると
当然のことながら手が固まって
痙攣したような動作になってしまいます


そこで
速度は通常の演奏で使う範囲内の速さにして
振幅の大きさを
ものすご~く小さい振り方にして練習します
振幅の速さは
自分が「ヴィブラート」と聞いて
すぐに思い浮かぶイメージの速さで
振幅させてください



振幅の大きさは・・・そうですね~

はじめは
上下に1mmずつほどしか動かさないつもりで
チビチビ振幅させるくらいで良いと思います

やってみるとわかりますが
チビチビ振幅でも
ちゃ~んと音は小さく揺れるんですよ(^_^)
音の揺れは小さくても
自分が持っている
ヴィブラートのイメージに近いので
違和感がありません

なぜ小さい振幅から始めるのかというと
大きく振幅させようとすると
多くの方は無意識に気負って緊張し
過剰に力が入りやすくなってしまうからです
力が入ってしまうと
腕や手が固まってしまい
リラックスした状態で動作するという
本来の目的から遠くなってしまいます

人間の動作傾向として
「小さく動かすだけでいい」と思うと
自然とそんなに力を入れなくなりますから
腕や手の緊張を排除しやすくなるのです
そういうわけで
まずは小さい振幅から練習をします

この小さい振幅で
腕を動力源にして指関節を屈伸させることに
慣れるように練習します
この時
●腕や手が緊張して強ばらないようにする
●手関節は力を入れずにリラックス
●虎口はズレないように
●基音点に置いた指は強く弦をおさえない
以上のことに気をつけてください




これで腕や手の緊張がとれて
腕の動きに従って指関節が自由に屈伸でき
自分自身がヴィブラートに対する
不安感がなくなってきたな~と
感じるようになってきたら
少しずつ振幅を大きくしていきます

ここで気をつけたいのが
やはり人間の行動傾向として
大きく動かそうとすればするほど
過剰に力が入りやすくなるという点です
ですから
振幅を大きくしていく練習の時は
意識的に余分な力を抜いて
腕や手をリラックスさせる努力が
必要になってきます




小さい振幅から大きい振幅まで
できるようになった~!と
自信が持てるようになってきたら
今度はいろんな速度で練習します


振幅速度が速い方が
やりやすいと感じる方は
速度を速める方から先に練習します
それができたら
今度は振幅速度をゆっくりにする
練習をします

振幅速度がゆっくりの方が
やりやすいと感じる方は
速度を遅くする方から先に練習します
それができたら
今度は振幅速度を速めて練習します


このように練習をしていけば
ヴィブラートの振幅の大、小、緩、急、
いろんな表現を使えるように
なっていくのでございます


スローモーション練習が
どうしてもしっくりこない方は
こんな感じの練習方法を
ぜひ一度試してみてくださいませ!
(^o^)ホホホ



本日も
お読みいただきありがとうございました
それでは皆様、ごきげんよう!